54. 大ヒットした前作で見事オスカー作品賞に輝いたコッポラにとって、残る目標は「何が何でも」オスカー監督賞!!ボブ・フォシーに浚われた無念を晴らすべく万全を期して発表した続編がコレ。本作が凡百の「パート2」モノと明らかに一線を画す主たる要因は、何と言ってもパチーノ演じるマイケルの”現在”とデ・ニーロ(公開当時の映画誌ではデナイロと表記されてたっけ…)扮する若き日のヴィトーの”過去”との鮮烈な対比をコッポラが凄い馬力で描ききったコトだろう。殊に”過去”篇がシシリーを地方色豊かに描いており、実に秀逸。中でもファヌッチ暗殺シーンの凄味は鳥肌モノだw。オスカー助演男優賞も納得!ただ…矢張り”現在”篇が些か冗長な上にストーリーも陰に籠もっており、クオリティは別として娯楽性&インパクトでは残念ながら前作に及ばないと思う。何よりバランスが悪い。真面目なお坊ちゃんだったマイケルが非情なドンへと変貌する前作のような抑揚が本作のパチーノには欠けているため、ひたすら苦悩し続けるだけで変化に乏しく単調なのが辛い。NYアクターズ・スタジオ伝説の演技指導だった重鎮リー・ストラスバーグを担ぎ出し、マイアミの大ボス、ハイマン・ロスにキャスティングして変化を狙ったようだが、生憎前作のブランドのような意外性にまでは至らなかったのもイタイ。とは言え、コッポラの演出は前作よりも遙かに熟達しており質的には寧ろ上回る出来であるのも事実。よって余り低い点はつけたくない。明らかに「一見さんお断り」な作りと、マフィアの抗争モノにしては何となく書生っぽい文学的なノリに悪いけど2点マイナス。 【へちょちょ】さん 8点(2003-08-28 01:16:20) (良:2票) |
53.この3部作は「マイケルは心底の悪人なのか?」それとも「心を偽って葛藤しながら悪人を演じているのか?」を観る者に判断させるという映画である。 このシリーズでは多分観る者の半分は彼は心底の悪人であると判断し、残り半分は彼は悪人を演じていると判断するであろう。それほどアル・パチーノの演技にはすごいと思う。 Part2は彼を心底の悪人と思わせる演出だが、Part3は一転して彼は心は善人で悪人を偽って演じているのだという演出である。 今まで単なる間マフィアの映画と思って評価していなかったが、ここに観る者を震撼させるものがあったのかと思った。 Part3は良い映画であるが凄みという点でこっちの方が優れていると思うのでこっちにコメントした。 【アマデウスga好き】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-02-15 01:13:32) (良:1票) |
52.現在なら「ゴッドファーザー0」と「part2]に分けて製作され、それぞれそこそこの良作になったと思います。 この2つが合わさることで、人が集まってくる創業者と人が離れていく2代目のコントラストを充分楽しませてもらいました。 たたき上げの成功者にはもちろん、お坊ちゃんと見られてしまう2代目にも多大な苦労があるのは世の常。 会社、政治家、芸能人・・・事業承継はほんと難しいと思いますが、この作品のPART2への承継は何とかうまくいったようです。 デ・ニーロ贔屓のため先代のストーリー主体で見てしまいましたが、当時無名だったというには驚きの存在感でした。 後のことを考えれば、よくぞここで抜擢してくれたものです。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 14:57:33) (良:1票) |
51.本作品に関しましては、数多くの「長い」、「長すぎる」というご批判は頂戴しておりまして、当社としても否定はいたしかねる部分ではございますが、一方で「アル・パチーノはいつもオーバーアクトけど、そもそも一定のオーバーアクトが要求されるこのシリーズではなかなかはまり役ではないか?」、「若い頃のビトを演じたロバード・デ・ニーロの演技力凄すぎ。ずっと観ていたい」等の肯定的なご意見もいただいておりますことをお含みおきの上、何卒200分という常軌を逸した上映に最後までお付き合いいただきたいと心より願う次第でございます。 また、本作品については、R指定は受けておりますものの、近年かまびすしくその重要性が強調されております「家族の絆」を主要なテーマとすることで、マフィア映画につきものの殺害シーンや性的描写のシーンを最低限にとどめており、小さいお子様や女性の方の鑑賞にも堪えうるよう万全の配慮をいたしております。劇中には、イタリアンマフィア独特の家父長的な考え方が散見される部分もございますが、そのような点につきましても、できるだけ批判的な描写を心がけております。 一方で、ビトの時代とマイケルの時代を行き来する物語の構成については、評価する声を多くいただいております。組織が直面する課題に対して、ビトとマイケルはそれぞれ様々な判断を下しますが、時代の変遷に伴う社会的背景や経営環境の変化により、その判断内容には多くの違いが見られます。この作品では、時系列を操作し、同様の課題に直面した両者の判断をタイムリーに比較することで、その違いを効果的に焙りだすことに成功しており、その点については、主に企業経営に携わる鑑賞者の皆様から好評をいただいてございます。 最後に1点お願いがございます。本作品を鑑賞される前に、必ず前もって「ゴッドファーザー」をご鑑賞ください。人物相関図やコルレオーネ家の系図等もご準備いただければより快適にお楽しみいただけます。「ゴッドファーザー」を事前に鑑賞されずに本作品を鑑賞された際のクレームやお問い合わせには一切応じかねます。これらの点には十分ご留意の上、ゆっくりとリラックスして楽しめば、とても味わいのある作品だと思うよ! 【枕流】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-06 23:33:08) (良:1票) |
50.挿入された若き日のビトーの映像が、組織を継ぎ義務的に組織を維持し孤立していく息子マイケルとの良い比較対照になっている。ロバート・デ・ニーロ演じるビトーは前作のマーロン・ブランドへと違和感なくつながり、デ・ニーロの上手さを再認識させられた作品でもある。 【dry】さん 8点(2004-05-31 12:28:56) (良:1票) |
49.ロバート・デ・ニーロさんが若々しく、スッキリしたイケメンでびっくり。 作品が1974年だから当たり前なんですけどね。 苦しい子供時代から次第に成り上がり、才能を発揮するヴィトー。 地域の人にも頼りにされ、家族の為もあり、生き生きと活動する。 マフィアのやり口で人殺しなのに、私もつい応援してしまう。 不思議な魅力です。 息子のマイケルは親の後を継がなければならなくなる。 本人の意思とは裏腹に突き進まざるを得ない。 才能あるだけにあれこれ努力するが、時代も変わり通用しない。 観ているこちらも苦しくなります。 マフィアではない商売をしていれば・・・とマイケルに同情してしまう。 私は主婦なので、マイケルの二度目の妻ケイの立場で鑑賞しました。 マイケルが好きだけどやってる事が許せない。 苦悩の末の決断には、よくやってくれた!と共感。 ケイの立ち位置がもし従順な妻だったら、男目線の作品として楽しめなかった。 男性の脚本であるのに、女性の心が描けていて凄い、さすが名作と感心した。 そして恥ずかしいですが、マフイアの闘争はよくわかりませんでした。 復讐の連鎖は本当に虚しい。 回想シーンのソニー役ジェームズ・カーンさんがとても楽しそうに演じていて、こちらをほっとさせてくれた。 ラストの暗さは致し方ない、噛みしめる。 【たんぽぽ】さん [インターネット(吹替)] 8点(2023-12-06 10:17:06) |
48.とにかくデニーロに惹きつけられる。いったいどうやりゃ演技によってカリスマ性を滲み出させるなんて芸当ができるんだろう。過去と現在が交差する凝った構成で、とてもよくできた映画だとは思うが、個人的には1の方に、より得体の知れない凄みを感じされられたので1の方が好き。まあ1も2も両方とも素晴らしい作品なので、どっちが上かだなんてとてもセコイ議論なんだけど、私はセコイ人間なのでついつい比べたくなって困る。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-22 12:54:15) |
47.面白い作品。パートIIに良作なしのジンクスを破る稀有な作品。ただ、一作目が偉大すぎた。やや落ちる。でも、歴史的な背景を重厚な映像表現で迫る傑作。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-26 22:26:25) |
46.人間模様が上手く描かれています。すばらしいですね。 【cogito】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-08-02 00:37:52) |
45.前作に続き、ほんとよく練られた話だ。しかも2世代同時進行で魅せてくれるなんてねえ。そしてパチーノとデニーロの存在感が圧倒的すぎます…見た目もカッコよすぎるわけですが。さて、やはりと言うか2作目も普通に観終えただけではやや食い足りません。時間ない方は、1回通しで観た後にでもネットでネタばれ調べてみるのがお勧めです。いろいろと感づかされるところがあるやもしれません。そうするとまた通しで観たくなってきます。3時間以上もあるのに、ですよ。やっぱすごい映画だと思います。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-01 10:42:13) |
|
44.長いけど、許す。Part1には、演出的に拙いところがあったけど、Part2には一分の隙もないね。素晴らしい!!何度見ても飽きない!!! 【センブリーヌ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-09-05 03:40:47) |
43.「1」を未見の人にはわかりづらいという欠点はあるものの、内容は前作より面白い。 父親との時代の違いを描くことによって、マイケルの苦悩がより伝わってくるという仕掛けで、 若かりし頃の父親役を演ずるのがロバート・デ・ニーロ。 前作でマーロン・ブランド演じたドン役のイメージを壊さないよう、しっかり役作りをしている。 映像演出面に関しては、まるで絵画を見ているような素晴らしい出来映えで、文句なし。 まさに芸術的。今まで面白いと思える続編はいくつかあったけど、 「1」を越えるほど完成度が高いかもと思ったのはこの作品だけ。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 09:08:22) |
【HRM36】さん [地上波(吹替)] 8点(2011-06-14 09:21:41) |
41.何も殺すこと無いのにと思いつつ、徹底して邪魔者を消し去る若きドンの苦悩がよく伝わってきた。ロバート・デニーロの演技にしびれた。 【ぺん】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-23 16:18:10) |
【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-20 21:13:21) |
39.デニーロが本物の若き日のビトに思えた。マイケルはいつでも苦しそうだから、ビトが成り上がっていく様のほうが観ていて好きだ。まあ当然か。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-08 04:27:41) |
【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-15 19:15:57) |
37.素晴らしい。古さを感じない。中身を描ききれれば何年経っても奥が深い映画に出来上がるんですね。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-24 23:53:16) |
36.前作のスピード感溢れる展開に及ばず。父親の若い時に伸し上がっていく様がセピア色の映像で主展開の挿入として描かれているがこちらの方が良い。 デ・ニーロの細身の若い姿、かっこいい。 '09・1/15 4回目?鑑賞。やはり一作目より劣る。全体的には一作目の明るさ、派手さが息を潜め、暗さ、陰湿さが表に出過ぎ。でも若きゴッド・ファーザー時代のシーンは良いし、デ・ニーロは秀逸。本編はファミリーとしての、家族としての絆が崩壊してゆき、救いが無いのが残念。1作目より評価が良いことも多いが私には疑問・・。でも以前より評価+1点。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-03 17:04:21) |
35.これが非常の掟、ってやつでしょうか・・・。 3部作の中では一番好きかもしれません。 デニーロが演じたエピソードだけでも映画一本分の内容がありました。 【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 08:52:22) |