1.タイの天才女子高生が、カンニングでお金を稼ぐことを覚え、しまいにゃ、世界をまたにかけたカンニングにまでエスカレートするという話。個人的には、テンポが少し遅く感じて、いまひとつ乗り切れませんでした。カンニングというシンプルなテーマに焦点が絞られているので、展開がある程度予想ができて、意外性がないので、密度が薄く、テンポが遅く感じて、没入しづらいのでしょうね。作品を通して、社会問題が浮かび上がるとか、友人関係や、恋愛関係など、もっと深く描くとか、別の軸が絡んでくるような、もうひとひねりのアイデアがあれば良かったかなと思います。主人公の女性は、芯があってよいし、その友人も綺麗で華があっていいし、学園ものなので若い役者が多いのですが、さほどわざとらしくなることなく、よかったと思います。映像は全体的には丁寧に作られていて、洗練された今風の映画になっています。正直、もう少し、アジア的なカオスや、はっちゃけた感じがあってもよかったかもと思わなくもないです。どうせ大してリアリティーはない話なのですから。