67.ジブリ作品の中で一番ワクワクした映画、また観てしまったけど相変わらず面白かった。 【マンデーサイレンス】さん [地上波(邦画)] 10点(2014-12-01 13:23:43) (良:1票) |
66.何度観ても、唯一無二のテーマ性と、舞台装置にあふれ出るイマジネーションの奔流には圧倒される。全く予想のつかない物語の中を主人公と進む楽しさ、好奇心が刺激される喜び。125分間、子供ともども目をまん丸にして身動きせず見入ったものだった。 ほとばしるような色彩、朱色の鮮やかな和とも中華とも感じる美術をはじめ、藍の深い海列車の夕暮れに出迎えのランプ、具現化された八百万の神々、釜爺のボイラー室の背の高い薬草箱から客室の襖絵に至るまで、ひとつひとつの場面があまりにも印象的で美しく、数多のアニメ映画の中でも別格に位置すると思う。 例えば夕暮れ時の鳥居になぜか心がざわめいたり、道の脇に地蔵様を一体発見しただけでその背景が想像できたりと、異界への感受性は日本人のDNAに刻み込まれているかのように感じることがある。だからカオナシが何者なのかとか、○○は△△の象徴であるとかの説明が無くても、彼らがそこにいることを私はすんなりと受け入れられる。 主人公の少女千尋は宮崎アニメの女の子としては珍しくリアルに近い造型で、怖気も開き直りも親切にされた喜びも、彼女にシンクロしたかのように共感できる。もうイイ年になった私だけど、そう何度観ても。 【tottoko】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-11-27 00:34:30) (良:4票) |
【pillows】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-04-08 02:34:53) |
64.今時少女売春を賞賛した驚くべき作品。子供の売春どこが悪い!という危ない主張の込められた映画を日本中のよい子たちに見せたのだから宮崎監督は本当に逝っちゃっている。誤解しないでほしいが、けなしているのではない。古き良き、おおらかな日本の性風俗に対しての深い共感が胸を打つ。私には幼女趣味はないが、多くの人が “当たり前” と疑わない現在の性道徳に対し、くさびを打ち込もうとする宮崎氏のその勇気ある姿勢には尊敬の念を禁じ得ない。 但し普通の映画作品として特に面白いわけではない 【皮マン】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-04-10 13:17:36) (笑:1票) |
63.これまでジブリ作品ではラピュタが一番好きでしたが、ぶっちぎりでこの作品が№1になりました。特に千尋がカオナシと一緒に電車に乗るシーンは、言葉で表せないくらいの感動を覚えました。美しい色合い、作品の世界観、キャラクターなど、すべてが魅力的でした。これは、ストーリーがどうの、意味がどうしたとか、理屈で理解するのではなく「感じて楽しむ」ための映画だと思いました。ブルーレイは画面は赤くないようなので買う予定です。 【ramo】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-10-15 12:19:41) |
62.この映画の素晴らしいポイントはたくさんあるがその中の一部分を語っておこうと思います。 まずデザインが秀逸なや八百万の神様の達や魅力的な背景、それだけでもこの映画を楽しませてくれます。 二つ目は濃すぎず薄過ぎずのキャラクターです。無駄に取ってつけようとせずその人のありのままの部分を深く掘り下げていて無理なく見れました。スタジオジブリの作品でここまでキャラ描写が良いアニメは他に無いと思いますね。 三つ目は見方によって怖かったりどこか優しかったり厳しかったりと一枚の映像の中に様々な感情が隠されています。このアニメを観終わった時もずっと自分は布団の中で考えてました。「あの時だったらどう思ったんだろうか」とか 他にもあえて曖昧にしたりと視聴者に考えさせる場面があってとても楽しめました。 スタジオ・ジブリのアニメ映画で一番面白いアニメ映画です。 【ヴォイジャー】さん [インターネット(字幕)] 10点(2010-07-13 22:12:56) |
61.公開時、3回も見に行ってしまった作品。 今回久しぶりに見たけど、やはり凄いなあ。 宮崎駿の作品は、自分の趣味と違うんだけど、これだけは別。 企画の段階からして凄いと思う。 日本独特の宗教観である八百万の神を描くってことは、外国で売ることを拒否しているのと同じ。 でも、これはまだいい。 しかし、主人公をブサイクにするってのは、キャラクター販売を拒否しているのと同じ。 これは解せない。このストーリーの中で、ブサイクでなきゃいけない必然性がない。 単に、宮崎駿のワガママとしか思えない。 普通、こういうワガママし放題の映画(=作家性が強い)は、ひっそり公開されてひっそりと終わる。 ところがコイツは、大宣伝とそれに似つかわぬ奥の深さで史上最高のヒット。 では、この映画の良さって何だろう? 自分の場合は、今セピア色で覚えている5歳頃の漠然とした不安を、極彩色でキッチリ映像化してくれたことにある。 特に序盤、日が暮れて元に戻れなくなるシーンは、まさにそれで、本当に見事。 それから後も、たくさんの不安定なキャラクターと映像で、自分を釘付けにした。 終盤は、ちょっと説明調で慌ただしいけど、これはこれでアリだろう。 大の大人に疑問を抱かせないテンポがあって、なんだかわからないけど涙が出る。 初めて宮崎駿を天才だと思った。 この映画は凄え。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-09-24 00:23:12) (良:1票) |
60.満点を献上出来る数少ない映画の一つ。一生懸命な千尋がとても可愛い。癖のある脇役連中も、千尋の心意気に次々と応援の手を差し伸べる、人情味溢れる感動作。人として大切なものを色々と教えられる。もう何度も見たが、何度見てもいい気分になれる。画面が赤いのも気になりません! 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-01 06:31:03) |
59.出だしがいいですね。普通なら描かれるハズの背景、主人公の置かれた日常的立場みたいなものはサッパリ描かれず、いきなり非日常へ放り込まれる主人公、そして僕達。これがもしかしたら、実は本作のキズになっているのかもしれないけど、いいじゃないの。どうせ日常にはウンザリしてるんだし、せっかく映画観てるんだから、日常描写なんかすっ飛ばしてとっとと異次元に放り込んでもらうのもまた結構。で、この冒頭。子供の頃って、親の事、無条件に信じて頼りきってる・・・と言いたいところだけど、時々、親の行動が不安になる事が。さすがにそんな事やっちゃマズイんじゃないの、誰かに叱られるんじゃないの・・・まあ大抵は杞憂なんですが、どうにも不安でたまらなくなる瞬間。この映画も、そんな瞬間から始まる。しかも杞憂どころか、エライ展開に。あとはもう、めくるめく、コワ楽しい摩訶不思議な世界をこれでもかと展開してくれて、やめられない、とまらない。面白かった~。どうもでもいいけど、主人公がハクの龍に乗って飛ぶシーン、つい「ぼうや~よいこだねんねしな~」と口ずさんじゃったね(←ほんとにどうでもいいなあ)。 ところで、こういうアニメ作品は、まずは絵の動きの緻密さに目を奪われ、圧倒されちゃうわけですが、その一方でフト、「最近の実写映画が見失いがちなものが、アニメ映画には残っているんじゃないか?」なんて事を思ったりもします。アニメの方が世程、映画の「場」を大事にしているのでは? まあ、カメラを自由に動かせないという、アニメの制約に起因する、単なる結果的なものかも知れませんが、映画の「舞台」をよく捉えており、またアングルの中と外の関係(画面に捉えられていないものを観る側に想像させる)にも神経がよく使われているように感じられます。とりあえず、映画を観た後で、映画の中の舞台・情景を「懐かしい」と感じさせることができれば、それは映画の一つの成功でしょう、その意味で、この映画にも満足を感じることができました。 【2011年10月4日 8点→10点に変更。最近、この作品がいとおしくてたまらない】 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 10点(2005-01-08 00:00:05) (良:1票) |
58.この作品の素晴らしさは主人公千尋と同じ年代の子供達が見てこそ分かるもの、と思っていたが、何度も観るうちに、いやいやこの滋味が分かるのはせめて30代以降だなと思い直した。ジブリ作品で名作と言われるものには架空の国が舞台になっているものが多いが、西欧あるいは南欧の明るく乾いた陽光が感じられるそれらの背景は年を経るほどに味気なく思えるようになった。今になって、やはりジブリの神髄は日本が舞台の作品にあるとしみじみ思う。匂い立つような緑、昼なお暗い陰翳に富んだ室内、ハッとするような艶やかな夜の情景・・常に目に見えぬ物の気配を漂わす湿度の高い日本的空間を再現してみせるジブリの画力には、いつも涙ぐみたくなるような感動を覚える。海面電車(?)に乗ってるシーンが一番好き。この実在しない景色ですら、私の中の心の原風景を彷彿とさせるような気がして、スルッと染みこんでくる映像に涙が流れそうになる。そこへきて久石譲の音楽がまたすごくいい。このサントラ弾きたさにピアノを習い始めたぐらいだ(^^;) 一見分かりやすいようで色々な隠喩が含まれた深遠なストーリーも秀逸で、カオナシを他人とは思えない私は、弱き者、異形の者への優しさに溢れた作品世界に毎度号泣してしまう。後に海外メディアの評を読んで「八百万の神」という概念になんの違和感もない自分に気付き、これまた日本人である自分を再発見させられた。 【lady wolf】さん [DVD(邦画)] 10点(2004-10-09 20:29:23) (良:3票) |
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57.見た後のあの何ともいえないホットな気持ち最高でした。まず目に飛び込んでくる世界観ですかねぇ、こってりした感じが良かったです。千尋の強さ、やさしさ、千尋の周りをつつむやさしさっていうのがMY胸の中をHOTにしてくれました。思わず映画館で拍手してしまいそうになったです。 【PPOSSTU】さん 10点(2004-07-03 23:23:26) |
56.文句なく満点。世界観が最高にいいですね。話も面白いしキャラも個性的で魅力的な人(?)ばかり。こんなに完璧にハマった宮崎作品はラピュタ以来かな。宮崎監督の底知れぬ才能にただただ頭が下がる思いですね。最初から最後まで目がもう釘付けでした。そして見終えた後は相変わらずの名残り惜しさが残ります。最高の映画です。 【ゆうしゃ】さん 10点(2004-03-09 10:31:06) |
55.敵も味方も正義も悪もなく、萬の神宿る温泉は今日もにぎやか、一元論の西洋概念に対比して、無限の価値観を認める東洋概念を表した最高傑作! 「一つにならなくっていいよ~認め合えばそれでいいよ~」って感じかな? 【N列23番】さん 10点(2004-01-30 21:37:05) |
54.何回も見るとやっぱり面白い!いやぁオスカー獲るだけのことはあるわ!見た後かなり爽快になる。 【自由人】さん 10点(2004-01-21 13:53:27) |
53.空想世界から現実にもどるパターンは見終わったあとホワ~ンとしますね。私はこういうの好きです。 【 バース】さん 10点(2004-01-01 01:12:12) |
52.「やっぱりナウシカやラピュタだね」。この映画を観た多くの方がそう思っただろう。この作品には一個の確固としたストーリー運びの方向性が見えない。あまりにも完成されたナウシカやラピュタとは決定的に違い、この物語では作り手が手探りで取捨選択をしながら(悪く言えば行き当たりばったりに)製作していったような印象を受ける。観客の想像と微妙にズレる展開は監督の意図でなく、むしろ監督自身、この物語が最終的にどこに漂着するのかは分かっていなかったのではないかと思う。事実、もともと橋の上のシーンだけの捨てキャラだったカオナシが、製作途中の流れで、物語の重要なシーンを担う存在になって来たりしている。だから作品のそこここに綻びがある。でも、だからこそ私はこの作品が好きだ。よく分からない話、と片付けてしまうのは簡単だけれども、それこそが監督の意図なのだから。よく分かる映画なんて、ディズニーがいくらでも作ってくれる。監督の言う「間口も広ければ、出口も広い」、つまり万人が気軽に観れ、その万人全てが同じような感想を抱くという、ディズニー映画。その対極にこの映画はある。「間口は広いけれど、出口は狭い」そういう意図の下で製作されたのなら、それは見事に成功している。シーン1つ1つが隠喩に溢れ、何気ない描写に深遠な哲学性すら感じさせる。私は千尋が電車に乗っていくシーンがたまらなく好きだ。この映画の中で、あのシーンは比類なく完成度が高い。物凄く静かでありながら、映画の最高潮としてきちんと機能している。今まで観て来た映画の中で、最も静謐なクライマックスシーンだと思う。監督にとっても、「とにかく電車に乗っていくんだ」と、このシーンが、この映画の制作の上で目指した1つの到達点であったという。静かでありながら、思いに溢れている。ミニマムでありながら、恐ろしく深い。それは本来、小津監督などに代表される、日本映画が最も得意とした描写だ。アニメーションでそういう表現が出来、観客がそれを受け取れるのは、やはり日本だけなのだと思う。言葉でなく、行間を読む。それは本来、日本人が最も得意とするものではなかっただろうか。それを放棄し、「こんな映画訳分からねえ」と吐き捨てることだけは、私は絶対にしたくない。タイトルも本当にいい。千は多くの数、千尋は深遠と悠久、神隠しはその欠如。1つ1つが隠喩。日本人への警鐘。 【ひのと】さん 10点(2003-12-17 16:51:29) (良:11票) |
51.宮崎アニメでは一番好きです。映画観ながら泣いちゃいました。感動!カオナシが千尋といることによって少しずつ心が変化し始めるのがいいです。そしてかわいい! 【ピコポン】さん 10点(2003-07-28 01:46:00) |
50.大当たりぃー!!って感じで、すっごい面白かったから、なんと5回も映画館に足を運んでしまった。友達全員にその事で非難されまくった。いいじゃんさー、面白いんだから! 【ちゃむ】さん 10点(2003-07-09 02:35:55) |
49.どうして千尋やハクがあのお湯やに行くことになったのか考えてみると、ただの少女の成長という内容だけではないように思えます。カオナシ、おくされさま、そして電車から見えた多くの影・・・みんなあのお湯やにいやされに行っているのでは・・・。ラピュタが最高と思っていますが、これもかなり良いと思いました。泣けました。 【ひなた】さん 10点(2003-06-22 12:00:22) |
48.評価低いなー。僕なんか観終わった後、しばらく言葉がなかったです。余韻だけでお酒がイケました。何が面白いって理屈じゃないっしょ。めちゃ高い階段とか、めちゃ労働してる黒いちっちゃいやつとか、名前が忘れそうになっちゃったりとか、顔ナシはほとぼりの冷めたヤンキーみたいだし、海みたいなのに浅くて電車が走るし、、そりゃガイジンだってビックリするでしょ。目から鱗でしょ。ファンタジーとリアリティーのさじ加減が絶妙なんだと思う。宮崎作品はほとんどそうですよね。 |