24.公開時に見たときはよくわからなかったけれど後年見直したら傑作だと思いました。個人的には三船敏郎の影武者が見たかったけれど仲代達矢 もいい味出していると思います。 【アクア】さん 10点(2003-11-30 23:41:36) |
23.うーん。様式美は目に入ってくるけれど、中身はちっとも入ってこない映画でした。アタマだけ使って撮ってるような感じがしてしまいました。影武者になっちゃった男の悲喜劇を、もっと軽快に見せて欲しかったんですけれど、世界の黒澤にそんなこと求めちゃうのは失礼の極み、なんでしょうかねぇ。ショーケン、何言ってんだか判んないし。 【あにやん🌈】さん 5点(2003-11-29 16:12:16) |
22.勝新太郎のバージョンが観てみたかったです。まあ仲代達矢も悪くはないけど、一般的に流布している信玄のイメージは前者の方でしょう。実際は仲代信玄の方が外見は近いらしいけれど。隆大介の信長と、室田日出男の馬場信春がよかったなあ。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 05:06:07) |
【ボバン】さん 5点(2003-11-10 22:32:40) |
20.黒澤監督の代表作の中では、残念ながらつまらないと思ってしまう作品です。家康、信長、謙信など大物の演技に力がなく、最後の合戦シーンも形式的すぎです。他の作品ではケチを付けていても実は好きだったりしますが、本作にはどうしても馴染めません。 |
19.とにかく人物のアップが少なく、誰が誰だか判りづらい。やっぱり勝新太郎が降りた時点でつまらなくなってしまうのが決定していたのかと思うと泣けてくる。もっとコメディっぽくできたはずなのに・・・。 【のほほん息子】さん 6点(2003-10-31 03:28:31) |
18.合戦シーンには往年の黒澤らしいダイナミックな迫力もあるし、影武者の哀れな使われ方や変化もそれなりだと思うんだけど・・でもそれだけでなんか印象が薄いんだよね~ かつての黒澤作品の面白さと比べるとぐんと下がる。 【キリコ】さん 6点(2003-10-18 14:29:40) |
17.昔、ビートたけしが黒澤映画を評して「もう今はスケールだけ」と言う事を言ってたような記憶があるけど、その通りかなと。影が追い出される場面で終わってた方が“らしい”と思う。とにかくくどい。 【為替差損】さん 6点(2003-09-23 13:22:48) |
16.メイキングか何かの映像で、ロケ地にあの(!)ルーカスとコッポラが陣中見舞いに訪れて、3人で談笑しているのを見たときはからずも落涙してしまった。多くの評論家は「どですかでん」以前と、以降にクロサワ映画を分けて考える。くやしいけどその通りだと思う。 |
15.この作品を歴史劇として眺めたら、ほとんど滅茶苦茶といってよい。確かに武田信玄をはじめ、歴史上の著名人が続々登場し、長篠・設楽が原の合戦がクライマックスになっているが、影武者の話がフィクションというだけでなく、様々なディテールにわたって歴史的実証性はないがしろにされている。まず長篠の戦場はあのような地形ではまったくない。あんなだだっ広い場所ではないのだ。また武田騎馬軍団などという捏造の産物を疑いもせずに使っている。当時の日本にはヨーロッパの騎兵のごとき兵種は存在しなかった。こういったことについては鈴木慎哉氏の著作を薦めたい。もっとすごいのはラストシーンでの風林火山の旗標の川流れだ。このような武田家の精神的象徴物を投げ捨てて敗走するような兵がいたとはとても考えられない。この件に関しては、かつて松本清張も指摘していたらしいが、筆者はそれを読んだことはない。映画「影武者」に対する最も好意的な扱いは、あくまで戦国ファンタジーとして鑑賞することである。「蜘蛛の巣城」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「乱」などいずれも歴史あるいは時代ファンタジーである。風林火山の川流れもその文脈でとらえるべきで、これはすでに瀕死の重傷を負った影の男の目に映った幻覚であろう。それは誰かの単なる旗さしものにすぎなかったのだが、影の男にはそう見えたということなのだろう。それを掴もうと男は川に入って行くが力つきて倒れてしまう。虚像の信玄を演じた男は幻の風林火山に手を触れることも成らず、潰えたのである。ふさわしい最後と言うべきだろう。やや滑稽味も漂わせた悲劇であった。 |
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14.世界のクロサワここに終わる。設楽が原合戦の描写のかったるいこと、あれが全てにケチをつけてるとは言い過ぎか。 【ミルリン】さん 3点(2003-07-07 23:59:18) |
13.終ってるね…世界の黒澤の老醜をまざまざと見せつけられた作品でした。この映画を評価する人はきっとそのネームバリューに惑わされていると思いますよ。これを無名の新人の監督が撮ったとしたらどんな感想をもたれるでしょうね。勝新太郎の武田信玄を見てみたかったです。 【イサオマン】さん 2点(2003-06-30 23:08:29) |
12.もはや「人間」そのものを描くんじゃなく、「運命」こそを主人公とする黒澤流シェイクスピア劇のひとつ。個人的好みを越えて、やっぱりさすがの見事な構成力であり、表現力です。ただ、役者が弱い。仲代達也以下、ほとんどの役者の顔が、画面に映えていないってのは、どういうことなんだろう…。唯一、油井昌由樹だけがしっくりおさまっていたけど、ショーケンなんてヒドイものだった。せめて、主人公が当初の通り勝新太郎だったらなあ。 【やましんの巻】さん 8点(2003-06-28 16:20:22) |
【リトル】さん 7点(2003-06-23 23:31:00) |
10.ネタバレあり。先入観やカンヌグランプリを差し引いても、私の中では、「影武者」は「乱」より上にあります。影武者が何故、信玄に心酔していったのか、というところの動機付けが弱いとは思いますが、それを補って余りあるものがあると思っています。大滝秀治が信玄をたしなめるシーン。夕焼けをバックに信玄がシルエットで浮かび上がってくるシーン。侍大将達が下ネタで笑い合うシーン。調子づいた影武者が落馬するシーン。影武者がショーケンの揶揄をかわすシーン。奥方二人とのユーモアあふれるシーン。その後、影が大きくなっていく、比喩の見事さ。何度みても自分的には素晴らしいシーンの連続です。最初観た時、合戦シーンは、もの足りませんでしたが、今は、あれで良かった、と思えるようになりました。私にとっては時をおいて何度も観たくなる作品です。 【すぎさ】さん 9点(2003-06-17 00:17:24) (良:1票) |
9.歴史特に戦国史がかなり好きな私としてはかなり楽しめた。唯一夢のシーンだけは無くても十分伝わったと思う。コッポラの入れ知恵か?国を盗んだ男が盗人に一族と国を預ける、男は時に信玄が乗り移ったような振る舞いを見せ皆を欺き、男を追い出すと共に破滅へと進んでゆく。草葉の陰から合戦を覗き、昨日までの一族の滅亡をみて男も武田一族として立派な最期を遂げる。やっぱ勝新でやってほしかった。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-06-16 23:24:10) |
8.重い映画。映画館で見たら、何日も暗い気分を引きずっていそうだ。個人的には苦手な話だが、非常に良くできていると思う。どうしてこんなにここでの評価が低いのかが解せない。映画好きの従兄は絶賛していたのに。 【洟垂れ】さん 8点(2003-05-30 00:44:20) |
7.レビューの少なさと点数の低さに吃驚。何故これほど評価が低いのか全く理解出来ない。他の黒澤作品に比べるとやや脚本が弱いような気もするが、決して悪くはない。映像も音楽も素晴らしい。山崎努、大滝秀治の演技は絶品だし、仲代達矢も良く演じている。欠点をあげるとすれば最後の合戦シーンだろうが、それにしてもこの評価は酷過ぎる。もう一度考え直してもらえないだろうか。カンヌの評価は信頼出来ると思う。夢のシーンも影になった男のプレッシャーが良く表現されていて、このシーンがあると無いとでは影の心理状態に対する見る側の理解が大分違ってくる。はっきり言って「乱」よりも「影武者」の方が数段優れている。何よりドラマとして面白く、揺れ動く影の心が適格に描写されているので感情移入もしやすい。ただ戦国時代に興味が無い人には少し説明不足な点はあるが……。 |
6.この作品何度もみました。城攻めのシーン、絵巻でなく、本当にリアルな戦場場面として戦国期の戦いを描いた唯一の作品ですね。ベトナム戦争みたいだった。。。。ベトナムで思い出したけど「地獄の黙示録」とか、力のある監督のの失敗作って、カブレラの大ファールみたいで、実に楽しいですね。傑作は「いいよね」で終わりだけど、ああでもないこうでもないと語るには恰好の「種」です。 【ちょうじ 】さん 6点(2003-03-29 11:23:09) |
5.「4点。意外と面白くない。全然期待しないで行くとひょっとしたらひょっとする。」という定義の元につけさしていただきました。画的に好きなシーンはいっぱいあるんですけど、「夢」かなんかにつながるのかなぁ・・・悪夢のシーンが退屈なんですよ。あのカラフルなヤツ。贅沢な間が許されてるのは巨匠だからなのかなぁなんて思ってしまった。「乱」は好きなんだけど。 |