221.一人の母として、そして一人の社会人として特別な人間になりたいと願う主人公を中心に描いている。
母親としては子ども達をほったらかしにして最低と思う人がいるかもしれない。
しかし、クロムの被害を受け苦しんでいるのは本人とその子ども達であった。
子どもをすぐにプールから引き上げる母親、そして子どもを学校に行かせたいけど病気が重すぎて行かせる事ができないと悩む母親の姿に直面したことで一人の母親としてエリンの怒りを感じる。
自分の子どもだけでなく全ての子ども達が安心して暮らせることを願う母親としての感情が彼女を突き動かしたのではないか。
だから母親としても全然ダメだとは思わない。
そしてたとえ服装を注意されても、自分自身や自分の信念を貫く姿勢も熱い。
ジュリアの演技うんぬんよりもエリンの女の生き方に皆、引き込まれたようにも見えるが、なかなかはまっていたジュリアの演技も一応評価しましょう。
そしてなんと言ってもエッカートとの関係も良かった。
エッカートの子ども達への愛や、バイクへの想い、そしてエリンを支えたいと願う感情に揺れながら悩みながら支え続け。その感謝の気持ちを忘れないエリン。
赤ちゃんが最初に話したことをエリンに伝えた二人のやり取りはじんわりと来る。
さらにエリンを支えたのは、エッカートだけではなくマスリーの存在も大きい。
エリンの情熱に負けたマスリーだが彼は父親のように支え続けたと思う。
そしてエリンを一人の有能な社会人として認めたクルマやボーナスの件はやっぱり良いね。
その他にもアメリカの訴訟の勉強にもなり、なかなか興味が持てる部分も多い。