5.記録映画の精度としてみるとレニ・リーフェンシュタールよりもオリンピックの全体像が克明に描写されている。
かたや、芸術としての映像という視点でみると、レニより劣るのではないだろうか。
ところで私は映画好き以上のマラソン観戦好きなので、ラストで感動を呼ぶべきマラソンについては不満を感じた。
マラソン観戦は、やはりスタートの瞬間からゴールまでをずっと観られてこそ魅力を感じる。
しかし、ドキュメンタリーならではの、リタイアした選手の様子とかが映されていて、それは楽しめた。
又、熱狂に沸き返る当時の日本、いや東京を映像として観られたことは、非常に貴重な体験となった。
記録映画としての存在価値は、今もなお失われてないのではないだろうか。