1.なかなか辛口の超映画批評サイトで満点に近い評価をとっていたので、この手の作品はまず見ないのですが見てみました。もとより映画賞をとるような作品ではないですが、エンタメとしてすごく良く出来ていると思いました。90分テンポ良く進み、凄惨な中盤から緊張しっぱなしで、にもかかわらず見た後の爽快感、満足感はさすがです。麻薬と飾り窓の女のアムステルダム、世界で嫌われ者のアメリカ人、どこにでも行きそうな日本女子二人組みの旅行者などさらりとリアルな設定、これならマフィア支配の東欧の田舎で本当にありそうな感じです。殺される相手をとことん悪辣に描いておけば、殺し方が悲惨で残酷なほど、後味がすっきりするものなんですね。