6.女っていう生き物は本当にすごい。これからも我々男をよろしくお願いします。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-10-15 20:30:37) |
5. 夜中一人で見たせいか、けっこう怖かったです。初の溝口作品でしたが、見ごたえがありました。50年以上前の映画ですが、人間はいつの時代も本質的には変わらないもんだなと再認識しましたよ。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-09-25 23:55:07) |
4.怖いな。朽木邸での映像は若狭はもとより、枯れ木越しの邸の映像といい、鎧兜といい、おどろおどろしくも美しく、その後の廃墟(というより跡)はまた、見るからに恐ろしい廃墟を残すのではなく、呆気ないほど潔い美しさがあった。その対比が余計に怖かった。また笙や笛の音がこれ程までに映像を盛り上げるとは。すんごい。撮影場所が琵琶湖?というのも驚き。邦画でありながら何か遠い印象だった本作も親近感が湧いてきました。話も判り易いしね。なんか日本昔話をとてもリアルにしたような作品。ここでも女の強さ、執念に圧倒されました。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-22 13:33:27) |
3.もしフェリーニ、もしくはゴダールがこの題材で撮っていたらどういうラストだったのだろうということを今ふと考えてしまいました。やはり快楽と幻想の世界に溺れていってしまったのでしょうか(邪道ですね。。。笑) 欲に溺れる人間の業を、日本的な美しさと共に見せて頂きました。役者陣も素晴らしい。いまあれだけの役者はいないです。それにしても京マチ子はあの感じ似合うなー 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-09 02:16:16) |
2.時代は戦国の世。いうなれば武器を持てる侍のみが、地位と富を手に入れることが出来る狂乱の時代。男なら夢捨てきれず、妻子を捨ててまで出世欲や色欲にとりつかれるというのは分からなくはない。ところが世間はそんなに甘かろうはずはなく、分相応元のさやに収まる …と、なにやら教訓めいた大人の寓話。男なら耳がイタいのでは…。もちろん本作はストーリーよりも、東洋的な神秘性に包まれた溝口健二の世界観を堪能すべき作品でしょう。幻想的で幽玄な映像美、長廻しを多用した鮮麗なカメラワーク、京マチ子の妖艶溢れる演技、和楽器を取り入れた不気味な音楽 …等々。ベネチア映画祭銀獅子賞獲得も大いに納得の名画です。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-01-05 11:39:45) (良:1票) |
1. ベネチア映画祭・銀獅子賞に輝く溝口健二の傑作。原作は上田秋成の同名小説だが、その中から「蛇性の淫」「浅茅ケ宿」をモチーフに、モーパッサンの「勲章」を組み合わせた脚本は川口松太郎の労作。原作の持つ”幽玄華麗”さが映像としてフィルムに込められており、ここでも宮川一夫のソフトフォーカスを駆使したカメラワークが絶大な効果を上げている。このセンスを今の邦画界に求めるのは余りに酷というものだろう。欲を言えば、「吉備津の釜」も同スタッフで映像化して欲しかった…!! 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-16 16:46:44) |