1.どう転んでもニヤけて見えることの無いチョー無骨な役者の不朽の名作を、なんでわざわざ絶対にニヤけて見えてしまう腑抜けのような面構えの役者を使って大真面目にリメイクするのか!WHY織田裕二?ミスキャストなんていう次元の話じゃないでしょう。あれは 自己愛性人格障害系のちょっと あれな あんちゃんでしょうが、あれは 。製作に関わったみなさまがた、あんたら気は確かか、と言いたい。案の定織田三十郎には三船にあったむさ苦しさも奥ゆかしさも知性も威厳も重みも品格も何もかにもぜ~んぜん感じられない。特に女性に弱い照れ屋には 金・輪・際 絶対に見えない。織田の思いきり軽い雰囲気とシナリオとの齟齬は目を覆うばかりで気恥ずかしいことこのうえない。ついでに豊田悦司もまるで悪徳御殿医のようで剣豪には見えましぇん。ある意味驚くべき映像の連続。しかし!自分の中にわき起こる激しい拒絶反応を押さえつけて無理矢理見ていたら、どういうわけか半ば過ぎから得も言われぬ多幸感に包まれた。気持ち悪〜〜ぃのがなんとも心地いいのだ!なんなんだこれは?悪い冗談のような驚愕の映像を見続けて軽い精神崩壊が起こったのかもしれない。あるいは未知の脳内物質が合成されたのかもしれない。素晴らしい!よって、これは2作品を併せて上映して悪夢のような不条理感を味わうのがいいという結論に達した。監督が「オリジナルを観る呼び水に」的な発言をしているのだから “ 椿三十郎 - Light-”と銘打って無料配布するとよろしいのではないだろうか。