50.最近の死刑の裏側をこの映画で初めて知りました。電気椅子しか頭になかったもので。内容のほうは考えるに値するもので、是非はノープロブレム。ただ、聖書を読みきってないので、少し分かりづらいと言えば分かりづらい。でもそれはこちら側の都合にすぎないと思う。最後に、当事者達が自分の正義を信じ込み、自分の立場を譲らないっていうのが人間らしくてよかったです。 |
49.てっきり「ザ・ハリケーン」とか「ショーシャンクの空に」みたいな、冤罪の映画かと思ってたら、贖罪がテーマだったんですね。多くの方が指摘されてらっしゃいますが、製作者としては死刑に賛成であれ反対であれ、まず死刑というものそのものを見せようという意図があったんではないでしょうか。賛成の立場の人は、死刑囚も家族を持ちそれなりの人生を歩んできた一人の人間であるということを再認識するだろうし、反対の人は改めて被害者の悲しみを見せつけられ、いずれにせよ死刑という制度について改めて考え直さざるを得ないと思います。こういう言い方はちょっと卑怯な感じがして嫌なのですが、そう簡単に白黒つけられる問題ではないんですよね。ラスト近くで被害者のお父さんが「あんたは信仰があるから(迷ったり苦しんだりはないだろ?)」というのに対してスーザン・サランドン演じるシスターが「信仰で片付くなら簡単です」と答えるシーンがありましたが、これは宗教というものの「ありよう」について深く考えさせられる言葉でした。信仰というのは(本来)解答を手に入れることなのではなく、答えを探し続ける勇気を持ち続けることだと思います。僕は基本的には無神論の人間なのですが、こういう表現を見ると、改めて宗教というものの意義を考えさせられます。・・・ってあ、しまった。映画そのものについてあんまし語ってないや。スーザン&ショーン、最高!曲も、良かった。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-05 21:11:29) (良:1票) |
48.一本の映画を観る。その映画がどれだけすばらしいとしてもそれだけではっきりした意見を持てるほど死刑制度は軽いものではないと思う。 この映画は死刑の是非より神について、考え、表現したかったのではないかと思う。ショーン・ペンの演技が最高。 【ロック】さん 7点(2003-06-10 23:46:34) |
47.確かに死刑制度の是非を問うた映画ではないと思う。制度があることを前提に聖職者でありながらその前にひとりの人間であるシスターの心の葛藤と成長、そしてシスターの立場からみた罪人の話。ただ罪人=人間を強調している点とショーン・ペンの演技力によって、観る側としては死刑制度というものを考えざるをえなくなることも事実。自分の場合はそれ以上にこれから死刑を執行される罪人を人間として死なせることになんの意味があるのだろうと考えてしまった。無宗派の日本人ゆえの疑問なのだが...。別に否定しているわけではなく、劇中のシスターがそこまでしなければいけないほどにキリスト教(キリスト教に限りませんが)のなかでは重要な事なんだとある意味感心したし考えさせられた。どちらにしても考えさせられる映画というのも、たまにはいいものです。 【R&A】さん 7点(2003-06-07 16:36:27) |
46.泣くまでの感動はなかったけど、映画としてはとても質の高い作品に仕上がっている。ほとんどはスーザン・サランドンとショーン・ペンの演技で成り立っているのだけれど、2人ともアメリカを代表する偉大な俳優だけに両者の掛け合いだけで充分見せてくれる。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-06-02 20:12:06) |
45.重いテーマの内容ですが、いい映画だと思います。死刑賛成派・反対派の両方が偏ることなく描かれていて、観る人に死刑制度の是非を決めてもらおうとする作り手側の意図がうかがえます。それにしても役者さんたち、いい演技してますね。私は特にスーザン・サランドンの、心の隅に迷いを抱えつつショーン・ペンを救おうとするひたむきなシスターの姿に感動しました。 【ぷっちょ】さん 7点(2003-05-26 17:10:09) |
44.最後の処刑のプロセスを順追って、緊迫感あふれる空気が漂う中で行われる場面が衝撃的であった。罪とは何か? 死刑は必要か? 被害者遺族の心境は、どんなものか?を問いかけながら、終結を迎える。地味な映画ながら、意味深いメッセージは非常に鮮明な印象を残す。製作者側の意図したことが、鑑賞者に見事に焼き付けることに成功した好例と言える。 【叫真】さん 7点(2003-05-21 20:11:29) |
43.基本的に映画は素晴らしい娯楽だと思っている人間なので、この映画の、主張しているようでいて淡々と時間を追っている、そのくせ見る側に考えることを強要するやりかたに、どっと疲れてしまった。スーザンと一緒になって、マシューと被害者の家族との間を揺れ動いてしまうんだなぁ。 でも、私も子供を持つ身なので、やはり最後は被害者の両親の心理に歩み寄った形で見てしまった。大体、生殖という人間の大仕事を放棄して、神だ救いだと言っている聖職者って、全然信用できないし、大嫌い。最後の言葉も「許しを下さい」までは良かったが、「あんあたちも人を殺しちゃいけない」の言葉には、「今さら何さ!」としか思えなかった。だからドラクロワの父親が、マシューの葬式に来て、どこか曖昧な態度を見せたあのシーンが、胸に響いた。 でも、これだけ観る側を惑わし考えさせるんだから、監督的にはこの映画は成功なんでしょう。それになんだかんだ言っても、いい映画です。 【ともとも】さん 8点(2003-05-20 14:41:52) (良:1票) |
42.死刑制度を真面目に考える映画として見るのもいいが、スーザン・サランドンとショーン・ペンの演技力のみに注目して見るのもよし。死刑という極めて重いテーマがクローズアップされる事が多い作品だが、単純に映画として良く出来ている。 【GC】さん 7点(2003-05-20 11:55:54) |
41.罪を犯したのだから罰を受けるのは当然だと思います。でも、見ていて悲しくなったのは、何故なんでしょうね。被害者の家族も加害者の家族も永遠に救われることのない悲しみを背負って生きていくんでしょうね。悲しい・・・。 【はがっち】さん 7点(2003-05-10 22:03:08) |
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40.ショーンペンがすごかったですね。すばらしい映画でした。死刑制度に反対だとか賛成だとか、そういうことではなくて、人の命の重さをひしひしと感じる映画だったのです。 【みんみん】さん 8点(2003-04-26 15:11:41) (良:1票) |
39.このような難解なテーマに真正面から取り組み、見事な映画にしたティム・ロビンスに、まずは拍手。この映画の本題はおそらく「魂の救済」なのではないでしょうか。死刑囚はもちろん、犯罪被害者の遺族にとっても。スーザン・サランドン演じるシスターと死刑囚の関係、描き方については、自らの存在を「善なる者」とするか「罪負う者」と考えるかで意見が分かれるところでしょう。死刑制度への姿勢も公平で冷静な点など、観る者にその後を委ねた大人の映画でした。 【poppo】さん [映画館(吹替)] 9点(2003-04-24 15:16:27) |
38.死刑制度うんぬんというよりも宗教色が強い映画だと思った。宗教(キリスト教やそれ以外も含め)が骨の髄まで染み込んでいないとこの映画の奥深さは分からないのではないかな。よって日本人にはいまいち伝わりきらないと思う。 【よっふぃ~】さん 5点(2003-03-25 14:08:09) |
37.死刑までのプロセスがなかなか興味深かった。シューン・ペンを見直した。最後の最後に謝罪した割には死刑反対とか言ってたので1点マイナス。 【ジェリービーン】さん 9点(2003-03-21 00:07:04) |
36.えっ?何なの?これ。サランドンさん、まじっすか?・・ここまで書き、いつかは書き加えようと思いながら、長いことほったらかしてました。ふと思い立ったので、書き足します。~~~私は死刑制度には基本的には反対だし、彼女の演じたシスターのスタンスがエゴだとも思いません。だけど、「映画の表現として、どうなの?!」という、いやーな感じが残ります。正義の押しつけ、という感じかな。死刑反対派の私にさえそう思えるのだから、これで賛成派の方々にメッセージが届くはずもない。かえって逆効果でしょうよ、とさえ思います。 キリスト教的価値観の押しつけもいやですね。確かにキリスト教には「よき思想」の側面があることを否定はしないけれど、それを受け入れる権利もあれば否定する権利もある。プロパガンダ映画は、苦手です。しかし本作は、何の迷いや疑問もなさげに、「正義」に突き進んでいくように、私には見えます。その作り方の欺瞞性が、いたたまれない。映画はあくまで映画であって、つくりごと。映画という代償行為によって自分に酔う人々(監督と主演の2人)を見せつけられることは、ましてやその人々(とりわけスーザンとティムのこれまでの作品)を好きだった私にとっては、大変苦痛でした。しかもこれでアカデミー賞を受賞し嬉々としていたこの夫妻の姿は、ほんとに興ざめ。考えれば考えるほどさらにその思いが強くなったので、1点下げさせていただきます。問題提起にまったく意義がないとは思いませんので、複雑な思いで3点を献上します。もっと違う表現スタイルはなかったものでしょうか・・難しいテーマだとは思いますがねえ・・。 【おばちゃん】さん 3点(2003-03-20 21:34:02) (良:1票) |
35.死刑の現状を描いていてよかったと思います。最後はホントに泣けたぁ~。 |
34.自分の家族が殺されたら・・・と考えると、やっぱり犯人を殺したい。でもあの死刑執行シーンは、いまだに死刑のニュースなどを見ると思い出します。一番泣いたのは、ラストのドアに貼ってあるメッセージだったような気がします。ちょっとだけ救われました。 【鉄男】さん 7点(2003-02-06 22:29:51) |
33.主役の2人、スーザン・サランドンとショーン・ペンは流石です!最高の演技だと思います。テーマは重く、登場人物に特別感情移入した訳ではないのに、時間が経つのを忘れて観ることができました。 【クロマス】さん 6点(2003-01-29 22:39:11) |
32.思想が必要か? 俺の思想は簡単には変わらないぞ。って、つい挑戦的になって見てしまった。家族愛を肯定することが、他の家族愛を否定することにつながる不条理が、切なかった。それぞれの立場に自分を置き換えて見たので、死刑の瞬間は怖かった。被告としても、被害者の家族としても…。 【ヌリ】さん 9点(2003-01-12 18:41:03) |
31.罪を犯したんだから、罰を受けて当然なんだけど、やっぱ死刑は考えますね。罪人と思ってても最後は泣けた。 【たりー】さん 7点(2003-01-06 05:09:06) (良:1票) |