1.NHKで放送された「プラネット・アース」の映像のなかから選んだものを、映画の一場面(スペクタクル、アクション、コミカル等々)のように編集して、それ相応のBGMをつけ、それなりの流れに沿ってまとめ上げた作品です。地球温暖化に対する問題提起を無理矢理こじつけてますが、基本的にはちょっと大げさなBGM付き映像を楽しむだけのものでしかないでしょう。同様の成り立ちの「ディープ・ブルー」は海中が舞台なので、ちょっと幻想的な映像で、環境ビデオ的な見方にも適していたんですが、陸上生物のシーンは生々しいので、環境ビデオ的に見られないし、かといってまともなドキュメンタリーでもないので、見ているうちに何となくいらいらしてきました。動物もののドキュメンタリーの好きな人で「プラネット・アース」をハイビジョン環境で見た人には、薦められないですね。また、この手の映像は映写機+スクリーンで見るよりは、ハイビジョンテレビで見た方が画面サイズは小さくとも解像感が高くて好ましいです。
正直、この映画を見るよりは、いずれ発売される(レンタルも)「プラネット・アース」のBDで見る方がよほどましでしょう。