8.テロリストと神風特攻隊の違いを説教臭く描いた作品。
しかし、特攻を否定する人達がいかにも物知らずで鼻持ちならない嫌な奴等として描かれているのはどうなんだろ。
否定する側を醜く描くことで、相対的に特攻を美化しようとする意図を感じてしまう。
せめて両面をイーブンに描いてほしかった。これでは一方的な考え方の押し付けになってしまう。
そもそもこの作品のテーマが特攻への一方的な否定的解釈へのアンチテーゼなのだとしたら、
同じように一方的な解釈を見せつけるのはどうなんだろう。やっていることは同じじゃないのか。
とにかくイデオロギー要素が根底にかなりの部分で溢れているため、
見る人によって物凄く気持ちよかったり、または嫌な気分になると予想される作品だと思う。