58.某テレビ局が黒澤明作品を大量に買い付けた時があって、それまでテレビではほとんど放映されなかった作品が次々と登場しました。私は主要な黒澤作品をこれで見た口で、評判だけは聞いていたものを、この目で確かめることができました。中でやはり傑作だったのはこの『七人の侍』で、なんとも面白い映画を作ったもんだなぁというのが、当時の感想でした。 その後数回見ましたが、今回改めてリマスター版を劇場で鑑賞し、面白いことは面白いのですが、はやり初見時の感銘には及ばないかと感じます。こちらが見慣れてきたということもあるのでしょうが、もしかしたらデジタル化したことと関係があるでは、とも思えます。映画の中に没入せず、やや距離を置いてクールに眺めてしまうところがあるのです。これはやはりそういう類の映画ではないだろうと思うので、こうして客観視してしまうのは、この映画を見る態度としては問題があろうかと思われるのですが、そこに少なからずデジタル化の影響があるように思えてなりません。たとえ傷があったり音がこもったりしていても、フィルムで見た方がより夢中になれるのではと勝手に思ってしまう次第ですが、まあそれは単なるノスタルジーによる思い過ごしかもしれません。「凄くて面白い」映画であることには、間違いないのですから。 内容的にはあれこれ考察することは可能ですが、そういうことをしてもつまらないのでやめておきます。「凄くて面白い」娯楽映画の傑作、これだけで十分でしょう。〔レビュー900本目〕 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-12-30 22:13:16) (良:1票) |
57.何度も見たくなるこの歴史的傑作を、今回初めて映画館で鑑賞した。野上照代女史をして「これ黒澤さんに見せたかったな。」と言わしめた4kリマスター。平日の朝だと言うのに映画館は混んでいた。長尺映画には珍しく、後半よりも前半の方が短く感じる作品。未熟な自分には未だに消化しきれていない部分があるが、今後自身の成長とともに真に理解できる時が来る事を期待しつつ、きっとまた観るだろう。それにしても三船敏郎が美しすぎる。 |
56.古い戦争映画が好きです。でも時代劇はあまり好きではありません。けれどこの映画はすごいです。ちょっと落ち武者たちの攻め方が馬鹿丸出しですが、ちょっと三船敏郎の演技が鼻につきますが、この時代に見てもこれだけ楽しめるなんて、今までしっかり見ていなかったことを後悔させられました。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-02-15 23:15:58) |
55.どうしてもと映画館に連れていかれてみたのですが、はまりました。長かったですが、苦に思わずに見ることができ、クロサワの偉大さを今更ながら感じました。 【HRM36】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-09 17:29:59) |
54.何の見返りもない無益な戦いに敢えて挑む侍たちの潔さとその戦い振りは勿論の事、戦に翻弄される百姓達の哀れさと共に、百姓ならではの図太さや逞しさをも感じさせる描写に惹かれました。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-02-06 15:57:07) |
53.作品のクオリティーがとにかく高い。 隅々に高い注意が払われていて、観ているほうも感服する。 とくにそれぞれのキャラの個性が立っていて、これもまた素晴らしい。 最後の戦闘の迫力といったら、なんとも言えない。 観賞後も余韻が続く。 娯楽映画の教科書。 【タックスマン4】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-11-08 17:46:42) |
52.和製娯楽大作。侍の存在感が凄い。白黒であることなんて関係ない第一級の作品。 【わさび】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-09-24 00:55:43) |
【あげどん】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-14 12:26:21) |
50.七人は紛れもなく侍であった。日本に生まれて本当に良かった。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 9点(2009-02-14 01:11:54) |
49.もはや月並みなことを書きますが、3時間半が1時間に感じました。面白すぎて時間があっという間に過ぎていたのです。一人につきノート一冊分を費やしたという、キャラクターの造形がまずもって見事。最高の娯楽作!! 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:35:57) |
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【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-28 03:08:46) |
47.映画の見方を変えてみました。ストーリーではなく雰囲気を楽しむのなら、この映画は戦国の泥臭さと血なまぐささを感じられる白黒映画とは思えない傑作だと思う。江戸時代の時代劇は何か綺麗になって匂いが消えてしまっているものが多いしね。 【はち-ご=】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-04-29 01:11:00) |
46.七人の侍なんてメジャーすぎて白黒で長そうで…と思ってる未見の方は結構いると思います。特に若い方達は。そんな先入観すてて、まぁ見てみてくださいよ。三船敏郎に惚れますから。 【norainu】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-12 18:36:04) |
45.「 珠玉ゆえ 巷にあふれる 類似作 ヒーロー物さえ これのパクリだ 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
44.この映画を観るのは2度目でした。一部声が聞き取りにくい事を考慮して、日本語字幕を入れながら観ました(DVDならではの計らいですね)。やっぱり台詞の全てを咀嚼しながらこの作品を味わうと、極上の世界観が堪能できます。207分といえば3時間半近いんですが、全くその長さを感じさせません、映画の世界に入り込むというのはこういう事を言うのでしょうね。シナリオも侍のメンバーを集める1部、侍と村の人間との交流と作戦立ての2部、野武士との決戦を描く3部とその全てにムダがなく、しかもアクションシーンは大迫力で心からワクワクさせてくれます。侍7人だけでなく、村の人間にも個性的な人物が多く、それを描き切ってしまってるのが本当に凄い。本当に今更なんですが、技術も音楽もカット割りも文句のつけようが無いですね。侍は全員カッコいいけど、リーダー役の志村さんの照れた時や考え事をする時の頭を撫でる仕草から、三船さん演じる菊千代の型破りな侍のサマと豪快な殺陣にバカ笑いとその存在全てが至宝ですね。名作名作とマスコミが煽って実はクソみたいな作品も多い中、観客から支持され、世界の映画ファンにも支持され、名実共に日本の伝説的代表作となったのはダテじゃないですね。極上のエンタテイメントってのはこういうものを指すんだな~と誰しも納得できる世界的大傑作だなと思います。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-17 18:41:04) (良:1票) |
43.僕も映画を300本ほど観てきて、遂にクロサワです。というのも……、怖かったんです。黒澤作品を観るのが。これだけ評価されてるじゃないですか? 「全然わからなかったらどうしよう……」って。結局、「smaステーション」きっかけで鑑賞することに。きっかけって大事です。この映画、「王道」といわずに何と言えばいいのでしょう。いつかどこかで見たモノが凝縮されているように思いました。スマステで言ってましたが、当時120円で何億か稼いで、それを今のお金に換算したら日本記録だそうです。納得。※侍ももちろんカッコイイのですが、東宝特撮で育った僕としては土屋嘉男が非常に気になって気になってしかたがなかった(笑)。これがデビュー作なんですね! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-26 00:15:30) |
42.これが邦画の最高峰かどうかはともかく、確かにもの凄い映画であることは間違いない。七人の侍はもちろん、百姓の一人一人までもが生き生きとしてよい(逆に、野武士に全く個性がなかったのも◎)。最後の豪雨の中の戦いはものすごいインパクトがあるんだけど、実際に戦ってる時間でせいぜい5分程度だったりする。200分強のなかでたった5分。それでもあれだけの印象をもたらすのだからやはり黒澤明は凄い御方です。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2005-11-20 18:02:49) |
41.洋画に溺れてはいるものの、やっぱりクロサワはスゴイ。こんな昔にこんな面白い映画があったんですね。 【★ピカリン★】さん 9点(2004-06-19 10:28:55) |
40.皆さんには関係の無いことですが、『七人の侍』とは幸運な出会い方をした。まだビデオが存在しない1970年代半ば、近所のマーケットの2階にあった汚い名画座で、土曜オールナイトの黒澤特集があった。「名物にうまいもん無し。クロサワってのもどうせ**みたいに評判倒れなんだろな。でも、暇だし観るか」と思って、観てビックリ。お も し ろ い じゃないの。古典的名画は、もう無理なのといつまでも面白いのとはっきり分かれる。これはいつまでも面白い方の代表格。 【哲学者】さん 9点(2004-06-17 13:48:20) |
【aksweet】さん 9点(2004-04-28 01:43:15) |