1. 何とも奇妙な味わいのジョン・ブアマン監督によるサバイバル・サスペンス映画。冒頭から中盤までは都会の喧噪を離れ自然に親しむべく、カヌーでの渓流下りに挑む4人の男達が「シティ・スリッカーズ」的まったりムードの中で描かれており、特に渓流下りシーンのダイナミックさは実に素晴らしい。中盤までリーダー的存在として映画を引っ張るのが若きバート・レイノルズ扮するルイス。「ブギーナイツ」とか「素顔のままで」での彼しか知らない方は必見のセクシーな男っぷりを発揮している。本作で一躍ブレイクしたのもナットク。後半からジョン・ボイト扮するエドに主役はシフトするが、正直言って、最後までレイノルズで押し通して欲しかったナァ…。崖をよじ登るアクションなんて正にレイノルズの為にあるような感じがして仕方なかった。アーチェリーを引き絞るカッコよさもボイトのヘタレっぷりとは好対照。コレと「ロンゲスト・ヤード」での彼は個人的に気に入った!!唯一の犠牲者ドリュー役は本作がデビューとなったロニー・コックス。「ロボコップ」や「トータル・リコール」での悪役しか知らない方は、彼のカントリー風ギター演奏をどうぞ。尚、作品自体は…かなーり重苦しくて後味も余りよろしくないので、誰にでもオススメとは言えないかな。渓流下りの迫力に…7点!