5.大好きな大林宣彦監督による最初の尾道三部作の真ん中、二作目として撮られたこの映画、十何年ぶりに観ました。以前、見た時は、なんだ!いまひとつだなあ!という風にしか感じなかったのに、何てことだ!やたら面白くて、それでいて、どこか懐かしい。大林宣彦監督の描く世界はいつも懐かしさを感じる。尾道には高校時代に修学旅行で一度しか行ったことがないのに、どういう訳かこの映画、見ていると他の大林宣彦監督の映画同様、もう何年もその場所で自分が生活をしているような感覚になるから不思議だ!大林宣彦監督の故郷、尾道の狭い階段も海が見える丘もその他、学校も何もかもが遠い昔の記憶の中にある懐かしくて、懐かしくて、やたら温かい風情というものを感じてしまい、何かもうそれだけで泣けてきそうだ!主演の原田知世の演技は確かにどう考えても上手くない。いや、むしろ下手くそだが、それが良い具合に作品の雰囲気に合っている。日常の生活の中にふっと起こる非現実的なエピソードがこれまた見事に描かれているのには参った。それにしても、大林宣彦監督はヒロインを美しく描くのが本当に上手い。ずっと前に見た時よりもずっとずっと面白く感じることが出来た。所々映される桜の花やピアノの音、更にはバイオリン、幻想的な映像美、甘いと言えば甘いのたが、その甘さこそ大林宣彦監督の一番の魅力だと思う。そんな甘くて、どこかほろ苦いこの物語とあのラストシーン、私も随分と歳を取ったもんだ!欠点だらけの作品だと思うのに、どういう訳か素直に楽しめたし、また感動してしまったぞ!それしにしてもこの作品の評価が「転校生」や「さびしんぼう」に比べると低すぎる気がしてならない。私は例え甘いと言われようがこの作品も支持します。 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-06-29 22:57:06) (良:3票) |
4.スバラシイ。原田知世ちゃんかわいすぎ。 多分当時CGの技術とかあんまり発達していなかったんだろうけど、それをコマ割り風の映像や人物の塗りつぶしなどでうまくカバーしてあるところがすごい。むしろ、CGでいろいろできるようになった今、この作品からまた違った魅力を感じれると思う。 キャストの男の子達があまりかっこよくないところが、むしろ親近感を持って観れてよかった。 【暇人】さん 9点(2004-08-29 00:29:34) (良:1票) |
3.冒頭、白黒の、描き割りみたいなお星様見上げる芳山和子こと原田知世の映像。ここでノレれば名画、ハズレると失笑の嵐となるビミョーな映画ではあります。私はここで「は~(ポッ)」となってしまったので、すっかりこの世界の虜になっちゃったワケですが。作為的な映像に溢れ、リアリズムから遠く離れたこの世界に、心がわくわくずきずきどきどき感じっ放しだったような状態、夢のようなひとときだったのですが、最後に場内大失笑状態だったのにはもうガッカリでした。あのエンディングこそ、夢から覚めて「A MOVIE」を締めくくる名シーンなのに~。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-12-13 13:41:39) (良:2票) |
2.大林さんの「わざとらしさ」が大好きです。これが好きか嫌いかで、点数も、0点か、10点かに分かれると思いますが・・・原田知世の初々しさ、大林監督のわざとらしさが、尾道という不思議ワールドの中で、得も言われぬファンタジーとなって展開されていると思います。歌にしても、私は、当時のビブラートなんて知らないような透明ボイスに、心染み入ります。琴線に触れる歌って、小手先のうまさだけではないと思っています。 【モヨ】さん 9点(2003-09-26 22:01:40) |
1.なんか青春て感じでだいすきです。ノスタルジックで心地いいです。原田知世さんだからああいう不思議な世界を作れるんだなーと思います。 【ちゃこ】さん 9点(2002-07-07 00:28:43) |