1.ひめゆりの塔で観たのはこれだけのせいもあるだろうが、良かった。第二次大戦を題材にしたものは、米映画より邦画の方が秀作が多いのではないか。米の戦争映画はベトナム戦争を題材にしたものの方に秀作が多いことを思うに、戦争の真実を描き、反戦のメッセージを強く訴えることが出来るのはやはり「負けた戦争」においてなのだろう。この作品は泥沼の沖縄戦を描く。実際はこれよりずっと悲惨だったというが、私はこれでも当時、大きな衝撃を受けた。オリジナルは未見だが、この手の映画は世代を超えて沢山の人が観ることにも価値があることを考えると、「リマインド」という面、俳優を見慣れた世代の層が抵抗なく観れるという面だけでも、リメイクする意味はあると思う。考証をもっと緻密にして改善も出来ると思うし、世代を超えてリメイクされていい。オリジナルと1995年版も観ておきたい。