11.この映画の頃、あるいはその後しばらくの頃の平均的日本人にとって、ティファニーなんて店は
名前は聞いたことがあっても、どこにある何の店だかもよく知らない..なんてのが
普通だったと思う。
今やティファニーのビーンズ(あるいはオープンハート.etc.)あたりをプレゼントしようものなら
「うわ、今更ティファニーかよ...(しかもシルバーかよ!)」と女性に内心思われかねないような時代に
生きている現代日本人には想像も出来ないことではあるけれど。
有名なこの映画のタイトルのせいで
「ティファニーってのは食事できる店」と信じていた人が沢山いたって話もあるくらいですから、いやマジで。
そんな時代性を考えればこそ、映画中の日本人のあのイメージもありうるのかなと。当時の日本とアメリカ、お互いがお互いを知らないこと、
それはもうエイリアン並みだったのかと。
そんな時代を考えれば、この映画の25年後には、BTTF で日本製品が褒めちぎられ、ダイハードでは社長がかっこよく死亡。
随分と扱いもかわったもんだなぁと感嘆します、いやほんと。
で、この映画なんですが....独特のお洒落なムード&ムーンリバーはいいんだけど、まぁ評価できるのはそこだけかなと。