1.五島勉の「ノストラダムスの大予言」ブームに乗って製作された怪映画。
子供の頃、親に連れられて「ルパン3世念力珍作戦」と併映だったこの映画を見る羽目になりました。
どっちも印象深い(笑)映画でしたが..この濃い2本立てが幼い少年の精神に与える影響を考えるといかがなものかと思わざるをえません。
なんつーもんを見せてくれたんだ、お父さん。
さてこの映画、全編悪趣味の極みなのですが、特に印象に残ってるのはラスト近く、
冨田勲の「ピュ~ピュ~ピュ~」(わからんな..)という不気味な電子音楽をバックに、廃墟となった東京でミュータント化した人間が
巨大ミミズ(?)を奪い合って喰らうシーンです。
これがもう、子供心に悪夢に見そうなくらい悪趣味なシーンでして、ほとんどトラウマ。
今なら、地球滅亡の恐怖の大王と言えば「地球温暖化による環境破壊」や「アンゴル族のモアちゃん」あたりを連想するんでしょうが、
この頃は「恐怖の大王」イコール「核戦争」を思い浮かべる時代だったため、
生き残ったミュータント人間は当然のようにひどいケロイド状のお姿。今なら間違いなく放送禁止もんです。
しかもナレーションは岸田今日子、主演は丹波哲郎..まちがいなく確信犯ですよね、この映画。