1.ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。
この日は、“川島雄三ハシゴ”という贅沢で、この後、「シネマート六本木」で『あした来る人』を観たわけで、まことに川島雄三三昧な一日だった。
さて本作だが、これはとっても楽しむことができた。
全編にわたって、川島雄三ならではの独特のユーモアが充満していて、それはそれは心地よい。
しかも、現代においても色褪せないユーモア感。
これはさすが川島雄三監督!のひとことだ。
東野英治郎と西村晃の古今水戸黄門対決は個人的にツボ。
それと、加山雄三は頭のきれる好青年を演じていて、嫉妬してしまうほどの男っぷり。
そして対する星由里子もとっても可愛らしい。
森繁久彌も抜群の存在感。
キャストに魅力あり、又、川島雄三のユーモアのキレ、箱根山についてのウンチクなど、見所盛りだくさんの喜劇で、観た後の満足感、いや満腹感はかなりのものだった。