1.んふふ、最近のアメリカ映画にしては珍しくワビサビのある作品。何つーか、ポンコツな感じ。ポンコツと言っても映画がそうなのでなく(それどころか物凄く細部にこだわった、凝った作り)、出てくる登場人物が、みんなどこかぶっ壊れてたり、ズレてたり、ダサかったりしてて可笑しい。んでなおかつ、そういうキャラクターに対する意地悪な見方と温かなまなざし(つまりは人間の弱さに対する優しさってことなんだと思う)が絶妙のさじ加減でミックスされていて、笑えるけどどこか共感できる。残念ながら僕はほぼ同じキャストが出演しているという幻の名作(?)「スパイナル・タップ」を観ていないのだけれど(激しくDVD化を望む)、「ドッグ・ショウ!」は観たくなりました。