1.桐島、部活やめるってよの朝井リョウ原作で直木賞受賞作、監督・脚本に愛の渦の三浦大輔ということで期待大でしたが、原作は未読なので原作に忠実なのか分からないけど、もうひとつ!な出来だった。登場人物皆がちょっとずつイラッとするところがあり感情移入出来ないが、こういうやついるいる!あ、こういう嫌なところ、自分に似てるな…と観ながら思った。とにかく今が旬の俳優たちの演技が見所。佐藤健が「えっ…」を乱発しすぎてちょっと笑った。終盤で明らかになる真実も拓人の人となりを見ているとそこまで意外ではないし、もう少し後日談が欲しかったなぁ。種明かしの演出は賛否が別れそうだけど、演劇出身の監督ならではで上手いなと感じた。
内容的にもここ数年に就活を経験した人か、現代の就活に興味がある人にしか面白味は感じられないんじゃないかと。
劇中の「10点20点の出来でもやってみなよ」とか「頭の中では傑作なんだよ」ってセリフはネットが発達した現代で、素人が映画や小説の批判意見を発信できるようになったこと、自分のようなそいつら評論家気取りに対する監督・原作者のメッセージのようで、この映画を観たあとは否定的な意見が言いにくくなる。