12.監督としても凄い北野武ですが、僕個人的には役者としての武が無茶苦茶好きだったりします。監督としての力量より役者としての力量のがあるんじゃないかとさえ思っています。(セリフの少ない映画限定ですが)この映画の我妻に関しても思考、行動が全く予想出来ない危険なキャラですが、映画のキャラは我妻なのに素で自然体の武にも見えるんだから不思議(本当は無茶苦茶怖い人なのかもしれませんね)彼の中に眠っている暴力性みたいなものが役と被りそう感じさせたのかもしれません。本当に演技と思えない演技、お見事でした。 【キリン】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-01-11 03:00:31) |
11.デビュー作にしてこの完成度。ショット、間、役者の表情と視線、暴力の反復と応酬。一々が私の好みです。 【さめがい】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-18 13:08:34) |
10.これは面白い。まず武と白竜の演技。二人とも大したことは喋ってないんだけど、表情と動作と声色で凶暴で勘の鋭い人物像がよく伝わってくる。特に武のせかせかした歩き方だけでなんとなくその人間性が伝わってくるあたりは本当に見事だと思った。それから二人のボス(佐野史郎と岸部一徳)が両方冷たそうなインテリっていうのも面白い組み合わせだと思う。初監督作品ってことでどれだけ下手かと思ってみたらとんでもなく面白い。北野武って監督でも演技でもお笑いでもできるって、いったいどんだけの才能なんだと思った。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-18 01:23:38) (良:1票) |
9.完璧に恐いんですよ、我妻が。その衝撃と感動をいつまでも大切にしたいからこそ、北野武モノは(洋画1本を除き)観ないことに決めて早くも20年を迎える、そろそろパンドラの箱を開けてみようかな・・・。 【成田とうこ】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-04-06 11:06:11) |
8.我妻とキヨハルと、副社長と我妻の部下。この対照的な二組がものすごく印象に残った。我妻もみんな死んで、最期に「みんな気違いだ」っていったところに印象の原因があるんだと思う。気違いといわれるほどに自らの思う道を進み、全てを失い、自らの命まで失った二人。そして「うまくやって」見事成功を手中に収めた二人。対比すれば、明らかに後者のような人々のほうがより高い確率で、優雅な余裕をもった暮らしを送れるのだろう。しかし、どちらがカッコいいといえるだろうか。どちらが充実した生を送れたと思えるだろうか。俺は、己の考えをどこまでも貫くような気違いたちに、軍配をあげたい。 |
7.2003年投稿の拙いレビューは削除。今2014年:改めて投稿。 今回、20何年か振りに観た事になります いやはや、このやらかし具合っといったらやはり素晴らしいです 北野武監督よる我妻刑事とビート節。 刑事の職権、利用せずに突き進んでゆくラストがすごく良い。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2003-12-28 00:02:51) |
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6.北野作品では文句なく一番の出来。そして、日本映画界を揺るがす事件性をも持った傑作。では、以後の作品とは何が違うのか? それは野沢尚の骨子がしっかりとした脚本の有無だろう。ラストでは、北野は野沢脚本に手を加え改竄しているのだが、それも撮影前にビジョンを作れたからこそ成しえたこと。すべてにおいて無駄のないシャープな映像を作り得た本作の撮影時のことを、北野監督には思い出してもらいたい。 【恭人】さん 9点(2003-12-02 21:03:39) (良:1票) |
5. 色で表すとしたら黒とか、濁ったグレー。救いようがない暗い映画。後味も悪い。人間の嫌らしい所をまざまざと見せつけられる。皆さん御指摘のとおり、この映画めちゃくちゃ痛い。暴力シーンのリアリティは相当なレベル。我妻の最後の一発、悲しい。 これ、薬物乱用防止教育に使ったら効果あるのでは?(笑) 【アイカワ】さん 9点(2003-08-30 13:05:52) |
4.今まで暴力的な映画ってあんまり観てきてなかったんですが、実は好きかもしれない。最初のほうのビートたけしの演技は若干コミカルで(声のトーンも高めだし)、「あれ?」と思ったんですが、後半に進むにつれてどんどんテンションが高くなっていきますよね。暴力シーンの生々しい描写(あのビンタシーンは凄い!)、時にふっと描写が静かになる感じ、そしてラストの虚無感・・・。これって深作監督の代役だったんですか?今まで深作作品は「県警対組織暴力」しか観てないんですが、それに通じるものを感じました。あと、あの殺し屋役の人は、本当に人を殺していそうで怖かった。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-06-19 21:19:55) |
3.なんでしょうね。。。撮影のスキルとか俳優さんの立ち回らせ方の技術的なこともそうだけど、なんか独創的ですよね。人ができないことを考えられる人が天才ならばやっぱりタケシは天才なんでしょう。ストーリーは奇抜ではないのですが、全く退屈しません。90分通した映画全体の仕上がり方という見方では卓越してますねー。 【maxもも】さん 9点(2003-05-22 16:38:08) |
2.ありそうな痛さが画面から伝わってくる稀有な映画だと思います。殴る、蹴る、刃物で切られる…どれも本当に痛そうです。白竜のナイフを防ごうとして手で掴むところなど、肉に食い込んだナイフをすぐに放すのではなく一旦逃げてから引き抜くように引き剥がすところなど実にリアルだと感じられました。よくアクション映画などで派手な殴り合いや格闘シーンはスクリーンに溢れていますが、この「痛い」テイストが伝わってくる映画は多くありません。三池監督の「D.O.A」や「オーディション」くらいしかすぐには思い浮かびません。登場人物たちが必要なことしかしゃべらないところも良いです。無駄な説明を一切避けて、画面からの情報だけで物語を進めていくという北野演出にハマリました。日本映画史に残る作品だと思います。 【ぶくぶく】さん 9点(2003-05-19 13:06:53) |
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