57.ジブラルタルを突破する緊迫感凄いですね。沈んだまま浮上できない危機感も怖いですね。クルー役の役者達は、撮影のために日に当たらない生活をしていたそうですが、その甲斐あって、やつれて青白い感じがよく出ていますね。せっかく様々な危機を乗り越えて帰港したにもかかわらず、連合軍機の空襲を受けてすべてが無になるラストが虚しさをかき立てます。見事な反戦映画だと感じました。 【オオカミ】さん 9点(2003-11-19 06:23:52) |
【STYX21】さん 5点(2003-11-13 23:48:05) |
55.小説のほうはずっと以前に読んだのですが、改めてビデオで見ました。歴史の浅い、狩猟民族としてのドイツが海軍で善戦した理由がなんとなく感じられる雰囲気の映画です。日本海軍(英国式の士官と兵卒の関係)に比べての、士官が率先して壊れた装置の復旧に努めるところなど、歴史が浅いことで逆に結束が固くなる要素になるのでしょうか。まあ、波の荒い欧州沿岸のほうが太平洋に比べて潜水艦には有利な条件もありますが、あんなに小さい艦で2ヶ月とか戦い続けることは相当に士気が高くないと難しかったでしょう。 【たいほう】さん 8点(2003-11-09 23:32:12) |
54.丁寧なつくりと演出が光る戦争映画の傑作。生活感あふれる潜水艦の内部描写、戦闘の熱気と騒擾、潜水艦特有の閉塞感、戦いの虚しさ等が、恐ろしいほどリアルに描き出されている。時代背景の考証もほぼ完璧レベル。この作品を越える潜水艦映画は今だかつて出現していないし、おそらくこれからも当分、出てこないだろう。もともとテレビシリーズとして製作された作品を、劇場公開用に編集したものであるため、その尺の長さによって版がいろいろと分かれているようだが、その魅力を味わうならばレンタルビデオ店で手軽に借りられる版でも充分なので、ぜひ一見をお勧めしたい。 【ウーフー】さん 9点(2003-10-14 12:28:45) |
53.大多数のドイツ人が過去の大戦を振り返れば、やはり生存するために必死で戦ったのであり、ヒトラーや国家の為に戦っていたという訳ではないと感じた。散々に既出であるが、閉ざされた潜水艦という状況はよい。これが、1944年の東部中央戦区なんぞ舞台にした日にゃこの緊張感は無かったろう(私的にはドイツ国防軍兵士の視点から見た東部戦線の末期の映画は作り甲斐があろうと思っているが)。ラストのシーンも悲しさを感じさせる良作。 【クルイベル】さん 8点(2003-10-03 12:16:50) |
52.連合軍を震え上がらせた神出鬼没のUボートも、その内部では、若者達が、潜航時には艦内を駆け回ったり、駆逐艦をやり過ごすために息を潜めて怯えてたりしてた、という話。航行不能で海底に沈んだ絶望的な艦内で、酸素の消費を減らすために眠るんですが、人間、眠ってる間だけは幸せなんですね。で、目が覚めたらやっぱり非常灯の下に沈鬱な艦長の横顔。何も状況が改善していない元の現実に引き戻される絶望感。誰しも似た経験ある生々しいシーンじゃないでしょうか。その他、印象的なシーンやセリフの数々が、どうにも忘れ難い映画です。 【鱗歌】さん 10点(2003-08-17 14:08:57) (良:1票) |
51.すでに皆さんのご指摘のように潜水艦映画というジャンルがあるとすれば、1番の映画です。迫ってくるスクリュー音、折りたたみ式の潜望鏡、機雷爆発の衝撃、狭い艦内の息苦しいまでの閉塞感、駆逐艦との戦い、ピコーン、ピコーンと敵の接近を知らせるレーダー、水圧に軋む艦体、そして冷静沈着な艦長。入り込んで見てしまいました。 【くるみぱぱ】さん 9点(2003-08-15 05:24:25) |
50.なんか端折ってる気がすると思ったら9時間あるTVシリーズを劇場公開用に編集したんだって。それはそれとして、小説『敵対水域』が好きなので潜水艦モノはどうしてもアレを基準に採点してしまう。おまけにこの映画の原作も3分の1ぐらい読んでるとねぇ…小説版の魅力が… 【神父】さん 5点(2003-08-12 11:24:23) |
49.人のいない田舎の映画館で、仕事の合間を抜けて見ました。見終った後、興奮して仕事に戻るのを忘れて部屋に帰ってしまい大目玉を食いました。そのくらい価値がある映画です。 【omut】さん 7点(2003-07-16 03:53:55) |
48.潜水艦物はどれもそうだけど、見てると息苦しくなってくる。そこがいいんだけど。息苦しくてたまんなくて陸にあがったら・・・・。戦争って・・・。 【phantom】さん 8点(2003-07-02 16:26:00) |
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47.極限状態での人の底力には、感動させられる。雰囲気良し。テーマ良し。ストーリー良し。生きる努力や喜びを、破壊し飲み込む戦争の狂気を描いたラストは、意見の分かれるところかもしれない。 【撃ッとこサマー】さん 8点(2003-06-26 20:42:50) |
46.「海の悪魔」と称され、連合軍から恐れられたドイツ海軍のUボートだが、実戦では例外なく過酷な状況下におかれていたと聞く。本作ではその様子が見事に描き出されている。薄暗く澱んだ艦内には陰鬱な雰囲気が漂い、不気味な静寂と併せて「戦場」を実感させる。敵の駆逐艦との戦闘場面の描写は秀逸で、観るものをどんどん息苦しくさせていく。緊張感と閉塞感が存分に表現され、極限状態のサブマリナー達の様相が類を見ないほどリアルに描き出されている。精神的な重圧、戦いにかけるプライド、死への恐怖・・・疲労困憊で憔悴する主人公達に、はからずも感情移入してしまう。困難な任務の後にようやく辿りついた所でのあっけないラストは余りにも悲しく空しい。潜水艦を舞台にした作品は他にも諸々存在するが、本作に比べればどれもストーリー・描写・迫力ともに及ばない。軍記物の中では屈指の一本、もしかしたらマイ・ベストの作品。 |
45.皆さんのレビューに同感です。潜水艦内という劣悪な環境で、ところ狭しと詰まれた野菜や果物の生々しさ、なんとか生き延びようともがく乗組員たちの慟哭が胸を刺す。特に、オレンジをむさぼり食うヨハンが印象的だった。 【やな太郎】さん 10点(2003-06-19 23:00:08) |
44.潜水艦ものではダントツ。唯一にして無二。研ぎすまされた人間描写は、後年のハリウッド映画とは比べるまでもなく、っていうか、比べちゃ失礼でしょ。 |
43.密室空間の圧迫感が手持ちカメラの躍動感と相まって迫力を出している。繰返される爆雷、浸水、ビス飛び、観ているこちら側も苦しくなります。お偉方と実戦兵の相違も戦争の常。ラストの救われなさがこの映画を救っている気がする。戦争なんてかっこよくも何ともない。 【じふぶき】さん 8点(2003-05-30 14:13:24) |
【元二士】さん 5点(2003-05-28 19:10:19) |
41.誰もが認める潜水艦映画で最高傑作!!映像・効果音・音楽、どれをとっても文句ありません。印象付ける終わり方もまたイイ!映画館で見たかった。 |
40.本当は満点あげたいんですが‥。やっぱりあの結末でいいんだろうナ。話題先行型で封切りで見に行きましたが、それなりに長くても気になりませんでした。「眼下の敵」のようなさわやかさは微塵もありません。 |
39.事実はどうであったかは別にして、この映画には必要なもの全てがある。迫るスクリューの音、恐怖におののくサブマリナー、爆発、浸水、そして絶叫。駆逐艦どころか、水圧とまで戦わねばならないその緊張感。決して希望を捨てない、海の男達の逞しさ。潜水艦を見せるのではなく、ほとんどがその薄暗くじめじめと油の匂いが漂ってきそうな潜水艦の内部での映像を使っているのは、非常に効果的である。他の追随を許さぬ、史上最高・最強の潜水艦映画。 【イカリングフライ】さん 10点(2003-04-28 20:00:44) (良:1票) |
38.潜水艦映画の傑作。艦内の雰囲気がリアルに表現されている。匂いまで漂ってきそう。エンディングは悲しすぎる。 【クロ】さん 9点(2003-04-17 09:13:21) |