14.ただの子どものための映画ではなかったことに驚いた。きちんとメッセージが含まれている。 |
13.映画館で見ると、あの足音の迫力が違う。タイトルのときに、音楽にかぶせて非同調的にあのズシンズシンという足音と例の叫び声がはいり、この効果がすでに素晴らしい。東京湾の遊覧船が襲われるときもこのズシンは聞こえ、現実の足音というよりも、もっと象徴的な響きなのかもしれない。たとえば空襲のときの爆音の記憶とか(焼夷弾じゃああいう音はしないか)。避難する人たちに空襲の記憶が重なっていたのは間違いなく、ゴジラは戦争の不安の結晶であるが、また科学者の倫理という問題も当時は生々しかったのだろう。とりあえず戦争は過去のものになったが、核兵器の不安は現実のものだった(今だってさらに核が拡散しているのに、不安を感じる能力が現代人からは消えてしまっている)。科学者の責任は、目の前に突きつけられているテーマだったのだ。あと気のついたとこでは、ゴジラは国会議事堂から上野浅草をまわってるんだな。当時はまだあそこら辺のほうが、西側よりも壊しがいのあるメジャーな地域だったのだ。そして今見て際立つのがラストの厳粛さ、暴れ狂う怪獣を叩き伏せるのではなく、水中でやすらっているところを襲う。水面に一度苦悶のあがきが出て滅んでいく。酒で眠らされて退治されたヤマタノオロチのような怨霊性が、こんなところにも出ている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-11-20 12:18:20) |
12.しょぼいシーンはあるが、これほど大人の映画だとは思っていなかった。少し退屈するシーンもあったが、ゴジラの存在意義を考えるだけでも面白い。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-09 23:38:22) |
11.その後人気者になるとは到底考えられないほどゴジラは「怪獣」であり、核の化身であった。この映画は原爆を唯一落とされた国の悲痛なまでの叫びそのものだ。人が死に、街が破壊される描写をもって「反戦映画」とするなんて子供っぽい発想で終わらない。この映画は原爆を作った科学者たちをも許さぬと言っている。特撮もゴジラの造形もゴジラの鳴き声も、そしてゴジラのテーマもとんでもなく素晴らしいから「ゴジラ」がその後一人歩きしてゆくのだが、この第一作は作り手のメッセージというにはあまりに痛切な想いが詰まっていて、たぶんその強烈な思念が画面に漂っていて作品に風格をもたらしている。この異質ともいえる風格は、今後どんなに素晴らしいゴジラ映画が生まれてもけして真似のできない代物である。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-28 19:08:01) (良:2票) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-15 03:19:37) |
9.突っ込み所満載ではあったけれど、特撮物特有の馬鹿馬鹿しさはあまり感じなかった。ふつうに楽しめたし、なかなかの秀作。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 21:48:50) |
8.東京大空襲の悪夢が終わってから10年も経っていない時期にこの映画を見たら、ショックだろうなぁ。平和ボケした今の日本に住む僕にはゴジラの怖さが十分に伝わってきませんでした。安全なところから、「おー、壊してる、壊してる♪」と眺めている感じです。これはいい事なんだろうな。平和で良かった。 【flyhigh】さん 7点(2004-12-19 16:21:09) |
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7.↓【パセリセージ】さんがおっしゃるように、この映画怒ってます。戦争を、原爆を、更なる恐怖としての水爆を。そして二度と国土が火の海になり人々が傷つく事など無いようにと言う決意と強さと祈りがあります。この怒りと祈り、忘れちゃなんねぇと思うぞ、小泉さんよ。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-11-19 16:28:50) |
6.ゴジラの成功は、稀代の作曲家、伊福部昭の存在無くして ありえなかったと思う。あの音楽が無ければ、単に円谷英二 の特撮だけが光る怪獣映画に終わっていたはず。 【サラウンダー】さん 7点(2004-06-14 01:57:00) |
5.この映画を最初に見たのは小学生のときだった。怪獣が暴れ回るシーンに釘付けとなり、他の部分に目が行かなかった。人間のドラマを理解するには幼すぎたのだ。そう、この映画は単なるSFX、アクション系の映画ではなく、人間達の苦しみや自己犠牲などが描かれているのですよ。ラストも印象深いが、短いシーンでこんなのがあった。ゴジラに破壊されていく東京の街で、逃げ遅れた母親が子供を抱きしめて「もうすぐ、おとうさんのところへ行けるからね。」と語りかける場面が忘れられない。 【駆けてゆく雲】さん 7点(2004-01-13 23:46:56) |
4.う~ん、神格化されすぎ、っていう気はしますねぇ。モノ的には当時アメリカでも良く作ってた「モンスター・パニック」なんですが、そこに(ああ言う、子供にも好かれる様な映画で)「反核」のメッセージを入れた事は素晴らしいと思います。全編見渡しても良く出来ているし、アメリカの物より勝っているのは明白なのですが、中盤がちょっと「ダレ気味」だった様に思われます。「要素」としては、60分なんですよね。どうせ「ゴジラ」より「人間」に重点を置いているのならば、もっと「人間模様(勿論、芹沢博士中心に)」を深く掘り込んでいても良かったかな、と。まあ(子供向けに作られた訳だし)当時じゃ無理か。それでも、これだけの物を作れた事には、拍手を送りたいと思います。 【こじろう】さん 7点(2004-01-01 22:10:46) |
3.その後の作品と違って重みがあるのは確かにそう思う。評価が少し落ちるのは見にくいからだけ。 【ディーゼル】さん 7点(2003-11-15 20:24:44) |
2.個人的に、このゴジラのテーマ曲は邦画史上最もキャッチーなテーマ曲の一つではないかかと思っております。これを見て初めて知りましたよ。今の怪獣映画と違って、この第一作目のゴジラにはちゃんとテーマ、メッセージがあるではありませんか。こんなにも悲しい話だったとは、、、、。 【あろえりーな】さん 7点(2003-05-31 21:46:58) (良:1票) |
1.リアルタイムで観たゴジラは、「キングコングVSゴジラ」が最初。自分で「見たい」と親にねだった最初の映画かも。この初代はずいぶん後でみた。伝説になっちゃってるので、批判しにくいが、その当時の率直な感想は、早くゴジラ出て来い。白黒で暗い画面で、ゴジラよく観えんぞ。これ、ぼくだけでなく、同世代で似た感想持ってる人多いのであえて投稿。かえって大人になってから見直しましたが。子供の頃の評価なら4くらいかも。 【ちょうじ】さん 7点(2001-09-10 15:33:53) |