4.★2回目の鑑賞 点数8
「いいえ、私は後悔はしていない。いいえ、私は何も後悔していない」と歌うエディットピアフの力強いメッセージに感動した。どうしてこんなに感動するのだろうか。
彼女の人生は決して平たんなものではありませんでした。幼いころに母の路上で歌を歌ってもらう稼ぎだけでは生活は成り立たず、父に引きとられる。大道芸を職とする父との生活も貧しい日々を送る。しかしパトロンに歌の才能を認められ一角の歌手になるが、そのパトロンも突然の死で落ち目になる。再び新しいコーチに出会い復活を遂げる。そして、人生で最大の恋に落ちた男性は飛行機事故、それから彼女はそれを忘れるように薬物に溺れ、体がぼろぼろに。若くして肝臓をやられ瀕死の状態。しかし、私は歌えなくなれば死ぬしかないと、最後に燃え上がる炎のように舞台で復活しました。
彼女の歌詞にある「私は後悔はしていない」というピアフのメッセージ。この映画で彼女の苦しみも悲しみもすべて受け入れ、それでも前を向く姿勢です。私も今までくよくよとおもい悩み続けることもある。どんな苦悩があってもゼロから出直すという勇気を持ちたいとおもいました。
彼女の力強い歌声は、彼女の自身の嘘偽りのない心境と感情を発し、彼女と観衆の心が通じているかのように共感するものがあります。彼女が本当に自分の為に歌ってくれるような。彼女と自分の人生が一体になったかのような心境になるというか。だから私の心に響き、心震えるような気がします
★1回目の鑑賞の感想 点数6
エディットピアフのことはしらずに観賞。映画のセットなどは素晴らしく見ごたえがあった。