1.橋幸夫と吉永小百合のデュエット「いつでも夢を」は、私の少年時代に大ヒットした曲である。そのヒットにあやかって翌年製作された映画だが、やはり橋幸夫を出演せざるを得なかったんだろ。歌はうまいが演技はライバルの浜田光夫と比べようもない。
しかし、この点をのぞいてもまずまずの映画だと思う。三角関係になるところを、平等の権利とやらのデモクラシーに立った青春映画となった。それに定時制高校に対する偏見克服についても・・・。
主題歌だから「いつでも夢を」のメロディーが音楽の主になるが、吉永小百合のデビュー曲「寒い朝」も随所に使われていて良かった。
なおこの後吉永小百合はスター家業の忙しい合間を縫って、大学の二部(定時制)に合格し見事に卒業する。文字通りの実践だった。