21. ネタバレ回避を第一に考え、以下レビューします。 まず、パーティ感というか軽い気持ちで見ることをお勧めします。舞台は12月31日~1月1日にかけてのホテル。視聴する時期も合わせると良いかもしれませんね。 ホテルに関係する様々な人々が登場。その彼らそれぞれに焦点が当てられ、頻繁に場面が切り替わり、様々な部分で彼らは互いに関係している、といった作り。「リアルな人生色」強め、コメディ色強め、テーマ主張弱め、ドタバタ感強め、群像劇(グランドホテル方式)。 「ホテルに関係する様々な人々」とはホテルの従業員(支配人、考え方が異なる副支配人2人、客室係、ベルボーイ、筆耕係、等々)、嫌疑をかけられ宿泊している政治家、大物ベテラン歌手、芸能事務所と芸人、ホテル付きの探偵、謎の大富豪とその息子、受賞した鹿の研究者、などなど。これらの人物全てに各個に焦点が当てられ、しかもそれらは様々に絡み合っている。 描かれるテーマは「人は皆それぞれ色々な人生を送ってきている」「失敗もあれば成功もある」「好きなように生きるべきだ」「人間関係(もっといえば愛)の大切さ」といったようなもの。しかし、テーマ主張自体は強くはない。視点が当てられる登場人物がとにかく多いので、共感できる者もいれば共感できない者もいる。共感とかそんなもん関係なしに眺める視点もまた良し。そんな感じです。 なんか「豪華キャスト」という触れ込みだったらしいですが、「登場人物がめっちゃ多く、しかもそれぞれに視点が当てられる」という作りのため、「○○さんが観たいから観る!」といった見方をすると逆に後悔するかも。 役者の演技はやはり個人差アリ。まあ「極端に酷い」という人がいなかったのでそういう意味ではまあ良かったのかも。世界観は完全にホテルなので、ホテルのあの雰囲気が好き~という人には向いてるかも。BGM(テーマ曲)はまあそれなりに良いんですが、BGMが流れる頻度自体は少ない。 「キャストがこうかだから」という見方も一つの面白さですが、「内容」に焦点を当てて気楽に見た方が良い映画と自分は感じました。陰キャ寄りというよりは陽キャ寄りの作風。大学生カップルとかご家族(ただし年少のお子さんには多分理解できません)で見る際、あるいは年末~年始にかけてのあのちょっとした高揚感がある時期、に見るのが向いてるかな、と思います。もちろん主観です。 【53羽の孔雀】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-09-15 18:29:31) |
20.パズルのような面白さです。大きな感動はありませんが、飽きずに見れました。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-20 17:32:29) (良:1票) |
19.三谷幸喜は凄い。 この映画を2度見たが、2回とも笑ってそして泣かされた。 豪華なキャストが繰り広げる、少しおかしな物語。キャラクターに愛おしみが湧いてくるあたりは流石。 劇中の時間と実際に流れている時間が同じなのも注目すべきポイント。 |
18.ヒントになったといわれる往年の名作「グランドホテル」よりも、こちらの方がはるかに面白かった。時代の流れだから当たり前ですな。 【いさいさ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-08 16:38:19) |
17.近年の邦画で最も豪華で大量な俳優陣を投入したと思われる、とにかく忙しすぎる喜劇。一瞬の隙間もなく畳み掛ける、キャスト、脚本がとにかく欲張り過ぎてお腹いっぱいです。今回の三谷さんは遂にチマチマした舞台感を一回り超えて、これでもかというくらいコメディ映画らしい映画を仕上げてくれました。感動も昂揚も弱いけど、今、こんなん三谷幸喜にしかとれないでしょ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-19 18:53:47) |
16.傑作。設定が設定だけに、ストーリーができすぎなのは当然ですが、これだけの人数の物語を同時進行させてまとめあげていくのはさすがです。長回しのために計算しつくされたであろう脚本も、おそらく秒単位だったであろう編集も、相当な苦労があったでしょう。大いに楽しめました。 【mohno】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-11 21:06:48) |
15.なかなか面白いのでは? ただ少し動きが少しバタバタしているのが目に付いた。 三谷作品は好きなほうです。みんな点数が低いのにややあわてながら。。 【nextto500】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-12-31 20:06:33) |
14.最初から最後までずっと笑っていました。三谷幸喜は期待に応える男です。 【腰痛パッチン】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-12-27 16:36:39) |
13.すげえ楽しい。ごちゃごちゃしてるけど、それが最後には1つになるし、それぞれのストーリーがどれも面白かった。にしても豪華だね、出演者が。 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-05 23:03:52) |
12.エンターテイメントとしてはすごく完成度が高い! ただ、オダギリジョーはあの役に使わなくてもいいと思う。 【アフロ】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-08-08 04:14:38) |
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11.三谷作品初めて見たのですが、テンポよくて豪華で素直に楽しめました。大晦日にまた見たい作品になりそうです♪♪ 【こゆ】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-18 23:20:03) |
10.年末・年始の世間が慌しい時期に見ないと、評価が下がりそうな作品。それだけこの作品には「日本の大晦日」の喧騒が上手く描かれており、出演陣の上手い演技に思わず自分を重ね合わせてしまう。人形の件などありきたりな部分はあるにせよ、観客のテンションを一つ上げてくれるドタバタのストーリーに8点を。 【wood】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-11 16:38:09) |
9.非常に楽しめる映画でした。設定のディテールには感心させられます。 あの人形売ってねぇ~~のかなぁ~~ 【だだくま】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-03 12:48:45) |
8.多くの登場人物の中で副支配人としてプロの義務を果たしていた新藤だからこそ、自分を偽ったことに落胆する彼にかけられた「自分らしくて、何故いけないの?」という言葉が重く感られる。「自分らしく生きる」こととは「義務を果たした上に、自分の信条に正直に生きる」ことであり、「身勝手に生きる」ことや「無理をしないで生きる」こととは違う。生きる舞台が表でも裏方でも、自分らしく生きるためには、政治家であれホテルマンであれミュージシャンであれ、自分に出来る義務を果たした上に、シッカリとした目標が要る。政治家としての義務を果たせずに逃げ出した武藤田や、夫婦としての義務をほったらかして不倫相手と結婚する心づもりの坂東には共感出来ないし、それをもっともらしく後押ししている竹本ハナにも納得出来なかった。‥‥‥しかしそれでも人の生き方なんて十人十色。政治の世界に生きる理由を見つけだした武藤田は、これから政治家としての義務を果たしていくだろうし、ミュージシャンを目指す只野は、その目標のためにベルボーイとしての義務を果たしていくだろう。シッカリとした目標=生きる理由さえあれば、果たさなければいけない義務はそこから生まれてくるもの。そう考えれば、新しい年を生きる理由と共に迎えた彼ら全てを肯定し、幸せを祈る気持ちも生まれてくる。大晦日、誰もが来年こそはと自らの生き方を思う格好の機会「年の瀬」に、イチモツを抱えた多種多様な登場人物が絡み合う実に楽しい映画だった。‥‥‥これだけの強烈なキャラクターを揃えながら、複雑な人間関係をよくも見事にまとめあげたと思う。ラストシーン、You演じる桜チェリーの歌はコミカルなリズムにあの独特の声質がマッチしており、いっそ彼女の持ち歌にしてもいい気がする。篠原涼子演じるコールガールのブリッ子を心の底で可愛いと思ってしまった自分にオジサンを感じ、最後の歌声に自然に身体が揺れ、自分もホテルの宿泊人になっていたような、観た後はとても爽やかで楽しい気分になった。 【six-coin】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-03-05 02:46:34) |
7.面白い!!素直にそう思いました。 過度の期待もせずに行ったのがよかったか? なんだかめちゃくちゃなんだけど、全部が繋がっていく展開。 うーん、三谷ワールド。 横浜のホテルニューグランド使われてました。 お、結婚式やったとこやん、って(笑) 【かりぶ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-01 01:43:14) |
6.爆笑と言うほどではないが、小気味良いコメディで笑わせていただきました。とにかくキャストがすばらしい。キャラクターにピッタリで違和感無く最後まで楽しめました。個々の話は失礼ながらたいした話ではないのですが、それが組み合わさって共振し絶妙なハーモニーです。しかしまぁ、よくもこれだけの話を一本の中に入れたもんだと感心するね。全然関係ないけど、某TVドラマもこのくらいのキャストで決めて欲しかったよ。 【ちょび】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-06 10:03:38) |
5.脚本が素晴らしい!ことと、監督としても撮り方なんかうまくなったんじゃないかって思います(そんなに好きじゃないと思いながらも三谷作品は全部見てたことに気づきました)今までの彼の映画の中では最高じゃないですか?本人も言っているようですが。すべてのエピソードが綿密につながっていく様は非常に見事ですが、ある程度軸になるエピソードが一本あったほうがよかったのでは、と思いました。 |
4.素晴らしい。さすが三谷幸喜です。 ここまで、綿密に作られたシナリオを自分の手で思いのままに映像化している。 特に素晴らしかったのは、長回しの多用。舞台出身だけあって、長回ししても特に落ち度がみつからない。 世の中、無意味に長回しを使う作家がいるけど、この作品では、使うべき場所で使っていたのではないだろうか。 日本のコメディの代表作を挙げろといわれたら、まっさきに「有頂天ホテル」と言ってしまうだろう。 【Takuchi】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-23 17:55:34) |
3.楽しい映画でした。役者の皆さんがこの映画に出ることが出来て本当に嬉しい、楽しい、という気持ちが画面からにじみ出てくるような、それでいて内輪受けや楽屋落ちに走らずにきっちり仕事をしているという雰囲気に好感が持てました。しかしよく練られた脚本ですね。ちょっと技巧を凝らしすぎてごちゃごちゃしたような印象もありますが、これだけの脚本を書ける人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それからこの映画、本当は年末に公開したかったんじゃないかと思います。大晦日に劇場で観れたら最高だったでしょう。とても幸せな、うきうきした気持ちでお正月を迎えられたと思います。 そう、この映画も登場人物のその後の幸せを願ってしまう数少ない作品です。皆人生色々あっても幸せになって欲しいです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-18 00:04:32) |
2.今でこそ数々の映像作品にその活躍の場が広い三谷幸喜だが、やはりホームは舞台劇。ステージ上で展開されるような限られた空間を生かし描いた喜劇にこそ、彼の「笑い」に対する創造性が生かされることはもはや周知の事実であろう。そう一般に言う「グランドホテル形式」こそ三谷幸喜の独壇場なわけだ。ならば、その言葉自体を生んだ名作「グランドホテル」そのものをパロディ化した今作はが面白くないわけがない。 盛りに盛られた三谷流の“笑い”の伏線の数々に、問答無用に“豪華”なキャスト陣がそれぞれ絡み合い、爆笑を通り越してもはや「見事」と言うほか無い。 年越しを目前にして、様々なタイプの人間たちが集い、それぞれの悩みや葛藤を解消していく。笑いと同時に、素晴らしいドラマ性も含んだ映画世界は、愛すべき幸福に溢れていると思う。 ただ残念なのは、この年の瀬を描いた映画が、年明けの二週間後に公開となったこと。やはり、数日でも年末を含んで公開して欲しかったと思う。そして、リアルな年の瀬、もしくは正月に観たかった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-17 00:23:17) |