51.実話であることが必要以上に話題を呼んだが、「老い」をテーマとした作品の中では極めて異質なロードムービー。73歳のアルヴィン・ストレイトがはっきりと自分の余生の短さを自覚した時、彼は人生でやり残した最後の仕事を成し遂げることを決意する。それは10年前、仲違いしたままの兄を、誰の力も借りずに自分自身で訪ねること。バスに乗るのでなく、知人に送り届けてもらうのでなく、時速5マイルのトラクターで行くことは、それが他でもない自分自身に残された力で出来る最後の仕事だったからだ。行く先々で出会う人々に、彼は気持ち良くハローと言うが、それ以上のつながりを求めない。それはまぎれもなく、新しい出会いから始まる交流が、おそらく時間切れに終わるであろうことを老人である彼が悟っているからだ。彼はたった一つの目標のために、ひたすら350マイルの道を行く。自閉症の娘は、不自由ではあるが何とか身の回りの世話が出来、一人で生きて行くことができるだろう。兄に謝罪するわけではなく、ただ「会いに来たよ」と言うために、老人は最後の旅をする。それが人生で最後に残された、たった一つの借りだとしたら、自分の力で返すことでその人生に決着をつけたい。私たちは皆、少しずつ周りに借りを作りながら生きている。借金で首が回らなくなる人もあれば、自分の人生に納得し、貸し借りナシで去って行ける人もあるだろう。その時、自分は何を思い、誰に謝りたいと願うのか。この映画を観ながら、私はガラにもなくそんなことを考えていた。 【anemone】さん 8点(2003-12-03 23:24:55) (良:3票) |
50.この作品を65歳すぎの映画好きの父親に薦めたところ、後日「良い映画だったよ」と言う感想が返ってきた。 【SODOMOJO】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-17 22:56:30) (良:1票) |
49.陽だまりの中でぽかぽかと日光浴をしながらゆっくりと絵本のページをめくっているような気分になりました。じわっと心にしみる温かさがあります。 【雪うさぎ】さん 8点(2001-03-10 00:33:51) (良:1票) |
【向日葵】さん 8点(2001-02-20 11:17:21) (良:1票) |
47.深みのある熟成もののウィスキーをたしなんだような気持ちになれる良作。 【ほとはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-06-30 16:58:04) |
《改行表示》46.おじいちゃんのお話というだけで、ちょっとだけ点数が高くなってしまったけど 脚本がいいのに変わりはない。 好きな映画。 |
45.それぞれのエピソードにおけるアルヴィンの言動と佇まいに、生を授かった時から、消え去ってくれない辛い思いも背負って行かねばならない定めと、毎日欠かさず何もかもを見守ってくれる大空のような存在に近づいて行く事が歳を重ねる事である素敵さを感じました。老いに対する怯えを軽減させてくれた本作に感謝。 |
44.円熟味を増したリンチの演出に、これまた燻し銀の渋さで魅せるリチャード・ファーンズワース(マシュー!)の名演。淡々と進むストーリーの中に、ひょいと顔を出す人生の真実。日常世界の裏側に隠された闇を丹念に撮り続けたリンチだからこそ出来た映画。いや、感動しました。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-26 05:37:50) |
《改行表示》43.登場人物が全員いい人なもんで、いちいち感動させられる。 見知らぬ老人が敷地内で勝手に焚き火なんてしてたら、日本なら即通報されるだろうにアメリカ人はなんて大らかなんだろうと感心した。 まあ、さすがに鹿だけは大歓迎というわけじゃなかったみたいで、おじいちゃんも気まずそうにしてたけどね。 遠回りせず一直線に突き進むようなストレートな物語でした。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-02-22 14:47:42) |
42.これは本当にデヴィッド・リンチの映画か?と最初見たときは思ったが、二度見るとあちらこちらに歪んだ世界が見えてくる。これは確かにリンチの世界だ。 【クラウン】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-01 00:48:21) |
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【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-23 20:56:07) |
40.派手な演出もないけど、しんみりと心に染み入る良作。老いることについて色々考えさせられました。 【あしたかこ】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-01-16 11:13:37) |
39.大袈裟に描く事なく、その等身大の飾らないタッチに激しく心を揺さぶられました。本当にいい映画。鹿の角のカスタム和みました。 【コン兄貴】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-03 06:46:55) |
《改行表示》38.リンチの作品なのに、異形の者も混沌とした時間軸の交差もない。 静かな、ただ静かなロードムービー。 老いるというこは、悲しくも有り、逆に柔和にもなれるということを教えてくれる なんだか、ほわっとさせられる1本。こんな、リンチも悪くない。 【としこふ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 21:36:07) |
《改行表示》37.開始10分後から涙が止まらなかった俺は変だと思うけど、名作です。 【mason】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-31 18:00:46) |
36.ゆったりした風景と暖かい人々、コトコトと走るトラクター。ほのぼのとしていて、一見幸せな気持ちになれそうだけど、長い人生で色々なものを背負って来て、人生も黄昏を迎えたアルビンの目を通して見る風景はどんな色に見えたのだろうか。アルビンの深く刻まれた皺や瞳の奥から彼の人生がみえてくるような映画だった。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2004-11-16 23:14:16) |
35.アルヴィンがトラクターで進んだ350マイルの道のりが彼の今までの人生そのもののように思えた。長い人生だからこそたまにはゆっくり進んでも良いじゃないかと思わせてくれる心温まる作品だった。 【ゆきむら】さん 8点(2004-09-29 10:10:01) |
34.すっごくほのぼのでした。兄弟に会いに行くのにとてもがんばる弟。小さい子供の話かと思いきや老いた親父なお話。すごく心癒される作品、快作っす。。 【アンリ】さん 8点(2004-09-14 22:46:13) |
33.う~ん、良い作品ですね。毎日が忙しくて疲れてる時に観たい一本。でも濃いレビューを書くにはもっともっと年齢と経験を重ねなくてはなりません(汗)。 |
32.ほのぼのしつつも、心に確かに残る作品です。名作です。 |