1.もう少し大人向けの映画かと思ったけど、かなり子供向けだった。「生き直す」というテーマは悪くないが、作品のバックボーンとなるべき死生観が軽すぎる。そもそも生きる意味なんて、あるのかどうか不明だが、そこにもっと踏み込んだ内容にして欲しかった。
ネタバレしないために簡単に言うと、よくある安易な方向に流れてしまった映画だと感じる。難しいテーマを適切に軟着陸させたとは感じるが、正直物足りない。人生をそんなに簡単にポジティブに捉えられれば苦労しない。
ただし、良い意味でも「軽い」映画なので、中学校の道徳の時間などで放映するには良い映画だと思った。人にはそれぞれいろんな事情があるということ、それはそれとして気の持ちようで楽しく生きていけるということ、不必要に悩まなくていいということ、友達は大切だということ。陳腐だがどれも大切なメッセージだと思う。真剣に死を考えている中学生がこの映画で救われるとは到底思えないが、肩の力を抜いて観れば、じんとくるものもあった。
最後に。意外にも声優としては、アッキーナがベストという衝撃。