1.確かこれ、『麻雀放浪記』に続く和田誠の監督2作目ですよね。劇場公開時には、やはり和田誠が監督した短編アニメがついていて、そちらの方が小生の周囲では好評だったという記憶も蘇ってきました。でも、個人的には和田誠の良い意味での「オレがいちばん好きなタイプの映画を撮るんだ!」という心意気がほど良く伝わってくる、好感度大の作品だったと思っています。何より、キョンキョンがウルトラ・キュート! 真田広之がめちゃくちゃイイ味! …この主演ふたりに絡む傍役の顔ぶれも豪華&適材適所で、キャスティングに関しては完璧なセンスを発揮している。これでもうちょっと予算をかけて撮れたなら、きっと、もっとしゃれて日本映画離れしたソフィスティケイテッド・コメディが誕生していたのになあ…惜しい。