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19.この映画は反死刑制度を謳ったものではないんじゃないかなぁと思います。だから、レイプして殺人した男に情状酌量の余地があるとかないとか、そんなことはテーマじゃないと思うんですよね。初めっからマシューの死刑が執行されない、なんてどんでん返しは全く起きない雰囲気だし、だからこそ最後の告白シーンはむしろほっとしました。スーザンサランドンはもちろんですが、ショーンペンの演技は圧巻。ほんとに切なくて涙が止まらなかったです。ティムロビンスも素晴らしいなぁ。てかジャックブラックにびっくり!!笑 【69】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-03-13 01:20:42) |
18.「ショーシャンクの空に」のティムロビンスが「ショーシャンクの空に」」に対するアンチテーゼとして作った作品だと思います。ショーシャンクの空にでは、受刑者の一方的な視線から映画を作ることにより、被害者やその遺族の視線を黙殺すると言う、非常にアンフェアーな作りになっていたが、この作品では二つの視線を織り交ぜ、より犯罪によって生じる現実を色濃く描くことに成功しています。「ショーシャンクの空に」のように、展開に派手さは欠けます。しかし、この映画の持つ社会的な意味は、その点において「ショーシャンクの空に」の比ではありません。というよりこの映画の素晴しさを考えれば考えるほど「ショーシャンクの空に」が馬鹿馬鹿しく思えてきます。受刑者や、犯罪者を扱うヒューマンドラマでは被害者やその遺族の視点を黙殺することがどれだけアンフェアーかがはっきりとわかってくるはずです。面白いが被害者の視線を黙殺して感動を誘う映画と、地味だが二つの必要不可欠な視線を描ききっている映画のどちらが本当にいい映画かは考えればすぐにわかることだと思います。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-17 19:30:14) |
17.ショーン・ペンさん嫌いだったのですけれど、この作品の演技は凄いなと思いました。 この迫力は忘れられない。 そして、スーザン・サランドンさんのシスター役、その心のありようにも惹きつけられました。 私なら、悪い人にあれだけ肩入れできないと思う。 被害者との間で葛藤しても、付き添い人としての信念を貫いたところが良かった、と思いました。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-22 19:56:51) |
16.私は、死刑制度には反対派の人間だ。 そして親兄弟、友人、恋人、みな殺人の被害者にも加害者にもならずに平和に暮らしている。しかし、イザ当事者になってみたらどうなるのだろう。 私の乏しい想像力では、どうもピンとこない。現実にそういう被害には決して合いたくないが、想像の域を出ないまま、答えの出ないままだ。 長くなったが、そういう私にとって、ひとつの指針となりうるかも知れない作品が、コレだった。 観た後もやはり答えなどはでてこないのだが、誰も死なないで、誰も悲しまない方法についてもっと悩んでみてもいいんじゃないかな、と思う。そういう作品。 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-10 05:57:56) |
15.興行やアカデミーを無視してティム・ロビンスが伝えたいことを克明に伝え切った映画。正直言ってこれは娯楽映画なんかではない。でもだからこそメッセージが心に直に伝わってくる。キリスト教の思想がないためにわからない箇所が多々あったが、多くのことを考えさせられる映画。 【ちーた】さん 9点(2005-03-13 02:51:59) |
14.間違いなくこれまで見た中で一番重たい映画。初めて観て、その後2週間くらいは暗い気持ちで考えさせられた。死刑というものが必要悪なのかどうか、いまだに答えは出ませんが。こういう生き方に影響を与えてしまうような映画は貴重だと思います。 【ふじも】さん 9点(2004-01-29 18:55:53) |
13.てっきり「ザ・ハリケーン」とか「ショーシャンクの空に」みたいな、冤罪の映画かと思ってたら、贖罪がテーマだったんですね。多くの方が指摘されてらっしゃいますが、製作者としては死刑に賛成であれ反対であれ、まず死刑というものそのものを見せようという意図があったんではないでしょうか。賛成の立場の人は、死刑囚も家族を持ちそれなりの人生を歩んできた一人の人間であるということを再認識するだろうし、反対の人は改めて被害者の悲しみを見せつけられ、いずれにせよ死刑という制度について改めて考え直さざるを得ないと思います。こういう言い方はちょっと卑怯な感じがして嫌なのですが、そう簡単に白黒つけられる問題ではないんですよね。ラスト近くで被害者のお父さんが「あんたは信仰があるから(迷ったり苦しんだりはないだろ?)」というのに対してスーザン・サランドン演じるシスターが「信仰で片付くなら簡単です」と答えるシーンがありましたが、これは宗教というものの「ありよう」について深く考えさせられる言葉でした。信仰というのは(本来)解答を手に入れることなのではなく、答えを探し続ける勇気を持ち続けることだと思います。僕は基本的には無神論の人間なのですが、こういう表現を見ると、改めて宗教というものの意義を考えさせられます。・・・ってあ、しまった。映画そのものについてあんまし語ってないや。スーザン&ショーン、最高!曲も、良かった。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-05 21:11:29) (良:1票) |
12.このような難解なテーマに真正面から取り組み、見事な映画にしたティム・ロビンスに、まずは拍手。この映画の本題はおそらく「魂の救済」なのではないでしょうか。死刑囚はもちろん、犯罪被害者の遺族にとっても。スーザン・サランドン演じるシスターと死刑囚の関係、描き方については、自らの存在を「善なる者」とするか「罪負う者」と考えるかで意見が分かれるところでしょう。死刑制度への姿勢も公平で冷静な点など、観る者にその後を委ねた大人の映画でした。 【poppo】さん [映画館(吹替)] 9点(2003-04-24 15:16:27) |
11.死刑までのプロセスがなかなか興味深かった。シューン・ペンを見直した。最後の最後に謝罪した割には死刑反対とか言ってたので1点マイナス。 【ジェリービーン】さん 9点(2003-03-21 00:07:04) |
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10.死刑の現状を描いていてよかったと思います。最後はホントに泣けたぁ~。 |
9.思想が必要か? 俺の思想は簡単には変わらないぞ。って、つい挑戦的になって見てしまった。家族愛を肯定することが、他の家族愛を否定することにつながる不条理が、切なかった。それぞれの立場に自分を置き換えて見たので、死刑の瞬間は怖かった。被告としても、被害者の家族としても…。 【ヌリ】さん 9点(2003-01-12 18:41:03) |
8.深かったですね。死刑制度は否定はしませんが、考えさせられます。注射器(?)が全部押されていくとこは見ていてなんか胸が苦しくなりました。 【ビビンバ】さん 9点(2002-12-11 05:17:53) |
7.人を殺した人には、人を救ってもらいたい。死刑には反対です。この作品はスーザンサランドンとショーンペンにより完成されたものですね。。他の俳優ではダメでしょう。。 【jons】さん 9点(2002-12-06 16:03:50) |
6.これは死刑反対に対する主張的な映画だなんてとんでもない!!ましてや死刑の是非を問うてるものでもないと思います。これは罪の償い、贖罪についての映画(「その瞬間、あなたは誰よりも人間の顔をしていた」というキャッチコピーのように)でしょう。個人的に今まで見た中で一番涙が出た作品。ショーンペンは正真正銘本物の役者です。音楽をほとんど挿入しなかったティムロビンスの技法も素晴らしい。 |
5.ホントは10点をつけたいけれど、私もどうも反死刑制度の立場の方を強く感じさせられ、マイナス1点をつけました。中学生ぐらいには絶対見てもらいたいですね。痛さを感じてほしいなと思いました。 【チャベス】さん 9点(2002-01-17 05:49:18) |
4.すごい複雑な気分になりました。いろいろ考えさせてくれる映画ですね。ラストは泣けた。 【まっとし】さん 9点(2001-12-29 02:56:21) |
3.この映画は、究極的に難しいテーマに挑戦して、それに成功している映画だと思います。死刑制度の是非に関しては、どのように映画を作っても万人が納得するものが作れないと思います。その点に関してこの映画は押し付けがましくなく、良いスタンスを取っていると感じました。主演の二人の演技は素晴らしいです。サントラは映画で使われている曲は4曲のみです。後の7曲はそれぞれのアーティストがこの映画のために書き下ろした曲で、いい曲が多く入っています。ブルース・スプリングスティーン、ジョニー・キャッシュ、トム・ウェイツ、エディ・ヴェダー(PearlJam)等が演じています。 |
2.監督がティム・ロビンスだったなんて知らなかった。改めてちょっと尊敬モード(笑)死刑制度の是非・・って意味では、これで結末が○○ってことだったら制作側のエゴを感じるけど・・・そこらへんに押し付けではないバランスを感じました。それよりも「人が人を殺すのは間違っている」って言葉が印象に強かったです。ショーン・ペンの演技は胸にくるものがあった。 【おぎ】さん 9点(2001-06-19 01:17:25) |
1.確かに「死」または「死刑」について、いろいろ考えさせられた。けど事件自体とキリスト教義を考えると、日本人としてはちょっと受け付けがたい感があったのも否めない。ショーン・ペンとスーザン・サランドンのやり取りには雰囲気があった。あの主題歌は、劇中散々突っぱねてたマシューの本音がわかったような気がして、個人的にはプラス。 【びでおや】さん 9点(2000-12-29 02:11:36) |