1.学校赴任から引退まで、チップス先生の半生が描かれており、
115分という短い時間ながらも、かなりうまくまとめているといった印象。
途中、本筋から話が逸れた時はどうなることかと思ったが、
それもチップス先生のキャラ描写には、なくてはならない必要不可欠なエピソードだった。
とにかくチップス役の役者さんが素晴らしい。
彼一人で青年期から老人期まで演じているわけだが、最初は全く気づかず、
よくこんな似ている役者さんを選んだきたものだ、と勘違いしてしまったほど。
モノクロでメークがわかりづらいということもあるが、老人の時は老人、中年の時は中年と、
どこから見てもとても若い人が演じているとは思えない。
彼の演技を観るだけでも価値はあるが、お話の方もほのぼのとした感動作品に仕上がっていた。