12.劇場版は残念な評価でしたが完全版で180度評価が変わりました。サーフボード、プレイメイト、フランス農園の追加シーンがとても素晴らしい余韻を残してます。これらの長くて完成された”絶対に必要であったであろうシーン”を削除してしまった劇場版は、明らかに編集ミス&イミフな映画の代表になってしまっています。「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」からもその辺の混乱は見て取れますが、おそらく監督自身も映画の完成形がまだまとまっていない中で編集したんだろうと思われます。追加シーン(多少のシーン入れ替え等)のおかげで、ロードムービー・哲学ムービーとしてもかなりの完成度に生まれ変わったと思います。 賛否が分かれるフランス農園のシーンですが、私はこのシーンが大好きです。政治的な立場や国柄による意識の違いなど、割と詳細に会話してくれることで映画がより哲学的で分かり易いものになったと感じました。副次的ですがロクサンヌの美しいシーンも堪能できますし、これからやってくる「この世の地獄」へ向かうにふさわしい追加シーンだったと思います。 また、確かに全く必要がないプレイメイトとの情事のシーンに関しても、あの雨の雰囲気、何もかもが壊れてしまっているようなあの雰囲気は捨てがたいです。サーファーのランスが壊れていくのもこの頃からで、ベトナム戦争の虚しさを感じさせます。エンディングの全カットに関しては「全て殲滅せよ」というメモとの整合性を考えると違和感を感じますが、まあ、評価には影響しない程度です。 名作ですが大人になってから感じるべき映画だと思います。なかなか人にはお勧めしにくい映画ですが、私にとっては年に一度は鑑賞するマイベストムービーです。(劇場版は見ませんが) 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-04 17:06:26) |
11.ベトナム戦争を描いた映画は数あれど、古典をベースに戦場を神話のように描いた本作は、その他のベトナム戦争映画とは一線を画すね。ただただ描かれる「狂気」。だけど、それが美しい、たまらん、ぞくぞくっとする!!戦争に行って機関銃を乱射し、人を殺しまくりたくなる。そんな気持ちにさせる映画です。 【映画省次官】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-15 00:40:37) |
10.なぜか途中まではテレビ放送の、短いバージョンを見ていたらしく、この特別完全版でなるほどと。あえて付け足す必要は感じなかったけど、3時間ちょっとのこれを、続けて2回見てしまうほどひかれていた自分がいた。1度見て分からなかったからまた・・・というわけじゃないです。ただカーツ大佐が出てきてからがいまいちといえばいまいちなんですよ。なんというか、着いてみれば予想どおりの狂気の教祖王国かというのと、カリスマ性を感じるほどの男か?というのは、マーロンブランドのやる気のなかったらしい話を思わせてしまって、いまいち。序盤で既にやられてしまっただけにもったいない。故郷なんかに戻りたくないけどここも下らない、軍人としての自分もはんぱだと、主人公も喪失感からか狂気をにじませてる。終点にたどり着いて、任務の真の意味を知ったような気がする。ここをせん滅せねば、彼とその王国にとりつかれ、自らが新たな王に・・・「Father, Yes son, I want to kill you.」の歌の世界。もしかしたら、彼は2度・3度目の任務だったのかも知れない。勝手な解釈ですが。だからやる気のなさがすごい残念。ウィラードはどの道を選ぶか・・・は是非自身の目で確かめてみて下さい。 |
9.6時間を超えていたというカンヌ上映版が見れれば思い残すことはない。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-07-27 03:56:32) |
8.通常版では分かりにくかった戦争の真の狂気というものが今作では怒涛のごとく表現され、その圧倒的なスケールはまさに衝撃的だった。その凄まじいほどの熱情と、リアルな生々しさは、この映画をひとつの生命体と呼ぶにふさわしい存在感だったと思う。異色的ではあるが、映画史上もっとも存在意義のある戦争映画と言えるのではないか。 【鉄腕麗人】さん 9点(2004-01-09 13:41:49) |
7.ながいながい夢みたいでつ。 はっきりした大義をもたない戦争でもあり、もともとモラルも高いとは言えない兵たちはお祭り騒ぎ。一方で本当の戦争のプロとして純粋に勝ちにいく方法を実践して孤立し、ついには独立勢力として恐れられるようになったカーツ大佐。結局はどちらも自分の戦う理由を探しながらみつけられないでいるようなかんじでつ。戦争の残酷さ悲惨さを描くんじゃなくて、『なんか変だ』っていう視点で重く深く描いてるでつ。へたすると反戦ってわけでもないのかもしんないでつ。つまりはいろんな意味で水野ハルヲ監督脚本主演の「シベリア超特急」の対極に位置する作品と言えましょう。しかしながら観終わっての疲労感はどちらも同じであることを思えば、水野晴夫に底知れぬ凄みを覚える晩秋の夕べでつ。 【ごりちんです】さん 9点(2003-12-04 01:03:09) |
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6.ベトナム戦争を扱った映画の中でも傑出している作品だと思う。ここまで人の心の闇を生々しく描いた映画も珍しいんじゃないかな。戦闘シーンも、リアルでその場にいるような気分になりました。ただ、なんというか、難しすぎて私には結局何がなんだかよく分かりませんでした。完全版じゃない方よりはわかりやすいとは思います。長くなってしまうのも、その分しょうがない、というか、許せる範囲だと思います。 【しゃぼんだま】さん 9点(2003-11-24 15:47:58) |
5.この映画は、スピルバーグが撮る予定もあったという。スピルバーグは、この映画にインスパイアされて、『スターウォーズ』を作った(カーツ大佐=ダース・ベーダー)。というくらいで、この映画は、とても奥が深いのだ。この映画で6点以下をつける方は、立花隆の「解題地獄の黙示録」を読んで、再度見てほしい。◆ベトナム戦争のリアリティを最初に描いた作品で、それ以降の戦争物のベンチマークになったという歴史価値もある(上映は『ディア・ハンター』が先だけど)。◆コッポラが特に好きなわけではないが、『ゴッドファーザー』とこれは、5年に1回は見直して、感動を新たにしている。 ◆そうそう!ローレンス・フィッシュバーンが、マーチン・シーンの部下役で出てます! 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 9点(2003-11-16 20:07:16) |
4.本物を使っているだけあって、ものすごい迫力でした。ベトナム戦争の無意味さがよくわかりました。「君らの戦いを戦うがいい」一番、印象に残った台詞です。 【小美】さん 9点(2003-07-06 23:08:30) |
3. 実はこの映画は『サーフィン映画』なのですよ~。ああ、あれほど「サーフィン」の魅力を伝える映画がほかにあろうか? 【もじ夫】さん 9点(2003-03-27 13:56:33) |
2.この映画はいいねーグリーンだっけ黒人のひとが撃たれてしんだときグリーンの母から届いたテープが流れていた・・・思い出しても泣けるね 【メタマル】さん 9点(2003-01-26 23:31:38) |
1.長い。とんでもなく長い。追加されたシーンの中で、個人的に印象に残ったのは、踊り子が男たちの前で踊ってるシーン。それにしても牛の輪切りはまぶたに焼き付いて離れなかったよ、、、、 【あろえりーな】さん 9点(2002-02-12 19:21:01) |