10.今のところ石坂金田一は『犬神家』が一番ですが、この作品も中々の出来。映画化された横溝作品を本格と捉えた場合は、毎回余程の好条件が整い、犯人はフットワークが異常に軽い人物でないと物理的に難しいだろうということで低評価になりがち、小説と違いディティールを説明しづらい映像では、尚更それが顕著になる。(特に閉鎖的な孤島を舞台とした限られた人間関係のみの事件では、消去法で自ずと犯人が分かるはずであるから、動機付けが弱く説得力も乏しい)ので、謎解きを楽しむというよりも、日本的耽美な世界を楽しむという位置付けで。今回も豪華女優陣の競演を無条件に楽しみました。それにしても浅野ゆう子が「彼女」だとは、しばらく気付きませんでした。気品溢れる司葉子、安定感のある草笛光子、蓮っ葉な艶っぽさでは並ぶ人のない太地喜和子は今生きていたらどれほど活躍しただろう。坂口良子のキュートさは相変わらずでしたが、なんといっても若き日の大原麗子が抜群に可愛い。 【LORETTO】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-16 22:48:02) |
9.今回のBS放送で3回目。石坂金田一と、坂口良子と、昭和の田舎風景と、市川昆の独特のカット割りが見られるだけでハッピーな自分としては大満足な映画。 【すらりん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-29 12:27:50) |
8.石坂浩二の金田一耕助シリーズ。横溝正史の世界に浸れる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-25 13:27:52) |
7.金田一シリーズは、やっぱキリのいいここまでの三部作で終わらせて欲しかった。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-31 11:27:17) |
6.毎度毎度ロケの美しさに溜飲が下がる。お約束レギュラー陣や、お約束オチ(とはいえ、原作とチョッと犯人が違ってたり)、お約束胃薬(龍角散&粉乳のブレンドらしい)など、なんかイベント的要素も、楽しめる。とか言いながらも、ピーターのカラミ、この作品は弱めで、個人的には「ちぇ~ドロドロしねぇのかよピーター…」とか、思ってしまいました。もっと個人的には、了沢役の池田(アズナブル)秀一や、ラリッた浅野ゆう子等でこっそり出演していたメンバーも、見逃せません。 【aksweet】さん 7点(2005-01-16 01:55:25) |
|
5.このおどろおどろしたとこが何ともたまらん。鳥肌立つくらい好きです。石坂さんの金田一もなかなか味がある。 【fujico】さん 7点(2003-10-21 07:52:39) |
4.横溝版マザーグースの猟奇的連続殺人のトリックを謎解きよりも絵画的に美しく見せるところがすごいですね。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-08-29 20:55:13) |
3.シリーズの中では、海を写してるせいか青色の印象が強く華やかな感じでした。殺される三人娘も派手でアッパラパー(死語?)だし。横溝の世界は、リアリズムを求めると矛盾が多いのですが、殺人というものをからめた伝統芸能ですね。ジャイアント馬場のキックに皆あたるような。当時、佐分利信の声が聞きにくくて不思議だった。「キ~〇〇ガイじゃが仕方がない」「妄念じゃ!」。 【チューン】さん 7点(2003-05-28 10:10:44) |
2.原作はおどろおどろしい感じ。映像は綺麗に殺人してます。横溝映画の中では出来の好い方ではないでしょうか。 【オオカミ】さん 7点(2002-08-18 08:27:21) |
1.横溝正史は『本陣殺人事件』の水車やこの作品の釣鐘など、実に映像的なトリックを得意とする人だが、それをきっちりと映像化してさらに格調高くした市川監督の力量は凄い。ただし他の金田一作品と一線をかいする『獄門島』の動機という点で本作品は決定的に弱い。要するに犯人が原作と違うのである。もう映像化は無理(トリックにどうしても差別用語が必要)だと思うのでこれはかなり惜しい。首が飛ぶのもちょっと調子にのりすぎかな、と思う。 【ひかりごけ】さん 7点(2002-03-24 04:17:34) (良:1票) |