3.原作未読です。子供の頃に何度か見ているもののストーリーをよく覚えてなかったので改めて見てみたがやっぱりよくわかりませんでした。おそらく原作は壮大で面白いんだろうなぁってのは想像できますが、見る側への説明不十分なままあれもこれもと詰め込みすぎて結果的に消化しきれずエピソードがぶつ切りになってしまった気がします。建物なんかは金かけて当時の雰囲気をしっかり再現している一方で重要な対決シーンに出てくるセットが金かかってない特撮モノみたいに安っぽい。まぁ、当時の技術では限界だったのかもしれませんが。否定的な意見ばかり挙げましたが俳優陣は超豪華だし実在の人物と架空の人物を混在させることによってリアルさを醸し出すのに成功しています。コンセプチュアルデザイナーにH・Rギーガーを迎え構築された世界観も素晴らしい。そして何と言っても嶋田久作の当り役、加藤保憲。全体的な雰囲気と加藤(というか嶋田久作)の圧倒的な存在感を楽しむ映画。