20.戦後のどん底から再び先進国へ、日々豊になる生活と、あらゆる可能性に満ちたある意味アメリカよりも「自由の国」であったあの時代の風景と空気を、東京の下町の庶民の生活を通して再現。庶民としての視点に自分が置かれるというのが最大の魅力で、家にテレビが到着するのを共に心待ちにし、冷蔵庫、洗濯機と生活レベルが向上していくのを共に体験、そして完成していく東京タワーを見ながら、劇的に成長していく国と共に伸びていく可能性を感じる。あえて三種の神器に感動する家族、長嶋の真似をする子供や、テレビに集まり力道山に熱狂する民衆といったある意味ではステレオタイプとも言える昭和感を時系列的に映像化してしまったことで、その昭和感は語り草から体感的なモノへと昇華されている。それにより実現した空気感、すなわち進行していく時代とそこに生きる臨場感は、実写の記録映像では逆に表現できない映画ならではのもので、そこにこの映画の存在価値がある。一方で当たり前のように街を行きかう都電、躍動感と重量感に満ち溢れる姿で鉄橋を渡る東北本線C62晩年の雄姿、東北人の郷愁の場として隆盛を極めていた当時の上野駅の賑わい(建物は現在と変わらないところが余計に感慨深い)を日本映画史に残る渾身のVFXで見事に再現し、発展で「過去のもの」となる対象への懐古まで想起する。これほどまでに画面が切り替わる度にワクワクさせられた映画はかつてなかった。戦後、昭和、高度成長期という「空気感」を表現するためベタベタな昭和人情的ストーリーがついているが、そのベタベタの古い日本的価値観の集大成のようなストーリーがまたほほ笑ましい。アメリカ的価値観の集大成であるアルマゲドンがアメリカ人を扇情させたように、この映画は日本人のノスタルジーをとことん扇情する。日本人でよかったとまで思わされる。これほど郷愁に満ち溢れる気分になったのは初めてである。どれほどストーリーがベタで臭かったとしてもこれは傑作と言わざるをえない。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-01-17 07:07:28) (良:2票) |
19.どうしてこの映画を見ると涙が止まらないのでしょうか…いつから日本の歯車が狂っていったのか…もう一度、貧しかったけど明日への希望に満ちていた美しいこの頃を顧みたいと思います。昭和30年代以前の生まれの人はたぶん号泣すると思います。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 10点(2010-04-10 18:49:26) (良:1票) |
18.原作の漫画ファンになってもう20年です。映画化されると聞いたときは嬉しさと不安がありました。原作と登場人物の設定などが違い別作品という感じもしないことはないですが、やはり映像化された三丁目の世界は魅力的でした。今度は、「鎌倉ものがたり」も映画化して欲しいと思わせる出来のいい映画でした。ちなみに漫画は最新刊から読んでいったので駄菓子屋の親父が、どんどん悪い人になっていくんですよねw 続編もできるようなので期待しています。 【パオ吉】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-11 21:30:44) |
17.原作のファンですが、原作を知っている者でもすんなり受け入れられる設定の変更、そしてストーリーであると思います。当時を生きた人にとってこれ程懐かしく、そして感慨に浸れる作品もそうそうないでしょう。日本人として誇れる邦画の一つであると確信しています。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-04-10 22:21:16) |
16.ベタな泣かせ方とは判っていても涙が止まりませんでした。音楽も良かった。DVDでも、また泣かせてもらいました。今年は邦画が頑張っていたと思います。 【ポテト】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-12-28 21:41:25) (良:1票) |
15.ありきたりな展開で先も読めてしまうけど、それでも感動するのはこのノスタルジックな雰囲気があってこそなんだなと思いました。鈴木自動車ってやっぱSUZUKIの複線なんですかね? 【亜空間】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-12-02 09:22:53) |
14.15年前の中学時代から三丁目の夕日ファンというか西岸良平先生ファンなのでこの点数で。学生時代この漫画と共に歩めたおかげで、ちょっとは汚れずにすんだかもw。いたるところに原作のネタをちりばめてくれていたのですごい嬉しかった。漫画の実写化をここまで見事にまとめたのはこの映画だけ。見事です。あくまで原作を大事にする監督のプロ意識を感じました。とりあえずオープニングしょっぱなから原作ではおなじみの3人組が実写で出てきて感動のあまり涙腺ゆるみそうになったのもこの映画だけw 堤真一がいい。(原作とキャラ違うけど全然あり!) 【アイーン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-30 18:17:38) |
13.初めて・・・純粋な邦画に10点満点をつけます。いや、厳しく見ていけば甘い評価だと自分でも思います。でも、しかし、私はこの作品を見て初めて映画で「肩を震わせて泣く」という経験をしました。お約束でべたべたな、お涙頂戴映画なんですが、そのお涙頂戴にまさしく私はやられてしまいました。「映画を観て泣く」、というのは過去にも何回も経験がありますが、「肩が震える」レベルは本作品にて初めて経験させて頂きました。とにかく一言でいうと「あったかい」。これしかありません。私が生まれる以前の時代背景なのに、どうしてこんなに懐かしく感じてしまうのでしょうか?美化されいる部分もありますが、この作品だけは素直に鑑賞していきたいです。 【はむじん】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-07-26 22:49:46) (良:1票) |
12.あの頃はのんびりしてたんだなぁ…って懐かしさを思い出させてくれます 今の世の速さと殺伐さに比べるとね 【栗頭豆蔵】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-06-29 19:05:36) (良:1票) |
11.当時の様子を知らない私でも、どこか懐かしい光景を見ているような気分にさせられました。日本アカデミー賞がどれほどの権威がある賞なのかは分かりませんが、この作品は賞をもらうべき映画に間違いありません!家族全員で鑑賞していたのですが、父がずっと涙を流していました。観賞後の心が洗われるような爽やかさを久しぶりに感じることが出来ました。 【稲葉】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-06-26 13:04:20) |
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10.あーいい映画だった。と見終わって思った。期待して見ても、その期待に応えるだけの映画だった。見ていて安心感があり、温かい映画で、娯楽性が高く飽きさせず、楽しくて感動できる出来だと思った。また、CGで作られた町並みや情景が美しく違和感を全く感じさせないのが良かったし、小物や背景のちょっとした所も細かく作りこまれていて楽しくなっていい感じだった。当時を全く生きたことのない自分も何か懐かしさを感じた。まるでこの時代の説明をしているかのような演出をしているが、これがわかりやすく映画へ入り込ませるのには良かったと思った。戦後から新時代への転換期を希望をもって純粋に生きている人々たちが描かれていると思った。この映画を見ると今の時代の人間が贅沢でぎすぎすしたものに見えてきた。この映画の中の人々は様々なことで感動していて、日常は感動に満ちている、そんなことを思わせた。自分は要所、要所で何度も涙が出てきて感動しまくってしまった。何がいいと言うわけではないが、心にしみじみくるものがあった。いろんな俳優が出ていたが自分は堀北真希が一番良かったし好演していたと思った。気になったのは鈴木オートの子供とその友達2人の台詞の言い方が棒読みに聞こえた事(しょうがないかもしれないが)。この映画が多くの人々に支持されるのはよくわかったしアカデミー賞を取ったのもわかる。温かく愛に満ちたいい映画だった。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-06-11 20:11:58) (良:1票) |
9.文句なしの満点!映画が終わりエンドロールが始まっても満員の観客は席を立たず、館内に灯がともるまで映画と観客との一体感を味わえた。久々(初めて?)の感覚に大興奮してしまった。本当に映画の楽しさを教えてくれたことに感謝。山崎監督の次回作が非常に楽しみになった。また、熱演の俳優陣の中では、堤真一さんがはまり役だった。「フライダディフライ」と併せ、2005年の日本人俳優のマイベスト1。 【くらけん】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-04-30 13:36:58) |
8.前半ちょっぴり笑えてちょっぴり泣ける感じの小粒のショートショートって感じで来てましたがラストきました。やられました。ただ暗転の部分が多いのはちと気になったのはあります。別に予想つかないラストではないのに泣ける。泣けるといったら悲しい泣かし方が安易におもいつくけどこれは嬉しい泣き。素直に心地良い鑑賞感に浸れる。ノスタルジーにひたるとかそんなの関係なく大切なものってなんだろうと再確認させられる映画。テレビひとつであんなによろこべたんですよね。昔って。物質社会の揶揄でもあるなと思いました。点数低い人はすこし捻くれてみてません? 【とま】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-02 19:19:19) |
7.原作の西岸氏の漫画を学生の頃から好きで、愛着から、あえてあまり期待しないようにして映画を観た。最初は「フ~ン、やはりこんな感じの作りだろうね・・・」と冷静であったのだが中盤あたりから引き込まれてしまった。 この映画は確かに映画の舞台の時代に青年期、少年期を過ごした人間の懐古をあおるであろう部分が多々ある、CGもこれまでの邦画のなかでは抜きん出ている。しかしながら、この映画の特筆すべき点はそれ以上に、殺伐とした現実の中に埋没した日本人の精神性に触れる、泣きたくない人まで泣かせてしまう作品全体の完成度にあると私は思う。映画の好みはあるだろうが批評的な視点を捨てて、ただスクリーンを眺めさえすれば自然に楽しめる映画です。国内あちこちで公開期間も延長になったようです。 細かい注文はのみこみ、満点。 【じょ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-12 01:18:41) |
6.いわゆる「悲しいお話」ではないのに、こんなに涙が溢れ出るとは・・・。客席にはまさに老若男女の観客がいて、小さな子が声を上げて笑ったり、ご年配の方の嗚咽にも近いような泣き声が聞こえたりして、本来映画を鑑賞する理想的な環境とは言えなかったのですが、それすらも心地よいと思えるような温かな一体感に包まれていました。細かいツッコミどころなんてどうでもいいと思えるほど、楽しくて幸せな気持ちになりました。ベタなストーリーだけれど、斜に構えていないド真ん中な感じが、この映画の良さだと思います。CGもスゴイです。自分が、こういう作品を素直に良いと思えたことにちょっと安心しました。また多くの方がこの作品を高く評価しているのを耳にし「日本もまだまだ大丈夫!」と思い嬉しくなりました。 【こまち】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-07 10:55:51) (良:1票) |
5.もともと原作が好きだったのである程度期待して観にいったが、これほどまでに素晴らしい作品に仕上がっているとは、全くの予想外だった。観てから2週間近くたっているがまだ感動は続いている。人が死ぬわけでも、戦場でもない。取り立てて大きな出来事でもない。ごく普通の日常を描いているのにどのシーンも感動の連続。数えてはいないが、何回涙したことか。満員の劇場なのにエンドロールが始まってから終わるまで誰一人として席を立つ人がいなかった。立てなかったのだ。「感動をありがとう」。これから何度足を運ぶことになるのだろうか。文句なしの10点。 【michelle】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-03 01:57:40) |
4.いや~あよかったです。感動しました。そう遠くない昔の白黒の、セピア色の、写真の中の世界が鮮やかに再現されていて、心があったかくなって、癒されますね。最近、日本映画が元気ですが、こういった、良質の作品がもっと出されるといいですね。 【ダスト&スクラッチ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-24 10:09:37) |
3.夕日のシーンを見ながら、久々に映画見に来てよかったなーと思った作品です。いままで映画見ながらちょっとうるうるってのはありましたが、初めて涙がこぼれてしまいました。じんわりと心に残ります。 【kiyokiyo】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-21 01:10:24) |
2.レビューを見た、あなた!! この映画はお勧めです。見てください。私はおすぎみたいにお金貰ってないので信じてください。 昭和50年代生まれの男でも、三回大泣きです、もちろん笑いもありです。 この時代がわからない方にもお勧めです。 どこが良かったかは、見てからのお楽しみです。 【シネマパラダイス】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-09 05:25:43) |
1.久々にエンドロールまで席に座っていた映画でした。柄にも無く涙で目と鼻が真っ赤のまま退席なんかとてもできませんでした。あの時代を再現している特殊処理も素晴らしかった。メイキングを観てみたい!!ここ何年かの邦画の中のマイベストワンでした。 【aloha3956】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-11-06 16:43:00) |