1.命の神秘を感じてほしいので、戦車や都市破壊シーンを出さないというスタッフの趣旨をパンフでみた瞬間狂気の沙汰だと思った。ただ考えてみれば怪獣映画の歴史で初めて人間に語りかけてきたのは実はモスラの小美人。モスラ3部作は主人公が「家族」「友達」であり、それが味方怪獣と敵怪獣両方に対してどう向き合っていくかを描いた作品なので、自衛隊は邪魔かもしれない。少なくとも「小さき勇者ガメラ」みたいに子供を変に美化する方向に逃げず、真正面から描きたい事にぶつかっているようには思える。怪獣同士の戦いも最近のクソCGやふざけたプロレスファイトに比べ迫力と美しさの点では結構レベルが高く、怪獣映画の1つの形として評価することは十分にできる。