52.前半の捜査シーンは見ごたえがあったが、後半は「泣かせ」にはしりすぎ。 【STYX21】さん 6点(2003-11-13 23:49:11) |
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50.主人公の殺人は、どう考えても勝手な理屈なのに、そこに至ってしまったことを納得させるストーリー。原作の力もあるが、役者たちの演技・迫力ある映像が、共に完成度が高いのだと思う。ほとんどの人が上げている親が子を知らないと言う悲壮な場面もそうだが、親子二人のひたすら歩く姿や、主人公のピアノを弾く姿に込められた野望と孤独も、私には胸が痛かった。善意でしたことが仇になってしまうこと、差別と偏見があってしまうこと。決して大袈裟な演出ではないが、素晴らしいと思う。ラストシーンが秀逸。 |
49.暗いね。主人公の都合で殺される恩人を思うととても主人公に共感が持てない。救いがないね。 【たつのり】さん 5点(2003-10-08 01:55:19) |
48.加藤嘉さんの演技に脱帽。もうたまらなくなって泣きました。丹波さんと森田さんの刑事役ってのはほんと今では貴重。 【fujico】さん 9点(2003-09-28 18:01:38) |
47.終演にむけて緻密に糸を織りなしていくような映画でした。スケールの大きな映画です。好き嫌いのあまりない映画だと思います。 【omut】さん 7点(2003-09-02 00:44:37) |
46.序盤早々、“カメダ”や東北なまりを手掛かりに二人の刑事達が盛夏の中、汗だくになりながら東奔西走するという緊張感のある展開でゾクゾクさせてくれる。やがて点と点が線に繋がり、謎めいた事件の全容が明らかにされてゆく。この辺り、構成もしっかりしており腰を据えた演出も申し分ない。前半のサスペンスタッチの展開から後半、悲痛な人間ドラマが浮き彫りにされていくわけだが、本作で忘れてならないのが作品を支える俳優たちの名演。とくに緒方拳と加藤嘉の情感を込めた演技が素晴らしく、この作品の印象付けに多大に貢献していた。《ネタバレ》ラストのクライマックス、悲哀に満ちた力感のある菅野光亮作曲・演奏「宿命」をバックに、和賀(加藤剛)の哀れな少年期の回想シーンとシンクロさせる演出は圧巻の一言であり、劇的な効果を収めている。これはまさに映画だからこそ可能な表現方法であり、観る者の脳裡に鮮明に焼き付けてくれる。雪が吹きすさぶ厳冬の中で行われる父と子の巡礼、偏見と迫害の中で強まる親子の絆などなど、当時不治の病といわれたハンセン氏病を取り入れ悲痛な社会派ドラマに仕上げる作風は、さすが監督野村芳太郎らしい。余りにも日本的なサスペンスドラマの名作です。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-16 13:27:42) |
【パキサン】さん 9点(2003-08-08 23:57:22) |
44.どうしてこういう名作は、最近の日本映画には無いんでしょうね。芥川の音楽が傑作なんだろうなあ。方言の謎の解読過程といい、丹波のおじさんが核心に近づく演出といい、松本清張原作を、見事に橋本脚本が再現していると思います。ラストのオーケストラシーンと重ねての加藤嘉親子の道行きのシーンは何度観ても感動します。 【オオカミ】さん 8点(2003-08-07 08:54:07) |
43.親に薦められて見たけど、良かった。名作!!なんかリメイクされるらしいけど、日本も最近はネタ切れなのか? |
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42.昔、泣ける映画という、ふれこみに反発しながら、一人で観た。人目が無かったから、思い切り号泣した。だが、細かいところは忘れてしまったな。もう一度観てみようと思う。歳月は人を変えるというが、まだ、泣けるだろうか。 【すぎさ】さん 9点(2003-07-09 16:05:25) |
41.公開当時、ハンセン氏病の知識もないほんのガキンチョだった私ですが、画面から受ける圧倒的な迫力と、胸苦しいほどの哀しさに涙しました。子供のくせに加藤嘉さんの大ファンになったのもこの映画を見て以来。生き続けることは、もしかしたら死ぬことよりも苦しいのかもしれない、でも生きているというだけで尊いということが、理屈ではなく感覚として迫ってきたんだと思います。 【Rei】さん 9点(2003-07-08 21:22:45) |
40.いわゆる「原作もの」だが 脚本がシンプルに洗練されていて よい出来だと思った やはり映画の基礎である脚本に徹頭徹尾こだわるべきだ 日本映画の復興のためにも若い映像作家はこのような映画をもっと研究し見習って欲しい 【ねぎ坊主】さん 10点(2003-06-23 10:33:43) |
39.私は放浪するシーンがメインの後半より前半の捜査のシーンが断然好きです。特に東北弁の「かめだ」の謎が分かる所とか見事です。後半はやはり加藤嘉の「そんな人、知らねぇ」に尽きます。 【まりん】さん 9点(2003-06-09 01:17:17) |
38.出だしから物語に引き込まれ、そのまま最後まで観ることができました。特に、「宿命」の調べに乗せて繰り広げられる親子の放浪の場面からは目が釘付け状態でした。加藤嘉のすがるような目と「そんな人、知らねぇ!」のシーンには絶句です・・・。脚本や他の配役もさることながら、ここまで衝撃を受けたのは加藤嘉の演技によるところも大きいかもしれません。 【こまち】さん 10点(2003-05-06 18:44:32) |
37.ネタバレ:子供は親を選べない、という科白に尽きます。原作よりだいぶ簡潔にしてあるようですが、十分よくできています。ただ血のついたハンカチをちぎって車窓から捨てたりしますかネ。偶然の積み重ねで事件が解決するのはあまり好きではありません。勿論映画が悪い訳ではありません。 |
36.私は見終わった後、ものすごく切ない気持ちで深く落ち込んでしまいました。あまりにも悲しい話に涙も出ないほどでした。前半は丹波さん演じるベテラン刑事と森田さん演じる若手刑事が、ひとつ謎を解いてはまた別の謎にぶつかり、そうして少しずつお互いの謎を解くうちに次第に事件の真相がうっすらと表れはじめ、見ている私はどんどん映画に引き込まれていきました。壮大な音楽にのせて描かれる後半になり、ある男の壮絶な過去が少しずつ明らかにされ、どんな理由があろうとも人が人を殺してはいけないと知りつつも、事件のおおよその真相を語りながら涙ぐむ丹波さんの演技にものすごく心が痛みました。後半はとにかく見ているのが苦しくなり、見終わったあとは大きなため息がひとつ出ました。 【はがっち】さん 9点(2003-04-22 00:18:44) |
35.傑作と思います。それぞれの気持ちがなんとなく理解でき、それだけにやり切れない悲しい気持ちになります。父が見ながら号泣してた。 【たーしゃ】さん 9点(2003-04-02 22:47:06) |
34.邦画としては何十年たった今でも屈指の名作。貧しい親子の放浪の旅を美しい日本の四季とバックの音楽で見せるところ、ハンセン氏病の父が子供のことを「知らない!」と叫ぶところは涙なしには見られない。加藤嘉、一世一代の名演技を見せた。美しい風景をとらえたカメラ、親子の絆をテーマにした脚本、盛り上がる音楽、そしてこの加藤嘉に感動させられた。 【キリコ】さん 10点(2003-03-28 20:49:26) |
33.丹波哲郎と森田健作の組み合わせというのは、映画史上に残る珍妙な刑事コンビではないか?それから、原作よりも映画はかなり落ちると思う。「壮大で退屈」という点では、「八つ墓村」とおっつかつ。どちらも野村芳太郎監督である。もう一点。TBSは放映時に、丹波哲郎による犯人の動機説明部分、「癩病」というセリフを音声カットした。この作品の根本部分だろうが。音声で流せないというなら、視聴率目当てで放映してはいけない。作品への侮辱だ。 【happy1】さん 3点(2003-03-17 14:14:57) |