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この世界の(さらにいくつもの)片隅に

[コノセカイノサラニイクツモノカタスミニ]
In This Corner (and Other Corners) of the World
2019年上映時間:168分
平均点:8.94 / 10(Review 16人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-12-20)
公開終了日(2020-09-25)
ドラマコメディ戦争ものアニメ漫画の映画化
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タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん
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監督片渕須直
演出新谷真弓(広島弁監修)
のん北條すず
細谷佳正北條周作
小野大輔水原哲
潘めぐみ浦野すみ
牛山茂北條円太郎
新谷真弓北條サン
京田尚子森田イト
小山剛志浦野十郎
佐々木望小林の伯父
塩田朋子小林の伯母
三宅健太ばけもん
花澤香菜テル
喜安浩平
原作こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)(双葉社 週刊漫画アクション 2007年‐2009年連載)
脚本片渕須直
音楽コトリンゴ
佐々木史朗〔音楽・アニメ製作〕(音楽プロデューサー)
作詞コトリンゴ「たんぽぽ」
こうの史代「みぎてのうた」
片渕須直「みぎてのうた」
サトウ・ハチロー「悲しくてやりきれない」
作曲コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」
加藤和彦「悲しくてやりきれない」
飯田信夫「隣組」
編曲コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」/「悲しくてやりきれない」/「隣組」
主題歌コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」/「悲しくてやりきれない」
挿入曲コトリンゴ「隣組」
製作朝日新聞社(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
東京テアトル(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
東北新社(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
バンダイナムコアーツ(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
双葉社(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
MAPPA(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
Cygames(2019「この世界の片隅に」製作委員会)
企画丸山正雄
プロデューサー真木太郎
制作MAPPA(アニメーション制作)
配給東京テアトル
作画松原秀典(キャラクターデザイン・作画監督)
新井陽次郎(原画)
コミックス・ウェーブ・フィルム(動画)
こうの史代(劇中画)
美術男鹿和雄(背景)
武重洋二(背景)
録音柴崎憲治(音響効果)
片渕須直(音響監督)
東北新社(音響制作)
その他本郷みつる(クラウドファンディングで支援してくださった皆様)
小林靖子(クラウドファンディングで支援してくださった皆様)
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4.2016年版が10点以外にない作品なのに、さらにシーン追加とは、贅沢な時間を過ごしました。メインの登場人物はもちろん、その周辺の人びとにも、これまで歩んできた人生が垣間見えるのがすごいと改めて思いました。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 10点(2020-10-07 23:33:48)
3.いやあ、これは‥。ようするに2016年版の「ディレクターズ・カット」、「特別編」、「完全版」のようなものなんでしょ、ってタカをくくってというか、少々見るのが億劫な感じで見始めたんですが、しかし。観終わった今、2016年版は長すぎる予告編だったのだなと思っています。(大げさか?)あいや、すずさんとその家族の身の上に何が起こるか知っているから、初めから切なくってしょうがないんだ。「みんな、笑ろうて、暮らせりゃあ、いいのにね。」これは、見るべし。
なたねさん [DVD(邦画)] 10点(2020-10-07 22:00:44)
2.気持ちの整理がつかない。
あまりにも圧倒的すぎて、僕のキャパシティでは受け止めきれない。どれくらい凄い映画なのか計り知れない。(120キロまでしか計れない体重計に象が乗って踏み潰したかのような)
言葉にならない。どうしよう、どうしたらいいだろう。
映画開始直後から泣きっぱなし。
no_the_warさん [映画館(邦画)] 10点(2020-03-23 15:51:36)
1.正月などに親族で集まると、決まって、もう何年も前に亡くなった祖母の話題になる。
孫から見ても、なかなかパワフルな人だったので、エピソードには事欠かないのだけれど、このところは特に、戦中戦後のあの時代に、農家の嫁として苦労したであろう話を、父や伯母連中からよく聞かされる。

祖母は農家に嫁ぎ、子を授かったが、生まれたのは3人続けて女子だった。
「時代」と「環境」を踏まえると、肩身が狭かったことは明らかで、あらゆる角度からあらぬ非難も受け続けただろう。
4人目でようやく長男(父)が生まれたことによる祖母の喜びというよりも、「安堵」は想像に難くない。

ものすごく理不尽で、愚かしいことだけれど、当時の女性にとって、特に“嫁”として嫁いだ女性にとって、“跡取り”を生むことは「義務」であり、社会にとっても、女性本人にとっても、その価値観の絶対性は揺るがないものだったのだと思う。
現代の価値観で、当時のその“常識”を非難することは容易だけれど、それこそ、「時代」も「環境」も異なる“ものさし”で推し量ったところであまり意味はない。

ただ唯一確かなことは、“農家の暗い納屋の片隅”で、“小さな借家の狭い炊事場の片隅”で、いくつもの世界の片隅で、涙を流し続け、それでも生き抜いた「彼女」たちの人生の上に、僕たちは生かされているということ。

映画の中の“すずさん”も、その「時代」に嫁いだ女性の一人として、自分の中にも知らず識らずの内に根付き、蔓延っていた“常識”にぶつかり、思い、悩む。
生来の呑気な性格も手伝って、ゆらゆらと風の吹くまま気の向くまま生きてきた彼女だったけれど、“リン”という一人の女性との邂逅を通じて、自らの女性としての存在意義に対して目を向けざるを得なくなる。

そこには、疑念や嫉妬や怒りを含んだ感情も渦巻くけれど、喜びや慈しみも生まれ、一人の女性として人生を深めていく様がありありと映し出されていた。

「この世界に居場所はそうそう無うならせんよ」

と、遊女のリンは、すずに語りかける。
人は誰だってこの世界で必要な存在であろうし、たとえどんなに辛くても人は“生き続けるための場所”しか与えられていない。
友に対する“優しさ”も、自身の生い立ちを踏まえた“厳しさ”も、等しく含んだこの台詞は、彼女たちの人生の機微を雄弁に物語り、深く深く、心に染み入ってきた。



この映画は、「この世界の片隅に」で意図的に“間引かれていた”エピソードを追加し、前作の「行間」に在った感情を紡ぎ直した「新作」である。
「この世界の片隅に」は“完璧な映画”だった。
そして、この「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は“また別の完璧な映画”だった。

人間が人間らしく、ただ「生活」を営むということの、強さと、儚さと、眩さ。
それはあまりにも普遍的な輝きだからこそ、強引に奪われたことによる闇はより一層に深まり、傷つく。

悲しかったでしょう、悔しかったでしょう、怖かったでしょう、痛かったでしょう、辛かったでしょう。

でも、それでも、泣いて、怒って、笑って、「貴女」が生き続けてくれたから、僕たちは“今”生きている。
そのすべてをひっくるめたこの映画の高らかな愛しさに、また涙が止まらない。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2020-02-01 22:40:52)
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 8.94点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
616.25%
716.25%
8212.50%
9637.50%
10637.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review2人
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