1.映画見に行くまでに、下記の葛藤を経て見に行ったわけです。
「なんか評判いいなあ・・・庵野ファンが持ち上げてるだけじゃないだろうなあ・・・」
「この監督の実写って、評判よくなかったよなあ・・・でもこの高評価は、それなりに上達したって事なのかなあ・・・」
「まあ他に見たいものもないし、とりあえずこれにしようかなあ・・・」
で、見に行ったら、案の定でした。
一言で言えば、庵野監督ファンか「日本国だいすきー!てゆーか日本国大好きな俺自身がだいすきー!」な人のための映画です。
上記のどちらでもない、ただの娯楽作品が見たい人にはおすすめしません。
全編を通してひたすらひたすら、偉い人たちがくどいまでに会議をやってるわけですよ。
登場人物個々のキャラクター性だのドラマだのは一切カットされ、ひたすら室内で早口で話し合っているわけですよ。
噛みそうなくらいの早口で、滑舌も悪く、演技に重さもドラマ性もない。
そしてセリフが聞き取れなくてもあんまり支障がない。
破壊された街も、悲劇の姿勢の人々もほとんど出てきません。肝心のゴジラさんの出番もかなり少なめ。
もう華がないったらありゃしない。
唯一華があったのは、ゴジラさんが暴れる一瞬のシーンだけ。さすがこのシリーズの主人公だけはあります。
「キャラの個性やドラマを押し出さないのは個を消して全体を映そうとしてるから」なんて解釈もありましたが、この監督はなんでそんなに「全体」にこだわるのでしょうか?
某作品では、文字通り人類をひとまとめにしてしまいましたが。
なんか色々と地雷なので、この監督の作品は二度と見ません。