【六爺】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2006-12-16 23:21:51) |
7.初めて見た岡本喜八監督の映画で、今回、約12年ぶりに再見した。北林谷栄扮する飄々とした刀自をはじめとした登場人物たちがとても魅力的に描かれていて初見当時と同じくとても楽しく見た。しかしやはり喜八監督の全盛期の映画をたくさん見た状態で改めて見返すと、面白いんだけど、喜八監督の映画としてはちょっと普通すぎる気がして何か物足りなさも残る。そこがやはりちょっと残念といえば残念だが、最後に国に対してさらりと釘をさすところに喜八監督らしさは少しだけ感じられる。でも、喜八監督ならばもっと弾けてもよかったのではないかと思うのも事実で、誘拐犯3人のキャラクターなど昔の喜八監督ならばどのように描いていたかもちょっと興味あるところなのだが、喜八監督はこの映画を作るために相当苦労したようで、その熱意に映画監督としての情熱を感じる。これが喜八監督の映画の中で評価が高いのはちょっと疑問だけど、娯楽映画としてはなかなか面白く仕上がっていて楽しかった。でも、喜八監督の喜劇映画としては「ああ爆弾」とかもっと弾けた映画のほうが個人的には好きだな。(2010年12月26日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-12 02:40:28) (良:1票) |
6.誘拐事件の人質が誘拐犯から主導権を奪う、という設定は今ではすごくベタだけれど、当時は新しかったのかな?なかなか面白かったです。 【flyhigh】さん 7点(2004-11-30 17:05:06) |
5.ほのぼのしてておもしろかった。緒形拳って今の白髪のイメージしかなかったのでちょっと気づくのが遅かった。あと「刀自」って何って感じだったので1つ勉強になった。 【バカ王子】さん 7点(2004-05-02 21:30:24) |
4.誘拐されたものが逆に誘拐犯を操る。これまでにもなかったパターンではないが、その老婆の真意がわかると心地よい感動が広がってくる。映画版では北林谷栄の好演が光っている。岡本喜八演出も少々テンポが間延びしている部分があるものの概ね快調。惜しむらくは、犯人グループ3人の演技の拙さ。特に風間トオルは本作で役者として認知されていたが、以前よりはマシという程度でまだまだ観ていられるレベルではないのが残念。 【恭人】さん 7点(2003-12-07 17:02:39) |
3.いいじゃない、こういう映画。誘拐犯も頭悪いというか、人が良いというか。誘拐されるおばあちゃんもいい味出してるしね。北林谷栄は日本のおばあちゃんって感じがすごい出てる。何ていうか、縁側でお茶すすってそうな感じ。すごく好き。 【ブン】さん 7点(2003-11-21 18:54:17) |
2.原作読んでから見ましたが面白さは十分出ていました。当時、奈良和歌山方面で仕事をしており、紀伊半島がいかに秘境であるかを体感しておりましたので、より楽しめました。風間ちゃんやきよしの息子の芝居のへたっぷりもご愛嬌。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-07-21 23:03:56) |
1. 40代から老婆役を演じ続けた筋金入りの名(ババア)女優北林谷栄が80歳にして主役を張る”老いて尚盛んな”異色の作品ですが、結構着想が面白いと思います。天童真の原作(日本推理作家協会賞!)は未読ながら、緒形拳、樹木希林、嶋田久作らが脇でイイ味出しており、岡本監督の安定した演出でナカナカ見応えある仕上がりになっていますね。90年代邦画の中では上出来の一編かと…。 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-11 04:47:38) |