1.大山のぶ代のドラえもんで育った世代です。初の新ドラえもんシリーズの鑑賞でしたが、声優のみならず、絵柄ものび太の部屋も服装も旧ドラえもんシリーズと全てが異なり、受け付けられませんでした。藤子先生亡き後、オリジナルコミック収録話から映画用に話を発展させた展開には唸らされましたが、映画版ではのび太が「ドラえもーん」と呼んだあとに入るテーマ曲が「あんなこといいな」ではないだけで、もはやドラえもんとは呼べないのです。山田康夫亡き後、栗田寛一が違和感を極力少なくルパンを演じて好意を持って受け入れられたのに対し、ドラえもんキャストの交代に反発はなかったのでしょうか。甲高い声でまくし立てる水色で頼りなさそうなにものかはドラえもんではありません。オリジナルを忠実に再現するという方向性が見られなかったのが残念でなりません。