1.23年も前の映画なんだからちょっとぐらいダサいのは仕方ない…という言い訳は通用しません。同じ1984年に公開された洋画を並べてみましょう。何と言っても『2001年宇宙の旅』の続編『2010』、それからハードSFの雄『ターミネーター』、ファンタジーからは名作『ネバーエンディング・ストーリー』、アクションでは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』もこの年です。やはり日本の映画は欧米から20年遅れていると言わざるを得ません。試みに、同じ1984年に公開された他の日本映画を眺めてみると、『風の谷のナウシカ』『ドラえもん のび太の魔界大冒険』『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~』等など名作揃い。なるほど、この頃から既に日本は“非実写>実写”だったのですね。点数は、小松さんの尽力に対する奨励賞で、作品の評価ではありません。