46.ナウシカやラピュタといった偉大過ぎる兄がいたために過度な期待をかけられ、険しい運命を余儀なくされた数々の作品達。彼らの弟がまた一人増えようとしている。老若男女大勢の注目が集まる中、宮崎駿監督最新作「ハウルの動く城」の誕生だ。しかし大きな産声と共に姿を現したのは、美しい外見とは裏腹に人間らしい感情を全く持ち合わせていない――まるで『彼』のような――それはそれは奇妙な映画だった。そう、外見は美しいのだ。それこそ震え上がるような美しさである。表情豊かなキャラクター。卓越した映像美。宮崎節全開のファンタジックな世界観と、胸を躍らせる粋な演出。否応無しに涙腺を刺激するワルツのメインテーマ。公開前は不安材料だとばかり思われていたが、見終わってみれば拍手を贈らずにはいられない見事な声優キャスティング。どれもこれも満点だ。これだけ良い素材が揃っていたのに、なぜこうなってしまうんだろう?中身が破綻している。登場人物の行動理念や感情の動き、そしてストーリー展開が余りに荒唐無稽で理解不能なのだ。これは「説明をあまりしない映画」「観客に考えさせる余地を残している映画」という表現で許されるレベルであろうか?俺はこの点において0点を付けざるを得ない。だから俺のこの7点という結論は10点と0点が複雑に入り混じった結果としての7点であり、なかなか良いという意味の7点とは明らかに異なる。よって他のどの7点よりも見る価値のある7点だということは主張しておこう。さて上述した通り、美しい外見を持ちながら心をなくしてしまったこの映画は、自身の登場人物「ハウル」とそっくりだ。俺は彼にどんな態度で接すれば良いのだろう?ソフィーのように理由もなくいつの間にかこの映画を好きになっているなんてことは、俺には有り得ない。ただ、映画の中のハウルは不思議な魅力に溢れ、多くの人々に愛されていた。ならばこの映画もまた多くの人々に愛される存在へと成長するのでは、と考えたくなってしまうのは果たして単なる酔狂なのか?俺はそれを確かめるため、彼の成長をゆっくり見守ろうと思う。そしてこの映画が90歳になる頃、人々の記憶にハウルは残っているのか、それとも忘れ去られているのか。生きている限り、あのカカシのようにずっとこの映画の後を追いかけて行ってみようじゃないか。そんな決心をしてしまう俺は、きっともうハウルの魅力に取り憑かれてしまったのかも知れない。 【コバ香具師】さん 7点(2004-11-22 10:02:57) (良:3票) |
45.深くてオレには疑問疑問の嵐でした!!でもいいなぁ宮崎アニメって!! 【はりマン】さん 7点(2005-01-25 22:57:17) (良:1票) |
44.これは、ラブ・ストーリーですね。 本当は清楚できれいな少女なのに、美貌の母と妹を持ったせいで、根深い容貌コンプレックスを抱えるソフィー。 若い娘としての自分は無価値であり、家族の中でも帽子作りという職業においても、自分は華やかな存在を支える「裏方」である、と自分を諦めているようなソフィー。 その彼女の孤独が、冒頭の帽子作りのシーンで、すごく上手に表現されています。 また、ハウルも同じ。 「美しくなければ生きている意味がない」と、本当は自分に自信がない弱虫のハウル。「ハウルは弱虫でいいの!」と、強く戦う男を目指すハウルではなく、弱虫のままのハウルを受け入れるソフィー。 二人がお互いをお互いの姿のままを受け入れる、それが「愛」ってやつなんだよね。そうこの映画は言っています。 冒頭でソフィーの深い孤独に気づいた人なら、呪いの意味も彼女が若返ったり老けたりする理由も理解できたでしょうし、ファンタジックなラブ・ストーリーとして、純粋に映画を楽しめたんじゃないでしょうか。音楽も美術も、舌を巻くような素晴らしいものでしたし。 ただ、「ナウシカ」「もののけ姫」系列の作品をジブリに期待している観客は、点が辛くなるのもわかります。そういった観客向けに戦争をからめたのかもしれませんが、かえって逆効果だったような。ラブ・ストーリーならば、あの大団円で八方まるく収まるラストシーンもいいのですが、話を国や戦争に広げたせいで、まるすぎて気が抜けるラストになってしまいましたね‥‥それが、ちょっと残念です。 でも、テーマが壮大でないからといって映画として価値が低いなんて事は全くないですし、随所に小さな破綻が見られるとはいえ、やはりセンシティブな少女や少年の心理の表現は卓越していると思います。 最近の映画は、テーマや説明をそのまんま台詞で言わせてしまう”わかりやすい映画”が多いのですが、本来、表現とはそういったものじゃないわけで。観る側の想像力を膨らませるような、心の琴線にそっと触れてくるような、そんな豊かで表現的な作品だと思います。 【りりらっち】さん 7点(2005-01-07 21:05:51) (良:1票) |
43.少々説明不足だったり、解釈が難しい場面もちらほら、しかしそれを自分で少しずつ補いながら魔法の生きる不思議な世界を楽しめる映画だったと思います。 【なこちん】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-12-20 07:50:35) |
42.映画館で観て以来久しぶりに鑑賞。やっぱり全体の雰囲気は良いんだけどサリマンとかいう悪玉の立ち位置が微妙なのでそれが全てをぶち壊し。「待たれよ」は何度聴いても最高。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-23 21:57:51) |
41.難解な部分が多々あるところが逆に良い。地上波での再放送で何度でも観てやる。 【Keicy】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-01-12 15:33:07) |
40.ショタコンまで取り込もうとするジブリのあざとささえ感じなければ、まあまあ。風呂敷を広げ過ぎた上に無理にたたもうとするのは、千と千尋も同じだが、こちらのほうが、やや薄っぺらい。木村や賠償の下手具合は(木村の妙な訛りは、直したほうがよいにせよ)そう気にならなかったが、フランス語の吹き替えのほうが数段、深みのあるストーリーだと感じた…ていうことは、下手なんだろうな。ぜひ、まともな声優さんをつかって、もう一度撮り直してはどうだろうか。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-31 23:22:36) |
39.シュールな話だなあ…。 ハウルがへこんでグニャッとなるところがおもしろすぎて大笑いした。 トリ形態ハウルかっこわる。 なんでソフィーは突然にもとに戻ったりまた戻ったりするのか? ストーリーは意味不明だけど、そのイメージ、モーションにはやはり非凡なものがある。 現実的な部分はあえて捨て去り、幻想的な映像でつなぎ合わせた作品。 ジジイモードのマルクルがかわいい。 【且】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-10-04 00:37:20) |
【eureka】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-03-20 22:17:54) |
37.ジブリ作品は年々映像が美しくなっていく分、ストーリーが希薄になっていく。昔が良く見えてしまうということだけではないほどに。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-31 17:24:22) |
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36.メッセージを伝えるのはいいけど、物語を伝えないのはどうかと。 【なますて】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-04 17:51:41) |
35.私はもののけ姫やトトロの方が好きだなぁ。。。あと、ソフィーがなぜ途中から若くなったり、年取って見えたりしたのかがよくわからなかった。 【トナカイ】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-11-21 01:25:11) |
34.面白かったです。ええ。ビックリ(笑) 実は期待してませんでした。それが今回はプラスに働いたのかもしれませんが… 神木くん上手い。凄い。先日やはりテレビで放送された「妖怪大戦争」より全然いい!(褒めてない?) それに賠償美津子さんがとにかく上手い。少女からお婆さんの声まで…凄い凄い。 前評判通り確かにちょっと木村拓哉くんの声が「うーん、ハウルと言うか、木村くんだぁ」って感じでしたが、でも、ハウルの見た目も所作も木村くんとかぶるし(当て書きなのかなぁ?)もう、木村くんと思ってみてしまえばOK!みたいな?(笑) 結構入り込んで一気に観ちゃいました。時間が早かった。なんかつい「ゲド戦記」まで見に行きたくなるほどに… は。騙されてる? 【あかりん☆】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-08-16 12:07:13) |
33.意外と好きになれた。脚本は単純に失敗(狙ってやったにせよ単純な力不足にせよ)だと思うけど、イメージ豊かな映像やキャラクターの可愛らしさ(とくにマイクル)で許せてしまった。話としては面白くないのに、天才的な想像力に強引にねじ伏せられた感じだ。最近の『ゲド戦記』や『ブレイブ・ストーリー』はCMを見ただけで製作者の想像力の凡庸さがわかるが、宮崎駿作品は全盛期を過ぎてなお、ほんのワンシーンだけで観る者を「おおっ!」と思わせるだけの力を持っている。個人的にはよくできた平凡な作品よりは、こういった天才の失敗作のほうが見ごたえがあって好きだ。ただし、これから宮崎作品に正当派の面白さを期待することは二度とないだろうけど。 【no one】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-08-03 13:57:01) |
32.「もののけ姫」は久しぶりに監督がやりたいようにやった作品という感じがします。完全に大人向けの作品。大コケも有り得る一種の賭けだったと思います。でも賭けに勝った。次作「千と千尋」では一転ファミリー向けに戻し、確実に成功を納めます。この2作でいろいろな意味での貯金が出来たのでしょう。本作で再度賭けに出ます。反戦という裏テーマを抱えつつも、ハウルとソフィの恋物語が主軸の本作。「コナン」「ラピュタ」と同じ、監督18番の題材です。しかし今までとはだいぶ様子が違います。基本設定等ほとんど説明のないまま、どんどん進む物語。しかも肝心の恋物語の部分の出来がいいとは思えません。宮崎作品で一貫して存在した、そして支持された理由の「娯楽性」や「観客の視線に立ってのものづくり」が本作には感じられないのです。自分もそうですが、宮崎作品に分かり易いエンターテイメント性を求める人には不評だと思います。賭けには勝った(興行的には成功した)が、代償(信用の失墜)も大きかったというところでしょうか。“ヒットの呪縛”から抜け出すために、あえてこの手法を選んだのでは?とさえ思えてしまいます。完成度では前作を遥かに下回ります。でも自分は本作を憎めません。確実に商業的な成功の見込める無難な作品より、監督がやりたいように作った作品なら、それでいいという気がします。そこに“宮崎駿”を感じられれば。本作には宮崎駿の“きらめき”がありました。だから自分は本作を支持します。 【目隠シスト】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-07-26 19:03:44) |
31.ジブリ(宮崎)作品に対して、どちらかというと批判的な見解を述べることが多いのですが、これは久々によかった。「わけのわからなさ」とか「とっちらかった感じ」とか、そういうのがかえって好印象。くだらないテーマ性とかなんとか、宮崎アニメっぽい「いい子ぶり」があまりなく、魅せるという点に始終しているところが好感持てました。キムタクも「思っていたよりは」よかったし。純粋に楽しいなぁ、というカンジでしたよ。 【zinny07】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-17 23:51:09) |
30.映像美は素晴らしい。発想も素敵。しかしながら、結局何が言いたいのかが曖昧。あと、やっぱり声優さんを使って欲しかった。倍賞千恵子がなあ・・・微妙。キムタクも・・・微妙。なんか違和感あってきつかった。俳優では声優の役割を十分に果たせないと思う。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-02 18:25:55) |
29.ハウルがかっこよかった。映像に迫力もあった。ただ、倍賞千恵子さんの声が若きソフィーにあまりにも合ってないし。声優にタレントをたくさん使うのはやめてほしい。とにかく、ミスキャストな声は冷めてしまう問題だし、ちょっとそこらへん考えてほしかった 【ラスウェル】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-19 23:42:00) |
28.単純に楽しんだ。何かメッセージとかを求める必要は無く、お話や映像をただ感じて楽しめばいい、と思った作品。 かな 【じゃん++】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-04-15 08:34:38) |
27.ソフィーの声に違和感を感じるが、それ以外は良かったと思う。子供向けというよりは、大人向け? 【miso】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-17 21:14:14) |