3.まだ「君の名は。」は観てないですが、とにかく背景が綺麗ということで巷で評判なので、映画館に行く前にこの監督の作品をいくつか見ておこうかなと思い、ここで点数の高かったこの作品を観てみました。
評判通り背景はとても綺麗だと思います。何より緑が綺麗。としてこの作品のポイントでもある、雨の滴の描写がかなり手が込んでいる感じ。最近当たり前になりつつあるCGの質を前面に出した作品もそれはそれで素晴らしいのですが、それとはまた違った、目にも心にも優しい感じ。
何かの番組で、天空の城ラピュタから多大な影響を受けたと、監督が言っていたのが何となくわかる気がします。
45分と短い作品ですが、昔よくあった、例えばルパンなどの1話(30分)完結モノの中で時々存在する「いい話」くらいの見応えはあったと思います。
中年おじさんになると、27歳の女性もざっくり「若い女の子」の中に入ってしまうのですが、男子高校生の頃に、このくらいの女性に憧れるのって、男なら誰でも一度は通る道だと思います。ただ、そこにフォーカスを当てているというほどでもなく、全体的にはあっさりとした展開で、映画というよりは「映像作品」みたいな感じもします。
あと、背景の書き込みという点では、私の中では「時かけ」の印象が強く、あちらはストーリーもとても好きな作品なので、「君の名は。」は、これを超えられるかどうかを、一つの評価基準にしてみたいと思っています。