2.生活に疲れた主婦の妄想を具現化した不倫映画? 「思い切り年下のイケメンとのアヴァンチュール」というストーリーを彩るのは、カタカナ職業の夫、生活感の無いモデルルームみたいな家、四六時中開かれるパーティ、日常的な高級フレンチのディナー、カリスマ主婦的なショップ、別荘、etc.…と、いかにもミセス雑誌の特集みたいな浅いディテール。しかもそれを演じるのが、血の通ってないお人形さんみたいな黒木瞳。濃厚なラヴ・シーンすら登場しないまま物語は進み、遂にはフランスにまで飛んで、とことんリアリティを遠ざけたまま終了。これをこのまま「夢の様なひと時」「羨ましい純愛」と受け止められる程、主婦だって馬鹿じゃないでしょう。この企画はかなり「失楽園」を意識してたんじゃないですかね、3点献上。