2.前作:トランスフォーマーリベンジはラジー賞に7部門もノミネートされ、そのうち最低映画賞、最低監督賞、最低脚本賞を受賞したという大変不名誉なことになっています。
そして監督自身も失敗作だと認めてしまいました。
で、今作ではその反省が生かされているのかなと少ーーーーーーーーしだけ期待していましたが、前作と一緒じゃねーかよ。自分のスタイルをまったく変えないのには惚れ惚れします。
ドッシャンバキバキドカーンな戦闘シーンが延々と続き、画的には大興奮できます。
しかし当然というべきか、ストーリーのほうはまったく盛り上がりません。
なんだかよくわからない喧嘩バトルをその辺でいろいろやっているだけなんですよね。
こうなっているのは、チームで一丸になって目的を達成しようとする構図が皆無なことがまず筆頭。
敵は敵で攻め込まれる城を守ろうとするのではなく、とにかく戦っているだけにしか見えないのがその原因かと。
まあ今までのシリーズでもそんなもんだったし、期待するだけ損です。
3Dもすごいことになっています。
ジェームズ・キャメロンお墨付きなだけなことはあり、文句なしの奥行き感。
その戦闘シーンが後半は1時間ぶっ続くんですから、そりゃあもうお腹が一杯です。むしろ胃もたれします。
おそらくこれを観れば「あと5年は3Dはいいや」と思えるので、ある意味3D版を選んだほうが経済的でしょう。
そんなわけで脚本がアレな感じですが、細かいことを気にしなければすごく楽しいです。
なんだかんだでマイケルベイ監督が嫌いになれません。