20.ローレライの後に見ると、この点だな。もっとしっかりメッセージを描ける原作だろうが。。。残念。沈黙の艦隊。ジパングの実写化に期待する。 【Pizz】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-10-21 01:58:13) |
19.原作は未読だが、原作やパンフを見ないと 理解できないっぽい複線が多数あるのはいかがなものか。 重たい雰囲気を美味く醸し出してるとは思うが、 いかんせん説明不足です。消化不良気味。 【ふくちゃん】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-09-21 07:00:24) |
18.私この映画も「ローレライ」も原作読んでませんが、それなりには面白かったですよ。ただ、皆さんご指摘のように登場人物の説明がうまくなされていないので鑑賞しながら「?」となってしまうところはありましたが、その辺は観る側が勝手に想像してもらう、ということで。 |
17.原作既読の立場から言わせて貰うと、う~ん、これは勿体無い。映像化すれば絶対オイシイに違いないシークエンスがことごとくカットされている。自衛隊の護衛艦同士の戦闘も、最後の描写はあんなだし。原因としては、1.予算不足 2.たとえフィクションと言えど、自衛隊員同士が殺しあうシーンは極力カットして欲しいと、本物の船使わせてもらってるところから頼まれた。3.監督のポリシー。さあ、どれなのでしょうね。 確かに、「亡国の・・・」というタイトルに魅かれ、日本の国防問題を考えるため、映画館に足を運ぶ人もいるでしょう。しかし、この映画のあらすじを聞けば、大半の人は、「ダイハード」や「ザ・ロック」や「沈黙の戦艦」を思い浮かべるはず。この作品に関しては、そうした人々の期待に応えて欲しかったなあ、というのが正直な感想です。 もし、非アクション化を徹底して追及するなら、態々本物の護衛艦借りる必要などない。その代わり、「事件は会議室で起きている」政府関係者の不毛な議論とか、マスコミや東京都民の反応とかの部分をもっと膨らませて欲しかった。どっちにしても中途半端、という印象が否めませんでした。 それと最後に、アクションシーンの肝心なところでスローモーション使うのは・・・もう止めにしませんか? 【東京サンダ】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-09-04 02:09:59) |
16.自衛隊とかそういう難しい国家問題、原作とかを抜きにして、映画として純粋に見るとこんな感じでしょうか? 【ぱんこ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-28 21:56:25) |
15.ガンダム世代によるガンダム的戦争小説。これが僕の原作評価である。戦争がテクノロジーとメカニックにより支えられたシミュレーションゲーム(ウォーゲーム)であるのと同時に、そこで一瞬にして消え去る生命に対して、その大量死を否定し、生のリアリティを確かめずにはいられない、ある意味で非戦場的な感情劇こそが現代の戦争小説なのである。それがある種のヒューマニティとテロルの論理との葛藤によって支えられる安直な思想劇であること。イデオロギーや理想に支えられる世界という観念、革命という精神の観念劇は物語の浮間に露ほども顔を見せず、行動は私怨により支えられる復讐劇であって、全ては各個人の生きる意味と意志に還元される。これは良くも悪くも我々の世代の戦争観であり、現実である。つまり戦争が絶対的外圧として描ききれない、平和な時代の無精神な戦争観こそがこの戦争冒険ノベルズの核なのである。「これが戦争だ」という台詞に漂う不可思議で不明瞭な違和感、それはマンガ的な非現実感であると同時に湾岸戦争から9.11に至る現代の戦争で僕らが感じた現実感そのものでもあるのだ。 とはいえ、僕が原作をなかなか面白く読了したのは、自身もガンダム世代だからだろうか。原作者がガンダムから戦争を学んだという言説を僕らはリアリティをもって受け止めることができるのだ。 さて、映画であるが、まずこの映画化に際して注目すべきは、監督が阪本順治であることだろう。阪本順治と言えばやはり『トカレフ』である。あの奇妙な人間闘争劇、剥き出しの個人が放つ乾ききった殺意や愛憎は、この監督ならではの現代感覚であった。この妙にウェットな戦争大作を阪本がどう料理し、映像化するか、興味はその一点に尽きるとも言えたのである。 結果から言えば、この監督の味わいは完全に原作に飲み込まれてしまったというのが僕の感想である。この映画の中に『トカレフ』の「あの」主人公たちはいない。原作への忠実さにダイハード的な冒険色を前面にうち出した映像はなかなか見ごたえがあり、そういう意味では、原作の冗長さを的確に纏めた上手い映画だと思う。役者達の演技も素晴らしかった。それだけに、もっと乾いた視線で登場人物たちの人間性を抉り取り、僕らに切実なる違和を投げつけてもらいたかったというのが正直なところでもある。それだけの力量を持つ監督だけに少し残念であった。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-27 08:23:41) (良:1票) |
14.戦後60年を経た今、諸外国の地域紛争やテロの恐怖など、世界情勢は相変わらずキナ臭い状況が続いている。そんな中、“平和ボケ”と揶揄されながらも、自ら戦争を行使することなく、とりあえず平和を堅持している日本に突如、クーデターが生じたら・・・というのがこのドラマの発想である。アメリカのような、伝統的に育んでいく為の土壌というものが無く、本来こう言ったポリティカル・サスペンスは日本映画が最も苦手とするジャンルである。確かに上映時間の都合もあり、原作をダイジェスト版のように端折って描いた事で、未読の者には意味不明な部分も少なくない。その為か人物描写の中途半端さが感情移入することを遮ってしまっている。しかしその一方では無駄なシーンも多く、バランスの悪さばかりが目立つ作品である。これがハリウッドで将来リメイクでもされたら、もっと上手く料理して、さぞかし面白い作品になるだろうに・・・と、つい考えてしまう。この作品の問題点の一つには、やはり監督の力量にあるように思う。もちろんこれだけのスケール感をともなった人間ドラマを演出できる監督など、そうザラにはいない。骨太の男っぽい作品という意味では、いかにも阪本順治らしさが出ているが、どちらかと言えばローバジェット作品を主体に活躍してきた事もあり初の大作映画に気負い過ぎたのか、ドラマもアクションもどこかぎこちない印象を受ける。過去の映画の良いとこどりをしている割に、アレンジが巧くいっていないのだ。庶民の日常生活という狭い範囲でのドラマに冴えを見せてきた人だけに、作品の資質に見合っていたかが疑問である。さらに著名な俳優が多く出演している事が作品の格でもあるまいが、顔ぶれそのものには新味は無く、むしろ何の為に出ているのかすらも分からない人が多い。佐藤浩市と吉田栄作の役や女性工作員ジョンヒなどがその最たるものだが、「原作にあるから・・・」という程度の理由なら、余りにも主体性が無さ過ぎる。彼らの存在は一見意味ありげだが、思わせ振りなだけで、ドラマの中でほとんど機能していないではないか。登場人物をどうせ生かせないなら、むしろそう言うところこそ割愛するべきなのではないだろうか。自衛隊の協力もあり実物の船が航行するシーンなどの撮影は素晴らしいが、船内の暗さと船外の明るさのコントラストをもっと明確にする事で映像にメリハリが生じ緊迫感もより高まったように思う。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-19 01:08:26) (良:1票) |
13.原作の半分(2/3?)以上をカットせざるを得ないという状況を考慮し,原作を既読の人間が観た場合,これは非常に上手に編集してあると思える.でもそれは,削除された背景やエピソードを補完しながら観ているからなのだとも言える.なので,客観的には説明不足な印象も当然だと思う.ちょっと話はそれるが,福井作品の特徴であり魅力とは何かと考えた時,私は,「頑張る中年おじさん」&「あらゆる格闘技をマスターし,全ての銃火器を使いこなす華奢な美少年」というマンガチックな組合せにあるのではないかと思う.防衛問題や戦争に関する批判やウンチクは諸先輩方にお任せするとして,私の様な素人向けには,限られた時間の中で,「2人の掛け合い」にフォーカスしたアクション巨編として,悪くはないと思う. 【マー君】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-14 22:05:22) |
12.おもしろかったです★ローレライより好き~あんまCGCGしてないとこいいし。寺尾さんも真田さんもいい~(><)さすがですねっ!!宮津さんが如月に謝るとことか、思わずホロリときましたよ!!全体的にザ・ロックでしたけどね、でもよかったですよぉvv原作読まんと細かいとこわかんないですけど、ローレライよりは原作なしでも違和感なかったと思いますよv(ローレライも好きですよ?)邦画が熱いですね!! 【椎花希優】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-11 23:01:01) |
11.単刀直入に書くと、ぼくは邦画のアクションで面白かったという記憶がないので、僕は今回もほんの少しの期待も抱かずに鑑賞しました。観終った今の率直な感想は、“面白かった”ただそれだけです。ストーリーもCGもまだまだ海外の作品には及ばないものの、それでも僕はこの作品以上の邦画のアクションは観た記憶がない。断言します。ただ一歩一歩着実に邦画もすごい作品を作れるようになってきてるんだ、という感動もはっきりと感じています。劇場にわざわざ足を運び、邦画のアクションを観た自分の行動力にも驚いていますが、それより何より面白かったという事実が大きく、突っ込み所はいくつもあったのに、それらさえも“無”にしてしまう満足感がこの映画には十分備わっていました。映画館へ行って良かったと思える映画でした。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-10 20:42:48) |
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10.寺尾聡、中井貴一、真田広之の演技力は流石だが。如月演じる勝地涼の台詞が、まだ少し棒読みに聞こえて違和感があった。アクションや演出は従来の日本映画に比べて中々のものがあったし、特に駆逐艦同士の近代戦は自衛隊の全面協力を得ただけあってリアルな凄みがあった。ベストセラーとなった原作を読んでいないが、伏線が十分描ききれてない気がする。副館長の息子が死んだ理由、その論文の内容、副館長が前妻と別れ、如月を捨てた理由など、もっと話を盛り上げられる要素を十分に描く時間が欲しかった。‥‥‥ただ、テーマは非常に重く、(今までタイトルの意味を知らなかったが)この「亡国のイージス」というタイトルは大変考えさせられる。守るべき郷土があってこその盾。盾となる力を持つなら、平和を守るに値する国が必要だ。盾の是非ばかりを論じる平和論が、いかに薄っぺらで偽善的なものであるか。副館長の反乱は、最終的には私怨によるものに思えたけれど、自衛隊の方々の心の疑問は理解できる気がする。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-08 19:36:43) |
9.以前NHKの番組で原作者が、好きな日本映画は?という質問で「日本沈没」「新幹線大爆破」「太陽を盗んだ男」をあげていた。ローレライの樋口監督も同じ3つだという。で、意気投合したとの事。小学校低学年時代に「新幹線大爆破」を見て映画好きになった私にとって、この原作者はイッキに親近感の持てる人となりました。で、この原作者は「ダイハード」を見て、「日本でもこういうのできないか?」との思いがあったらしく、そういう原作者の心象・背景を念頭にいれるとナルホドなあ、と感じます。イージス艦が爆弾積んで、東京に突っ込むのは、新幹線が爆弾積んで博多に突き進む状況で、いつどこで爆破させるのか?という設定と全く同じだし、中井貴一=高倉健(犯人)、寺尾聡=千葉真一(運転手)、佐藤浩市=宇津井健(司令官)、原田芳雄=国鉄総裁とも考えられるし、そこにブルース・ウィルス=真田広之を追加したのかなあと。難点は皆さんご指摘の通りの突っ込みどころ満載なのと、アカデミー4大俳優の豪華布陣で散漫になってしまったのと、東京都民がパニックに陥るわけでもなく緊迫感がないのと、犯人役には共感できないし、死に方も無様だし。原作者はたまたま軍事モノの映画化が続いてますが、私はこの人はイデオロギー云々よりも単純にアクション・パニック・サスペンスものをやりたいんじゃないのかなあと思います。よって作中で語られる政治的思想ははっきり言ってどうでもいいというか突っ込む気にもならないです。私の友人に防衛大卒で任官拒否した人がいるのですが、彼曰く「入学時に国を守ろうなんて考えて入学するのはごく少数。他校に落ちて、ただの国立大のひとつとして入学してくるのが殆ど。そういう連中をどうにか教育して幹部にしていくのが防衛大だ」と。本作品で白い服着ているのが、そういう人々だと思うのですが、彼らが皆、従順な寺尾(上官)信奉者で、飼いならされた軟弱で単純な思考回路の人間であるのもうなづけます。一方、都立城東高校卒で、離婚暦があり、団地住まいで、土下座も平気でしてしまう真田が孤軍奮闘し、使命感から国を救う?という選定に、ある種の皮肉(コンプレックス???)を感じるのは私だけでしょうか?リメイクもどきのイマイチな作品が続いてますが、原作者の「なんかやってやろう」という意気込みは感じるので、今後に期待です。 |
8.かなりの説明不足だと思う。原作を読んでないので理解できない箇所が多かった。久しぶりに邦画を映画館で見たが、あれだけ話題になってもやはりこの程度なのか。「ザ・ロック」を頭に浮かばずにはいられない。総理大臣の初登場シーンでの一言はおもしろかった。 【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-06 20:18:06) |
7.はらはらドキドキしながら観ました。原作を読んでいたのでどれだけ端折られて、どれだけ物語が崩壊してないか心配で(笑)。観終わった感想としては「やっぱり映画は難しかっただろうな」と思うと同時に「案外よくまとめてもいたかな。でもな・・・」という感じでした。不満に感じた点は(1)宮津が艦長じゃない設定。副長というのはどうも・・・。(2)菊政はある程度しょうがないとして、田所と静姫の扱いが原作と違ってあまりにも軽い。とくに静姫が。以上、他は時間の制約上仕方ないとして、この2点が非常に気になった。ただ、最後のグ○ーが実は○だったのを変えた点とか、梶本総理のあの映画での役割とかはうまかったと思う。とにもかくにも色々挑戦してみた意欲作だったと評価してあげたいです。寺尾、中井、真田の演技を見るだけでも一見の価値はあるんじゃないでしょうか?その他の俳優の演技もとてもよかったです。それにしてもCGの使い方がやっぱり邦画は下手ですね・・・。技術はあると思うのになぜなんでしょうね? 【はむじん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-05 17:57:24) |
6.時間に制約があるのはわかるが,人物の設定をはしょり過ぎ。ヨンファについては,どこぞの工作員ってことで良いかも知れないけど,肝心要の副艦長・宮津とその部下達がが何故,工作員と結託してクーデターのような行為を決意したのか,さっぱりわからない。しかも宮津に呼応した幹部(候補生?)達の言動がクーデターを起こしている奴等としては余りにも情けない。吉田栄作の死に様なんて「なにやってんだコイツ?」って感じ。銃を突きつけてる相手が自由に動いているのに緊縛しようともしないで,背後に回させるなんてありえないだろ。自衛隊が協力して映像的には日本映画も頑張っているなと思わせるものがあっただけに,ストーリー及び人物描写の低レベルさにがっかり。原作は未読だけど,人物描写とかしっかりしてるのかな?今度機会を見つけて原作を読んでみるか。 【北狐】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-08-05 11:10:31) (良:1票) |
5.この映画は、まず何よりも原作と監督の「闘争」の記録として見るべきだと思う。 「今のニッポンとニッポン人は腐りきっている! こんな国は一度ブッ潰して、つくり直さねばいかん!」と叫ぶ「憂国の士」たる軍人・自衛隊員がいて、彼らの仕掛けるクーデターを、「国家」と「国民」に忠実な軍人・自衛隊員がからくも阻止する…という、おなじみの福井晴敏イズム。彼の原作になる映画には、そういった「国家や歴史など、ゲームのように“リセット”すればいい」というきわめて安直かつキナ臭い主張が主調音(ドミナント)として繰り返されている…。 だが阪本順治監督は、そういった危機管理をめぐるシミュレーションゲームめいた物語なんぞ、実のところまるで意に介さない。フラッシュバックで描かれる登場人物たちの背景も、故意に曖昧なままか、暗示する程度(映画の冒頭、妻子に見送られて家を出た真田広之の主人公。しかし、次のシーンでは何の説明もなく「何年も前に離婚した」ことになっている…)。さらにイージス艦内での銃撃戦にしても、激しい撃ち合いの途中で別の場面になったり、窮地に陥った主人公たちが、カットが変わると何事もなかったかのように逃げおおせていたりと、原作を念頭においた観客を明らかにはぐらかし続けるんである。 そうして映画は、次第に、艦艇内と官邸内の男たちによる「闘争劇」としての姿を鮮明化するだろう。特にクライマックス、真田と中井貴一は、もはや「国家」も「民族」も「理想」も「家族」すらも無縁な、「たった独り」となって目前の「敵」であるお互いと闘う、そのカラカラに乾ききった、透明で、純粋(!)な「闘争」それ自体の現前化…。そこに至る時、ぼくたち観客は、戦争も知らないくせに「本物の戦争を教えてやる!」とのたまう原作のオメデタサとはまったく別の「映画」を見せられていることに、否応無しに気づかされることになる。ああ、これは、阪本監督のあの恐るべき『トカレフ』そのものじゃないか! …と。 そう、これは紛れもなく「阪本順治の映画」だ。この世界は、勝者も敗者もない個と個の「闘争」としてある。そんな阪本作品の文字通り集大成として、この大作は屹立しているのだ。つくづく、恐るべし。 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-08-02 22:05:43) (良:1票)(笑:1票) |
4.原作未読なのだが、この映画の決定的な弱点はヨンファ、そして宮津と部下達の反乱の動機が不明瞭かつ弱いことであることだと思う。原作を読めばそのあたりは明確にされているのだろうが、ヨンファのその行動に至る背景や心理が今ひとつ伝わってこない。また宮津の動機もあまりに個人的過ぎはしないだろうか。それが日本全体を敵に回すようなテロ行為に走らせる原因とは、どうにも安っぽい。そして何かあると匂わせながらも結局本筋に何ら影響を与えずに死んでしまう工作員ジョンヒの存在も疑問。きっとこれは原作からの未練を断ち切れないまま残したキャラクターなのだろうが、未読の僕には彼女に何の意味があるのかさっぱりであった。結局脚本が原作をうまく再構成出来ていないと思われ、仙石や渥美が深く含蓄のあるセリフを言った所でいまひとつ上滑りしていて現実感がない。 精鋭の工作員であるヨンファの部下が仙石が艦内に侵入して計画を阻止しようとしているのになんとも危機感の薄いこと。しかも特殊工作員ともあろうものが一介の海上自衛官と白兵戦を戦ってあんなに苦戦するものだろうか。 もっと重箱の隅を突かせていただくと、如月が腹を打たれて瀕死の中で言うセリフが思い切り腹から声を出していること。腹を撃たれていれば声に力など入らないのだから、もっとか細い声になると思うのだが。 そしてとどめが劇場でもため息が出ていたのだが、いそかぜが撃沈する特殊効果があまりにしょぼいこと。 唯一息を呑んだのはイージス艦同士の戦いだろうか。現代戦がどのように戦われるのかということの一端が見えて緊迫感もあった。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-02 19:51:29) (良:1票) |
3.モーニングで連載されている漫画の方が面白いですね。 【たま】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-01 23:46:15) |
2.「やってくれた」 最新鋭のイージス艦から、赤い爆炎と共に闇に放たれたミサイルの様を見た時、そう思った。 それは、今まで日本の映画ファンが押し潰してきた、ある思いいに対する“答え”を見たからだ。すなわち、「日本ではエンターテイメント大作は作れない」という失望と諦めに対する答えである。 この映画は、そういう長い間の負のイメージを払拭させる力を感じさせる作品だと思う。 ただし、その“答え”は、ただハリウッドのように派手に映像を描きつければいいということではない。もっとも重要なのは、「日本人が日本人を描く」という至極当たり前の要素である。 アクション性豊かなだけな日本映画であるならば、今までにもあっただろう。 しかし、そこに映画としての力強さは無かった。それは、日本人として“日本”という国を描いてこなかったからだと思う。 例えば、1999年の韓国映画「シュリ」にあったのは、まさにそういう要素ではなかったか。韓国という国が、朝鮮民族そのものを見つめ、描いたからこそ、あの映画は世界に興奮を与えたのだと思う。 そのことを、この映画に関わるすべての“表現者”たちは、理解し、見事に体現して見せた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-01 16:20:31) |
1.実に充実した時間でした。 こういうお話は大好きです。 壮大でリアリティがあってお話しに説得力がある。 そして、胸にグサっとくるものもある。 大真面目でちょっと昔風の描き方が、私のツボだったかも。 海の男が自分の命も、何もかも全てを懸けて・・ こういうのはぐっときちゃいます。 自分を捨てて信念を貫く。 そこに美しさを感じるのは、私が日本人だからでしょうか? どうもアメリカ映画の”家族愛”一辺倒のものは、受け入れ難いのです。 ですのでこれからも、日本人の心情に合う作品をどんどん作っていって欲しいです。 なんだかんだ言ってますが、私好みのイイ男も大勢出演されてるので、そこもとってもツボでした。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-07-20 21:00:19) |