12.アフリカを舞台にしたこの種の映画としては、
ことさら白人がアフリカに乗り込んで植民地化し・・・。
といった批判的な視点は前面には押し出さず、
メリル演じるデンマーク人女性と、彼女の傍にいた男たちと、
先祖代々この地で暮らしてきたアフリカに生きる民たちとのドラマ。
ほとんどすべての時間、メリルが出ずっぱりの作品ですが、
故郷から遠く離れたアフリカの地で農場を切り盛りし、力強く生きていくデンマーク人女性と、
この頃のメリルが醸し出す繊細さと強さを併せ持った存在感が見事に相まって
本当に長いんですが、見応えのある作品となっています。
雄大なアフリカの大自然を映し出す際に、
これも欠かせない作品のピースとして存在感を出すジョン・バリーの音楽もまた素晴らしい作品です。