13.元々解釈が難しい原作なだけあって、完全には作品を理解はできなかったものの、細野晴臣の手による小気味良い劇伴、普段は元気な少年役を演じることの多かったジョバンニ・カムパネルラ両者の声優の抑えた演技が心に残りました。作品自体は6点、音楽と声優陣に+1点。 【ライヒマン】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-09-18 23:13:02) |
12. 小学生の頃、大画面の映画館で観た時は、プラネタリウム以上の感動、いや不思議な体験をしました。でも不思議という実感はないんです。全てが不思議と思わなかったんです。原作は未読でした。 しかし、最近再び観賞したときは開始30分で睡魔が襲ってきました。 大人になって失ったものに気付きました。 「カンパネルラ」と叫ぶ声優さんの声は未だに私の心に響いています。 私にも「カンパネルラ」のような友人がいました。 でも、成長していくうちに他に友達も出来て、「カンパネルラ」はうっとおしい存在になってくるんです。そして気付いたら自分の前にはいなくなって…。 今、「カンパネルラ」は何をしているのだろう。 蠍になって自分を犠牲にする勇気はありませんが、私のカンパネルラは今どうしているのか、この映画を久々に観賞して思い出しました。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-14 00:21:14) (良:2票) |
11.どことなく東欧のアニメのような、素朴で日本離れした雰囲気が漂っている。 知らされなければとても日本製とは思えないような独特すぎる作風。 原作の時代を反映したような、絵の暗さとしんみりした雰囲気が特徴。 1985年という時代の日本に、よくこんなテイストのアニメを作ったものだと思う。 全体的に深い意味はなく、ただ奇妙な出来事が続くだけのストーリーだけども、 日本の劇場アニメのなかでもひときわ異彩を放っており、一見の価値はある。 寝ているあいだに見る夢を、起きているときに見ているような奇妙な感覚を得た。 静かにひたるような映画だと思う。 しかし、猫だけの世界と思っていたのに、後半になって急に人間が現れることだけは なんとも興ざめで、いただけない。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-13 16:24:43) |
10.宮沢賢治は児童文学の巨匠とされるが、「児童」の頃何作か読んだ印象としては、筋は追えるものの、感性的に難解でひどく置いてけぼり感をくらうイメージが強く、この映画の原作も、その例に漏れなかった。長じてからストーリーをぼんやりとしか覚えていない状態で本作を鑑賞したわけだが、意外なことになんともすんなりと世界観が入ってきたのである。またこれも意外だったのだが、この「猫」のアレンジで感情移入しやすくなってたのにも驚いた。鑑賞後、原作を読み直した。映画はなかなか忠実に、そして実に解りやすく世界観が映像化されてるのが解った。あの置いてけぼり感はもう無かった。そして何作か他の宮沢作品も読み返してみた。のめりこんだ。私は宮沢賢治の童話は「大人のための童話」なのだと思う。無論感性の強い子供が読んでも入り込めるのだろうが、大人が触れるとあの世界観がまた違った感覚で入ってくるような。この映画は原作を愛する人のイメージを損ねずかつ、作品を解りやすくするという、ある意味での「映画」としての機能を果たしている作品のように思う。宮沢賢治の世界への「導入」として打ってつけなのではないか。子供も大人も、宮沢作品をどこか敬遠している人に、かえって勧めてみたい映画。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-03-27 13:12:09) |
【よしふみ】さん 7点(2004-04-26 00:32:52) |
8.随分と長い間忘れていた世界をジョバンニと一緒に旅してきました。地平の向こうに暮れていく銀河・・・美しいです。 【ジマイマ】さん [地上波(字幕)] 7点(2004-03-05 18:49:24) |
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【civi】さん 7点(2003-10-28 05:17:46) |
6.子供の頃に見て、「何て想像力を刺激する作品なんだ」って思いました。 【sirou92】さん 7点(2003-08-15 04:27:49) |
5.猫(動物)による擬人化は苦手なので、長らく避けていた作品。でも、観ればそんなに毛嫌いするほど悪くはありませんでした。…が、やはり画的な問題に不満が残る。予算が少なかったのかどうかわからないが、この時代でも充分に手をかける技術はあったハズ。ちなみに、あまり文学っ子ではなかったので原作を未読の為、幼少の頃「銀河鉄道999」と「銀河鉄道の夜(原作)」の区別が付かず、混同していました。観れば、主人公・ジョバンニが鉄郎に…カムパネルラがメーテルに見えてしまうあたり、全体的な雰囲気からしてやはり「999」の方はオマージュなのか…(?)と思わずしてならない(もしも主人公が猫じゃなく、人間のキャラだったらホントに区別がつかない…)。言わんとする事がどこか哲学的で独特な世界観に仕上がっているのは実に素晴らしい。 【_】さん 7点(2003-08-11 23:06:27) |
4. 宮沢賢治の余りにも有名な原作を杉井ギサブロー監督がアニメ化したのが本作。主人公ジョバンニと友達のカムパネルラを猫ファンタジー漫画家である、ますむらひろしにデザインさせた点には賛否両論あるかと思うが、もしも二人が人間になったとしたら「タッチ」みたいになっていた恐れも充分にあった(北の海で溺死した家庭教師と子供たちを観れば歴然!)訳だから個人的にはアレはアレで(一応)正解かな、と思う。何より活字離れの進む今日では、若い世代が氏の原作に触れるキッカケになった(と思う)本作の功績も少しは認められて然るべきかと感じないでもないので…まぁ取り敢えず7点。でも、ちゃんと原作も読もうね。想像力を掻き立てられるコト間違いナシ!! 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-27 04:25:43) |
3.地味で、まったりゆったりした映画。でも、重厚な世界が確立されている。一つ一つのエピソードも印象的。音楽と映像の表現力と合わせ、アニメーションの持つ無限の可能性を感じさせた。 【mic550】さん 7点(2002-10-19 23:11:50) |
2.何気なく、友達に進められてみたんですが、雰囲気が結構好きです。15年ぐらい前の映画らしいですがますむらひろし氏の漫画はよく読むのでそういう意味でも楽しめました。ただ展開はゆっくりでした。そこがいいのかも知れませんが。 【NAL】さん 7点(2001-09-14 23:40:27) |
1.宮沢賢治の原作は残念ながら読んだことないんですが、勿論、「銀河鉄道999」を想像してしまいますよねえ~。しかし案外、似てるところも。勿論、松本零士氏がこちらを参考にしたんでしょうが、小さな子供が旅(冒険)をするところなんかは似ています。夢オチは戴けませんが、それ以上に暗~い作品でした。落ち付いて観たい方はどうぞ・・・ 【イマジン】さん 7点(2001-08-16 12:24:00) |